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[1254] Re:アトクギス>んげっ!(*_*) 
2002/6/17 (月) 05:55:16 小西英人
▼ KOUJIさん

 あくとぎす…ではなくて、アトクギスです。西表島の浦内川河口にある小さな小さな島、アトク島にちなんでいます。この河口地帯が採集地で、鈴木寿之さんが命名しました。

 西表島は、南のハゼ類とか、いろいろやっている魚類研究者たちのメッカのようなところで、毎年、夏にはかなりの数の研究者が採集にはいっています。

 ぼくも毎年誘われて行きたいのですが、なんやかんやとばたばたして、まだ行けていません。

 その複数の研究者グループが、いわば監視していて、アトクギスが世紀末くらいから現れたのを確認しています、前からいたのではありません。黒潮にのって生息域を拡げたのです。たぶん、西表島には住みついたようです。それで鈴木さんが初記録の記載を『伊豆海洋公園通信』にしたのです。ぼく、すぐに週刊釣りサンデーには書いてもらい、キーをいれて写真検索できるようにしましたが、まあ、マニアックな話で、知らない人の方が多いでしょう。写真のキーは、鈴木さんと相談して、前鼻孔から吻端への褐色縦線と、背中にある、生時の淡色斑、死んでからは黒色斑にしました。そんな記事を載せたのに、うちの編集部の連中でさえ、日本産キス科魚類は4種いて…なんて平気で書きますもんね。5種やっちゅうに。

 鱚って、ほんと、標徴形質は少ないのです。鱗を数えて、鰾(うきぶくろ)の形態を解剖して調べなければ、なかなか物がいえないのです。

 20cmくらいのものを並べて、ぼくはアトクギスは見たことないけど、たぶんモトギスと、シロギスと、アトクギスと、よほどでなければ見分けられないでしょう。これらが混じると、鱚を見慣れていたら、???くらいに、やっと思えるのでしょう。

 ああ。そうそう。

 アトクギスは、生時に、背中の淡色斑が目立つのと、体側前部の中央に明瞭な淡緑色縦帯があり尾鰭基底にまで達するそうです。ただし死ぬと淡色斑は黒く目立たなくなり、縦帯も目立たなくなるようです。

 しかし、なんなんでしょうね。シロギスの中に、そういうキス科特有の変異を持ったグループがいるのか(聞いたことないけど。ブルーメタリックに輝く、変な鱚は追いかけている研究者がいるけど…)それとも、黒潮が豊後水道を突き上げて瀬戸内まで運んできたのか。

 でも八重山諸島でも、西表島からしか報告が、いまのところ無いからね。西表の魚類相は亜熱帯ではなくて熱帯といってもいいもんね。

 なんだろ?                  英人