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[521] 撮影>西潟さんからの3つの質問 
2002/4/26 (金) 23:34:24 小西英人
 西潟さんから魚の撮影で質問がありました。

 ■魚の方向は左頭?
 ■鰭をたてるのは?
 ■アカヤガラのように長い魚はどうやって撮るのか?

 概略、うえのようなことです。ぼくのやり方を書きますね。

 ■魚の方向は左頭?

 基本的に魚類図鑑も学術書も、そうしています。日本の料理の盛りつけもそうですね。ぼくは、むかし、決まりが嫌いで『新さかな大図鑑』などは、属によって向きを変えたり、編集上のアクセントになるように、右向けたり左向けたりしていました。しかし、『釣魚図鑑』から、また左頭にしました。それは、やはり、同じ方向の方が比較しやすいのですね。

 しかし、撮影の時は、現場でやるので、太陽の方向、足場、魚の状態や傷などによって、条件がころころ変わり、とにかく生きている色がくすまないうちに、大急ぎで撮影するので、右か左かまったく気にしません。やりやすいように撮影します。撮影の後、使うときには、カレイ目魚類をのぞいて、左頭にそろえています。ミラー処理をするのです。これは図鑑などでは、そのむねを断っています。魚は左右相称だから、問題はないでしょう。ただし学術論文などで、こういう操作をしたらいけないでしょう。

 そういう意味で、どちらででも撮れるのならば、左頭で撮影するくせをつけておいた方がいいでしょう。

 ■鰭をたてるのは?

 ぼくは、基本的には、生きている魚が、鰭をぴんとたてたときに撮影するようにしています。怒らせるのです。撮影板を細かくたたいてやると、魚はたいてい鰭を拡げます。どうしても鰭が立たないときには、撮影板をくりぬいて、魚体をはめこみ、鰭をその撮影板に展翅するように拡げて撮影します。これ、生きている魚を相手にやるのは根気のいる仕事で、せっかくきれいに拡げて、さあ、撮影というときに、ぱっとすべての鰭を閉じられて…、なんてのが、5,6回も続くと、大声でわめいて走り回りたくなります。癇癪との戦いです。鰭を「展翅」するのには指などでは無理で、千枚通しがいいです。

 研究者は、鰭をピンで留めたり、フォルマリンの濃度の高い液を筆で鰭に塗って固定したりします。

 鰭が拡がっていなければ、やはり魚らしくないですし、形態形質では、かなり重要なファクターですら、できるだけ立てて写してください。

 ■アカヤガラのように長い魚はどうやって撮るのか?

 西潟さんは頭の方から撮るとおっしゃっていますが、これ、たとえば印刷などにすると非常に不安定になり使えません。魚が大きかったり長かったりして、どうしても真上のポジションがとれないときには、腹の方から見上げるように撮る方が、まだましです。

 長い魚などは、ながくとらないで「つの字」において撮るといいです。

 これは言うは易く行うは難しです。

 ぼく、暗闇で元気のいいアミメウツボを撮影板の上で「つの字」にしようと苦心惨憺していて、いきなり親指にとびつかれて裂傷をおいました。痛かったで。

 ほんま苦労は多いけど、それが楽しくもあるなあ。

 西潟さん、とりあえずは、こういうことで…。     英人