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[194] そい>3>旧メバル属と旧ソイ属 
2002/2/10 (日) 07:53:19 小西英人
@Nifty【さかな会議室】より転載
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01290/01781 PDG00606 小西英人 そい>3>旧メバル属と旧ソイ属
(14) 99/02/24 14:05 01216へのコメント コメント数:1


 「そい」チェーンのみなさん、ごめんなさい。

 ちょっと、ばたばたしていて、間があいちゃいました。しきり直します。

 分類学で、「そい」が、どう扱われていたか見てみましょう。

 『魚類の形態と検索』(1955,松原喜代松・石崎書店)という、いまの分類学の出発点(日本の魚類分類学は東京大学の田中茂穂(ジョルダン・田中・スナイダー)からはじまりました。しかし、東大は、あるところで、もう分類学のように後ろを見る学問はよろしという号令がかかってしまいました。分類学は決して後ろを見る学問ではないのですが。そのあと京都大学の松原喜代松が大きなスケールで魚類分類学をまとめあげて集大成して、現在の分類学、そして魚類図鑑の基礎をつくりあげました)になった名テキストから、見てみます。

 太平洋産のメバル系魚類は、メバル属 Sebastodes (現在のメバル属は Sebastes です)とソイ属 Sebastichthys に分けられていました。このふるいメバル属は、風雲急を告げはじめる幕末の、1861年にアメリカの魚類学者、ギルによって、ソイ属もギルによって1862年に、分けられたのです。

 ギルは、さまざまな違いをあげているようですが、骨格とかはややこしいから、外部形態だけについて松原から引用してみますと。

■旧メバル属              ●旧ソイ属

■両眼の間隔は比較的広く、突出するか、 ●両眼の間隔は狭くへこんでいて
 平坦か、わずかにへこんで
■下顎は上顎より著しく前方に突出し   ●両顎は同じ長さか下顎が短く
■頭蓋骨の棘や隆起線は発達が悪いか、  ●頭蓋骨の棘や隆起線は強く立つ
 まったく発達しない。
■両顎と鰓条骨は一様に鱗を被る     ●両顎と鰓条骨は無鱗
■胸鰭下部軟条は細い          ●胸鰭下部軟条は著しく肥厚

 となっているようです。『水産動植物慣用名集覧』(1953,水産庁編・農林協会)から今のメバル属魚類が、それぞれ、どう分けられていたか、抜き出してみましょう。

■旧メバル属              ●旧ソイ属

■クロメヌケ              ●クロソイ
■ヤナギノマイ             ●キツネメバル
■エゾメバル              ●ゴマソイ
■ヤナギメバル             ●シマゾイ
■メバル                ●タケノコメバル
■トゴットメバル            ●ムラソイ
■ウスメバル              ●ヨロイメバル
■サンコウメヌケ
■アコウダイ
■オオサガ
■バラメヌケ
■ウケグチメバル

 松原は、ギルの分け方で、矛盾点をひとつひとつ上げていって、両属を区別することは妥当ではないとして、現在の、メバル属 Sebastes に統合する(Matsubara,1943)としています。

 それ以来、ソイ属というのは消えたのですが、「そい」の原型の中に、この考え方も、ある程度は残っているように思えます。この旧ソイ属に含まれるのが、広い意味での「そい」というグループであろうと、ぼくは思います。

 松原の言うように、なかなか、ひとくくりにはできないのだけど、両眼の間が狭くへこんでいて、両顎がそろっていて、頭の周りがごつごつしていれば、「そい」なんだなあと感じるのではないかということです。

 まあ、この辺まで書いておいて、最終的な、「そい」の釣り人的な「語感」は、もうちょっと、みなさんの意見を聞いてから、書いてみようと思います。

                              英人