DVD>S&G 2003 LIVE

阪東妻三郎の『無法松の一生』を観ていたら、石吾さんから電話があった。 「こないだ話してたサイモン&ガーファンクルのDVDね」 「うん」 「買ったよ」 「観た?」 「観た」 「泣いたでしょ」 「泣いた」 「いいよねえ」 「いいねえ」

憂歌団(2)

1984年のある夜。ぼくは入ったばかりの広告代理店の社長に、久留米市通町の焼鳥屋「縄文」でサケをご馳走になっていた。広告代理店とはいえ、自社媒体を持っており、ぼくは編集希望で履歴書を出し、そのつもりで採用になったのだが、「お前は、世

憂歌団(1)

「あのさあ」とサワダが言った。 「こないだ、博多の憂歌団のライブに行ったわけよ」 「うん」 「ちょっと早く店に着いたと思ってたらさあ、もう店の前は長蛇の列なわけよ」 「うん」 「そいでさ。まあ、並ばなくても入れるかと思ったから、そこ

弦>YAMAHAカスタムFS-50

定価1300円、実売1200円。今時、こんな高い弦は珍しいのだが、案外、ちょっとした店には置いてある。だから実はそう珍しい弦ではないのだが、使っている人は珍しい。ぼくも初めて買ってみた。 ヤマハのギター弦は、レギュラーものとカスタム

D-18GEの弦について

ギターの弦、何にするかなあと考える時、メーカーや型番の前に、まずブロンズ弦と、フォスファー・ブロンズ弦のどちらにするか、という話になるんだろうと思うわけです。 大体、昔はフォスファー弦なんて見たことがなかったんだけど、気づかなかった

D-18GEとOOO-28EC

D-18GEとOOO-28EC。どちらかを弾いている時は、片方の弦をゆるめていたので、今まで同時に弾き比べてみたことはなかった。何しろマーチンはネックが弱い。新品のギターで弦を張りっぱなしにしておくと、大半がハイポジ起きを起こすので

D-18GEのメンテナンス

1か月ほど前にメンテに出したマーチンD-18GEが、ようやく帰ってきました。一応、今後参考にされる方のために経緯などを書いておきます。 購入して3日後にはリペア出しということになったD-18GEですが、問題点は「ローポジションにおけ

D-18GEきたる(2)

D-18GEの購入にあたって、二台のギターを取り寄せてもらい比較しました。全国の島村楽器に二台しかなかったということだろうと思います。 一台は福岡から来たので、仮に福岡君とします(^^;)。こちらは、うーんとうなるしかない見事な音。

D-18GEきたる

というわけで、突発的にというのか、なしくずし的にというのか、マーティンD-18GEがわが家にやってきました。そもそも2005年3月にOOO-28ECを手に入れた時、狙っていたのはこのギターだったわけで、たまたま取り寄せてもらった個体

D-18GEを試奏してみました

D-18GEは、米国マーティン社のギターであります。1934年のD-18に近づけるべく特別の材料と方法で作られているもので、マーティンとしても「あの頃」というイメージがあるのでしょう。GEはGOLDEN ERA(黄金時代)です。こん

ギターのことでも

早起きしちゃったので、ギターのことでも。別に夜明け前からギターのことなんか考えなくてもいいんだろけどさ。 泊まりの宴会などでギターを持ち込んで、みんなでわあわあやるというのは、ギター弾きにとってかなりうれしくも楽しいことなのだけれど

キューバ!

キューバ音楽ったって、ほとんど何も知らないことに、今さらながら気づいた。とりあえず本棚からPAULO Y SU ELITE(パウロ・イ・ス・エリテ)の、なんとかいうアルバムを引っ張りだしてかけてみる。 ああ、タイトルは"NO HAC

Napsterを試してみた

10月に定額制の音楽ダウンロードサイトとして再スタートしたNapsterを試してみました。basicコースで月額1280円で、登録150万曲がダウンロードし放題、というコンセプトで、こりゃなかなかすごいわけです。 まず、Napste

年末は高音質CDなのだ

10年ほど前、スピーカー作りに凝っていた頃、SHEFFIELD/XLOのTEST&BURN-IN CDというものを持っていた。これは何かつーと、いわゆるオーディオマニア向けのテストCDであって、スピーカーユニットを数十時間でエージン

映画>ブルースブラザース

『ブルースブラザース』(ジョン・ランディス監督/1980)。 スターウォーズに続いて、こちらはオクサンと長女を部屋に呼び、三人で観た。前回は約20年前にレンタルビデオで観ていて、たぶん二回目なのだが、ほとんどどんな映画なのか忘れてい

長谷川きよし (TBS music tide)

BS-iのmusic tide。長谷川きよしライブ。裏でマイルス・デイビスのライブをやっていて迷ったけど、マイルスは再放送もあるだろうし、長谷川きよしの方はハイビジョンらしいのでオーディオ的によろめいてこちらを観ることにした。 ハイ

合唱曲のこと

小3のムスメが合唱部に入ったらしい。よろこばし。パートはメゾソプラノだという。うーん、音感はぼくより優れているのだろう。三部合唱の真ん中というのは歌いにくい。ハーモニーの快感も、アルトほど単純明快ではなくて、間にはさまって二つの旋律

合唱曲>蔦紅葉

蔦紅葉なんだか、つたもみじなんだか知らない。蔦もみじかもしれないし、つた紅葉かもしれない。とにかくそんな合唱曲があって、1970年とか71年頃に鹿児島市立八幡小学校合唱部でたぶん数回聴いている。 数回しか聴いていないのだが、ぼくの中

映画>真夏の夜のジャズ

『真夏の夜のジャズ』(バート・スターン監督/1958)。 日曜日にMUSIC AIRで放映されたのを、プロジェクター視聴。有名な音楽映画だけど、初めて観たように思う。 1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルを追った音楽ドキ

JAZZ>サキソフォン・コロッサス

JAZZは、まったく詳しくない。時々、家に遊びにきた人が、とっちらかっているCDを見て「お。ジャズがお好きなんですね」とか言ってくれたりするけれど、聴いていますというほどのことはまったくない。「ジャズを聴いている」とは、そんなに甘

拓郎&かぐや姫 in つま恋 2006

こりゃ、やっぱり何か書いておかないと、ということで書く。 まず、1975年のライブは、それに行けなかったことと、友人がリュックを背負って列車に乗って、あのかんかん照りの現場にいたということの2点でもって、ぼくが初めて「時代」というも

ジェリー・リード「ギター・マン」

やっと入手した。ジェリー・リードの「ギターマン」。1995年にリリースされて、あっという間に廃盤になり、10年探していた。その間、オークションで2度見かけ、最初は2万円以上の高値になって競り負け、2回目はつい先日、オークション終了

ザ・バースデイクラブ

80年代後半に福岡で活躍した、ザ・バースデイクラブというバンドがあった。ぼくが知っていた頃はアマチュアだったのだけれど、91年に東急系の会社からデビュー。見本盤のCDをもらって聴いてみたのだが、アマチュア時代の一発録りの方が、彼らの

丸山ギターについて

丸山太郎。1995年、早大卒業と同時に石井栄に師事、ギター製作を始める。その後、2年間のスペイン留学中に、ホセ・ルイス・ロマニノスに師事。機械をまったく使わない工程のすべてを、自分一人で受け持つ完全な手作りによる製作を山梨県の工房で

大萩康司コンサート

15日午後6時30分。かごしま県民交流センター。 コンサートは、バッハのリュート組曲ホ短調(BVW1006/a)で始まる。6つの小品による組曲なのだけれど、2曲目が終わった頃にすでに意識がどこかへ飛んでしまっていた。「寝てる」ともい

大萩康司>鐘の鳴るキューバの風景

ギタリスト大萩康司の最新DVD。キューバでの録音で選曲もキューバの作曲家のものが中心になっている(らしい)。知らない曲ばかりでよくわからない。 来週、この人のインタビューが入っているので、半ばは勉強のためでもあったのだけど、見入って

ブラザー軒について

映画『タカダワタル的』で初めて聴いた「ブラザー軒」。あまりにすごい詩なので驚いていたのだが、菅原克己という詩人の作だった。道理で、なんていわない。あの歌をあんな風に歌える人が高田渡以外にいるとは思えない。中島みゆきでも届かない。 引

映画>タカダワタル的

『タカダワタル的』(タナダユキ監督/2003)。知ったかぶりをしても仕方ないので、ありのままに書くけれど、ぼくは高田渡という人をまったく知らなかった。歌としては「生活の柄」と「値上げ」だけ。それも友達が歌っているのを、なんとなく聴い

ひろすけギター帰還のこと

数年前に、ひろすけさんから石吾さんの手に渡ったアストリアスのフォークギターが、どういう因縁かうちにやってきた。 東京に転勤になった石吾さんが、都城の家に置いておいたものらしく、ボディには全体に曇りが出てしまい、非常にバッドなコンディ

ブルーグラスな夜

ちょっと飲みに出て寄ったミッキー大野さんの店(フォーク・ビレッジ)で、ブルーグラスな人に出会った。この店はカウンター6席しかないのだけど、時々、面白い人に会う。 年恰好はぼくと同じくらい。話してみると出てくる出てくる。あっち方面の共

NSP>ぼくの好きだった曲たち

天野滋、なんで死んじゃうんだろうなあ。いいやつだったのに。 今でも口ずさんだりすることがある、ぼくの好きなNSPは、こんな感じだった。 ●昨日からの逃げ道 FIRST LIVE。リードギターの格好よさと、コード進行の気持ちよさ。 ギ

NSP>天野滋よ

ぼくは、友達の間では音楽好きということになっているけれど、その根っこのひとつは、NSPだった。ジャズ聴いてました、みたいに自慢できるようなものでもないし、プログレ少年でしたと自らのマイナー性や先進性を誇れるものでもない。むしろ気恥ず

幻のアマール・アマンド

一時フォルクローレに凝っていた。時代でいえば1975年から1980年あたりと、まあ時代の流れに標準的についていったともいえる。高校1年の時に何の気なしに出かけたコンサートが、クリスティーナ&ウーゴとケロ・パラシオス・トリオという、今

DVD>チェット&ジェリー

チェットとジェリーのライブをDVDで観れる。そしてたぶん、ジェリー・リードの演奏中の映像というのは、今のところこの作品だけではないかと思われる。それだけで★5つなのだが、ちょっとだけ説明を。 グラミー賞を14回も受賞した”レジェンド

ジェリー・リードのCD

70年代末頃、吾妻ひでおとともにぼくのアイドルだったJerry Reed .ナッシュビル系のカントリーギタリストで、チェット・アトキンスの弟子筋にあたる。ハープのチャーリー・マッコイなんかも、たぶんお友達なんだろうと思われる。 ここ

Kathy's Song

写真家の黒木一明さんより電話。 「こないだのキャシーの歌だけどさ。なんだか、25年ぶりに熱くなってきた。ギターを買うから世話してくれ。教えてくれ。何、カメラにはまってる。それはぼくが教える」 そうなのだ。ある仕事のスタッフたちと飲ん

ギターの「鳴り」について

OOO-28ECのおかげで、長年抱いていた「ギターにおける鳴り」についての認識がだいぶ変わってきたので、書いておく。 長岡鉄男が「スピーカーは能率である」と断言していて、それはまったくもっともなことであり、能率の高いスピーカーは音離

OOO-28EC(2)

というわけで、押しかけ女房にも似た成り行きの果てに、わが家にいすわったOOO-28ECについて。 現在のVGは、ボディがほど良く枯れてきて、もともと小さなギターで低音が足りないハイ上がりギターではあるのだけれど、その代わりに中高音の

OOO-28ECを買うこと

マーチンを買った。 マーティンではなくマーチンと表記するあたりに、ぼくの幼稚な得意ぶりと、幾分かの羞恥がわかっていただければと思う。 今頃になってようやく、なのである。ギターを始めた15の歳から、いつかは弾くものと思っていた。初めて

ライブが決まってた

知らないうちに自分が出るライブが決まってた、という話は、けっこうあることなのかどうか知らないけれど、それが「生まれて初めてのライブ。しかもこないだ会ったばかりの人と、知らない場所で」というのは、そんなにある話だとは思えない。 ことの

かすみに寄ること

ぼくの最近の夜のコースは、「明母野」などの居酒屋でご飯もしくは打ち合わせ、のちラウンジ(店の人はここはクラブであると言い張るのだが、どうもちがいがよくわからない)というコースが多いのだが、「そんじゃねー」と友達もしくは仕事関係者と別

モンクを聴きながら

台風が接近しているので、世間はなんだかひっそりとしている。 子供の頃はこういう時に、なんだか胸おどるというか、わくわくする感じがあったものだけど、実は今もその通りなのだった。週に1度、講師をしている専門学校から「明日は生徒たちは自宅

CDを買うこと

ひさしぶりに自転車に乗る生活を始めてみたら、町の景色がこれまでと少しちがって見えてきた。 ぼくの住んでいる宮崎市は、昔は観光都市としてけっこう栄えたようだけれど、今はどこにでもあるほこりっぽい地方都市であり、ここに住み始めて2年で飽