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[629] ソウシハギ>身は大丈夫です 
2002/5/2 (木) 10:14:57 小西英人
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■ソウシハギ Aluterus scriptus

▼ 西潟正人さん

 『魚貝類の毒』(橋本芳郎・1977年)を見ました。

 橋本芳郎、当時の東大教授たちが、琉球列島を調査して、さまざまな毒魚をあつめて研究したようですね。

 そのなかで、沖縄地方名の、せんするー、ソウシハギは、身をかまぼこにするが、内蔵は豚に与えると死ぬと聞いていたようです。また、昭和18年にでた『南洋有毒魚類調査報告』にも、海軍省事務嘱託、東京帝國大學助教授の檜山義夫(すごい肩書きだなあ、時代がでてる。サイパンは南洋興発の中心地だったから)がこう書いています。

■ホシナミハギ
毒性 本種は供試の結果は中毒の症状を示すものなし。サイパン居住者の言によれば、本種は肉は食用にするも、その腸を豚にあたへると死すと言ふ。腸内容は動物試験にては経口的に摂食す事なく判定に困難なり

 このホシナミハギは、ソウシハギです。

 そして橋本芳郎たちは、沖縄、およびタヒチのソウシハギ15個体を、マウスで毒性を調べています。毒は消化管内容物にもっとも多く、肝臓をのぞく内臓、肝臓の順に少ないかった。個体間にばらつきはあった。一方で、筋肉、皮、生殖腺は無毒であったそうです。

 よって、豚の死亡は消化管内容物の毒と考えられると結論しています。

 彼らが、このとき発見してソウシハギの学名にちなんで命名した毒、aluterin は、ハワイ大学の発見したパリトキシンと同じ。パリトキシンは、ハワイと日本で発見されていたのです。

 橋本芳郎の弟子たちが、いま、さまざまな海洋動物の毒の本をだしていますが、このエピソードを引いていても、あらたな警告は書いていませんので、ソウシハギの身は無毒と考えていいと思います。

                            英人