さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[このスレッドを表示]

[1888] 増殖放流>輝ける業績を尊敬しつつ… 
2002/8/17 (土) 07:09:35 小西英人
▼ KOUJIさん
▼ 西潟正人さん


 まあ、なんていうのか、放流事業のための研究を通して見えてくることが多いのも事実で、というより、情けない話ですが、日本では、純学術的な研究より、増殖につながる研究のほうがお金がでます。遺伝子の研究なども、マダイ、ヒラメなどの方が研究費も出ます。

 そういう社会の仕組みになっていますから、増殖系の研究というのは重要であるし、それしかない場合が多いのです。

 だから、ただ、嫌うと言うより、できるだけ正確に勉強しておいて、なにかのときに、変な方向に行かないように、釣り人も声を持つということでいいと思います。若手の研究者も、どんどん変わりつつあります。しかし、社会の風が変わらなければ、彼らも手が打てないのです。

 たとえば、いまの若い子が魚に興味を持つといえば、釣りしかありません。中学生、高校生が、受験勉強もしながら手軽に釣りをするといえば、ブラックバスしかないのが、都市部での実情です。

 いきおい、各大学の水産系の学生で、魚のことに熱心なのはバサーということになります。それで、ブラックバスの研究とか、かなりでてきて、ぼくは厭がっていました。しかし、それを、ある淡水魚の嫌いな重鎮的な研究者にいうと、外来魚だからこそ基礎的なデータを積み上げる必要があって、それからでないと、何も分からないだろうと諭されました。

 実際、魚類学会が、水産庁に外来魚問題で要望を出し、いっせいに研究にはいると、バスバスといっていた若い子らが、こんどはバスの影響調査とか、駆除のための基礎研究をはじめています。

 彼らに、苦しくないかと聞きますと、昔は何も知らなかったけど、これほど影響があるものとわかれば、駆除の方向でやむなしだと思うといいます。ほんとうにバスの好きな連中が、駆除のための方策を考えなければならない…、こういうことを知れば、C&Rをやっているから自然愛好者なんだなどという、一部のバサーのような無責任なことはいえないと思うのですが…。

 いま、バスの研究をしているのは、バス反対派のコイ科魚類研究者ばかりではありせん。バスが好きで好きでたまらないから人生を狂わせて?研究者になった連中もやっているのです。

 だから、いいと思います。知らない人は日の丸純血主義者たちみたいなこといいますが、違うのです。

 そして、いま、水圏保全生物学のような、新しい学問分野が立ち上がりつつあります。これ、けっこう学際的にすすんでいて、いろいろな学会が協力してシンポをやったりしています。

 増殖放流も、悪いことばかりではありませんし、その問題点を、いちばんよく知っているのは、ぼくらではなくて、それに携わって研究している研究者たちです。その人たちが、いい方向に向かわせられるような、社会の風が吹いたらいいと思うし、そのためにも魚を知ろうと思います。

 増殖放流に携わっている人たちも、無類の魚好きだし、その知識も蓄積も、日本の、いや世界の財産だと思います。

 その業績を尊敬しつつ、いい方向に向かわないかなと思うのです。

                         英人