■メジナvsクロメジナ■


メジナ
@鰓蓋後縁は黒くない。側線(黄色矢印)より上の鱗は大きく少ない


クロメジナ
@鰓蓋後縁は黒い。側線(黄色矢印)より上の鱗は小さく多い

■これが見分けられなきゃ、釣り人やめて…という釣り師の魚がいる。磯釣り師にとって尾長と口太など、そうだろう。
■クロメジナとメジナ。そんなもの見分けられるさとブーイングが聞こえてくるが、とても難物。ともになぜかは知らないけど変異が多く、その幅が広い。典型的なメジナから典型的なクロメジナまで、隙間無く並んでしまう。中間的なタイプが難しい。おっと標準和名分かるよね。メジナが口太、クロメジナが尾長だ。
■鰓蓋(さいがい=えらぶた)の後縁が黒ければクロメジナ、黒くなければメジナというのが、いちばん簡単ではあろう。しかし、わずかに黒いメジナもいるので注意。そのために、見分けを、もうひとつ入れる。体の中央やや上を、うっすらと走る線、これを側線というが、この側線の上の鱗が、クロメジナは小さくて多く、メジナは大きくて少ない。メジナの方が、肌の粗い感じがするのは、そのためで、たぶん、ベテランは、その辺りを見て、勘で、見分けている。
■詳しく書いておこう。背鰭棘条部の中央下で、背鰭基部から、側線までの鱗の数は、メジナで6〜9、ふつうは7枚。クロメジナで8〜13、ふつうは10〜11枚。
■ふつう釣れるのははメジナが多い。愛媛県西海で、はじめてクロメジナを釣った釣り人が、そのスピードと馬力に驚き、長い尾を持つメジナだと感じ「尾長」と名づけた。たしかに長く見える。でも尾鰭の形は環境で変わる。荒波にもまれるとスマートになる。ぼてっとしてると太くなる。あなたのことじゃないよ。
■小西英人