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[2006] 仔魚、稚魚、幼魚、若魚、未成魚、成魚、老成魚 
2002/8/25 (日) 17:31:10 小西英人
▼ KOUJIさん

 仔魚、稚魚、幼魚、若魚、未成魚、成魚、老成魚…とあるけど、ほんと難しいですね。その魚種により違いますし、なんとなく常識みたいなものがあると思います。そして、たぶん、研究者のいうものと、釣り人のいうものでは違いがあります。

 スズキの幼魚を標本に欲しいといわれると、ぼくらは「せいご」クラスを思って、10〜20センチくらいを想像するのですが、研究者にとって20cmもあれば、もう幼魚ではないのです。連中の幼魚は数センチから10センチくらいまでで、そんなに小さいの釣れないもんね。

 仔魚(しぎょ)と稚魚(ちぎょ)は一定のラインがあります。まえに稚魚とは何かを書いたものから引用します。

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 参考にするのは『日本産稚魚図鑑』(沖山宗雄編・1988年・東海大学出版会)です。

 この本の凡例をみると、幼期(後期仔魚〜稚魚)を扱うとなっています。そして、幼期の発育段階として、以下のようにしています。

 ●前期仔魚 孵化後卵黄を吸収しつくすまでの時期

 ●後期仔魚 卵黄を吸収しつくしてから各鰭の鰭条数が定数になるまでの時期

 ●稚魚 鰭条数は成魚に等しいが、身体の各部比、色彩、生態などが成魚とはかなり異なっている時期

 ということになります。実際にカサゴで言えば、形態図を示せないので、標準体長で書きますけど、4mmで前期仔魚期が終わり、12mm前後で後期仔魚期が終わり、17mmくらいで稚魚のようです。
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 これでいいのですが、幼魚は難しいね。

 まあ、幼い形態がまっだ残っている時期くらいの感じでいいのかな。

 成魚は成熟したときからでいいと思います。ふつうの魚で3年くらい、クロダイでいえば27センチくらいから成熟します。成熟すると成魚でしょう。しかし、釣り人だと、27センチくらいで、若々しいのは、若魚といいたのではないでしょうか?

 とにかく成熟前の若々しいのを若魚、または未成魚というのでいいと思いますが
、基準はありませんね。

 しかし、幼魚、若魚、老成魚と、わざわざことわるからには、形態的、もしくは斑紋的に、なにか欲しいということはあります。

 斑紋が消えているから老成魚だとか、斑紋がまだ未形成だから幼魚だとか、斑紋が完成しかけているが、もうちょいだから若魚、未成魚だとかいう「もの」が欲しいのです。あえていえば、これが基準でしょうが、種によって違いますし、一定のものはないですね。

 今回のコイチの場合、ちょっと体色の黄みが強いとかいうのがあって、でも成魚とあまり違わないので、KOUJIさんは「若魚」としたのだと思います。しかし若魚というには小さいので「幼魚」のほうがいいかなと、ぼくは思います。その程度のものです。コイチは形態や斑紋が変わらないからいけないのです。しかし、若魚は成魚の手前というのがありますし、たぶんコイチで、30センチくらいで成魚になると思われますので、若魚とは、あまりいいませんが、あえていうのなら、20〜26センチくらいなんでしょうね。しかし、これで成魚と変わりませんから、若魚と断ることもないでしょう。

 しかし、ニベになると、もっと大きくなると思われますので、30センチでも若魚ということもあります。たとえば『新さかな大図鑑』のニベの望月賢二博士の記載を引用してみましょう。

 前略ー沿岸のやや深い砂底または砂泥底に生息しているが、若魚は岸近くによる。そのため岸からのイシモチ釣りは、本種が主な対象になっている。ー後略

 この場合の若魚は、ぼくらがふつうに釣る、たぶん30〜40センチを若魚としていると思います。ただ、もし形態的な意味でこのクラスを若魚と呼ぶのは、やはり無理ですよね。

 そういう、使い分けもあるんだということも、頭に入れておいてください。

 あとは、常識を磨かなければ仕方がないですよね。    英人