■ツマリテングハギvsヒメテングハギ■


ツマリテングハギ
@体側に細かい斑紋があり、尾鰭は白っぽく先端は尖らない


ヒメテングハギ
@体側に明瞭な斑紋はなく、尾鰭は上下葉の先端だけ白く尖る(写真■忠)

■古今東西、人間が何か見て考えることなんて、だいたい同じである。
■ニザダイ科テングハギ属の魚を見て、日本人は「天狗」として、あちらさんは「鼻」とした。
■テングハギ属の学名、Nasoは、フランスのラセペードが1801年につけている。これはラテン語の「鼻」からつけられた。英語のコモンネームは、もっときれいで、ユニコーン・フィッシュという。あの伝説の一角獣から名づけられている。
■日本産で口と角の間が短いのは、ツマリテングハギと、ヒメテングハギの2種である。ぱっと「鼻」を見ると、見分けにくいかもしれないが、尾鰭を見るとよい。ツマリテングハギの尾鰭は全体に白っぽく、後縁は、ややふくらみ気味で、上下葉の先端は尖らない。ヒメテングハギの尾鰭は黒っぽく、後縁は、やや湾入気味で、上下葉の先端が白く尖っている。またツマリテングハギの体側には細かい斑点や線状の斑紋が、ちりばめられているが、ヒメテングハギに明瞭な斑紋はない。
■どちらも熱帯性ではあるが、伊豆半島くらいまでは分布する。
■あああ、天狗さんだと思ったら、口と角の間隔と、尾鰭の形や色などをじっくり観察しよう。
■小西英人