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[3229] カサゴ>刺毒>文献を… 
2002/10/22 (火) 09:58:03 小西英人
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カサゴ■和歌山県日置川町、志原。2002年10月18日。
胸鰭軟条数は18でした。間違いなくカサゴです。

 このカサゴが、軽く刺されて、ちょっとだけ、変な痛みが続いたカサゴです。

 いままで、たとえば『新さかな大図鑑』では、カサゴには「刺毒」のマークを入れていません。毒があるという文献がなかったからです。

 ところが中国の上海水産大学、伍漢霖(ウー・ハンリン)博士らが1978年に上海科学技術出版社からだして『中国有毒魚類和薬用魚類』(中国簡体字は日本の漢字に直しました)や、同じく伍漢霖博士らが、2002年に出版した『中国有毒及薬用魚類新志』によると、カサゴには刺毒があります。

 先の上海科学技術出版社版は、日本の恒星社厚生閣から、野口玉雄・橋本周久博士という魚毒のそうそうたるメンバーの監訳によって、翻訳されています。

 『中国産湯毒魚類および薬用魚類』(1999年、9200円)です。

 それから、カサゴの記載を部分的に引用しましょう。

 ■毒器官
 毒器官は背鰭の12棘、臀鰭の3棘、ふたつの腹鰭の各1棘、それらの外皮鞘および毒腺からなる。(中略)各棘の左右両側にはともに1本の前側溝があり、その内側に毒腺組織がある。前側溝は短くて浅く、鰭の棘の上半部にあり、下半部ではみえなくなる。(後略)

 (前略)刺されるとすぐに激痛がある。傷口は直後は白いが、やがて紫色となる。発赤して腫れた手足は麻痺する。このような状態が数時間は続く。

 と、いかにも恐ろしいことが書かれ、カサゴの背鰭第2棘の前側溝の図が掲げられています。

 これを信用するなら、もしくは、この文献を典拠にするなら、カサゴは恐ろしい刺毒魚であると書いてもいいのですが…。

 おなじように、フサカサゴとか、ユメカサゴなどなども毒腺があり、刺毒があるそうです。(これらも、じんじん痛むという報告はあります)

 次に図鑑をつくるとき、この文献を引用するかどうか、研究者と相談してみなければなりません。

 見ておこうと思ったのに、釣ったカサゴ、うっかり忘れて、すぐに刺し身にしてもらい、美味しい美味しいと食べちゃったから、棘の前側溝は見ていません。あほな奴です。ほんま。ぼくは。

 けれども、文献に毒腺があるとは書いているけど、ほんとうに、その毒性を実験で確かめたのかどうか、書いていないのです。

 毒性の実験って、めんどうで、難しいのです。

 どうしようかな…?

 秋の夜長の悩みは尽きません。        英人