| ■分類(ぶんるい) Classification,Systematics,Taxonomy |
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| ▲下位が上位階級に含まれる概念を模式化した(『新さかな大図鑑』の中坊徹次「やさしい魚類学」より) ■生物の種を特徴によって類別整理し、さらに上位や下位グループに類別整理することを分類という。 ■こういう分類学上の単位として扱われるひとまとまりの分類群を【タクソン】と呼ぶが、そのタクソンは、それぞれの階級に位置づけられ、下位階級のタクソンは、上位階級に、順次含まれていく。 ■こういう階層構造は、スウェーデンのリンネが始めたので、リンネ式階層分類と呼ばれる。この階層の基本は種である。最下層の種から最上位の界まで基本的には7階級で考えられる。 【界(かい)】 【門(もん)】 【綱(こう)】 【目(もく)】 【科(か)】 【属(ぞく)】 【種(しゅ)】 ■である。これをイシガキダイという種にあてはめてみよう。 動物界 Animalia □脊索動物門 Chordata □□硬骨魚綱 Osteichthyes □□□スズキ目 Perciformes □□□□イシダイ科 Oplegnathidae □□□□□イシダイ属 Oplegnathus □□□□□□イシガキダイ Oplegnathus punctatus ■となる。イシダイ属とイシガキダイの【学名】は【イタリック体】で表記し、科以上は【ローマン体】で表記する。イシガキダイという種は、イシダイ属に含まれ…と上位階級に含まれていく階層構造だ。 ■基本は、この7階級だが、タクソン間の階層構造を表現するのに、これで足りない場合、必要に応じて増やすことが多い。動物分類では、綱と目の間にコホート(区)、科と属の間に族、種の下に【亜種】を設ける。それに各階級名に上、下、亜、などの接頭語をつけ階層をさらに細分する。 ■本図鑑では、亜種と亜属を扱うほかは基本の7階級から、綱以下の階級を採用している。 ■生物学では、ふつう個体を対象とし、それぞれの形質を明確にし、その形質を既知種と対比照合して所属する分類群を決め、その分類群のなかでの位置づけをして、学名を決定する。 ■この学名は、基本的には属名と種小名で成立する2名法で種を表現する。この2名法はスウェーデンのリンネが始めた。もともとは、種の整理と表現に便利なように、識別しやすい形質や、特徴を任意に選んで生物を分類し名づけて階層構造で表現した。こういう分類法を人為分類という。 ■生物にとって重要な特徴によって分類した自然分類の必要性がいわれ、いまでは真の自然分類、生物の系統的な類縁にもとづいた系統分類でなければいけないといわれているが、種分化の直接的な実証は不可能であり、ある生物群の特徴とされる形質が、その生物群の系統的な類縁関係を、ほんとうに示したものかどうか、分からないまま階層構造が描かれている。 ■自然分類を目指して、整然と組み立てられているようだが、実は、ほころびだらけの人為分類であるというのが実情だ。 ■DNA解析や、さまざまな取り組みから、真の自然分類への模索が、いま、始まっている。 |