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[3363] 投稿>ネズミゴチ(雄)? 
  【魚図鑑参照】
2002/11/4 (月) 01:12:21 渡辺謙司
◆画像拡大
11/2 広島県安芸郡倉橋町鹿島 15センチ

画像では見えませんが、第一背鰭の黒斑の上部に、ほんの少し青色が確認できました。

この日は、ネズミゴチ2匹の他に、キュウセン、ホンベラとコモンフグでした。

[3372] ネズミゴチ(雄)?>どうしましょうか 
2002/11/4 (月) 07:28:09 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 たしかに、体側下半部の褐色斜走線が気になって、雄に見えなくもないですが、とりあえず、ネズミゴチの雌にしておきましょう。

                        英人

[3381] Re:ネズミゴチ(雄)?>どうしましょうか 
2002/11/4 (月) 12:33:07 渡辺謙司
◆画像拡大
▼ 小西英人さん

了解です。この個体、口は少し黄色く、肛門後方の突起は長いです。

ところで、ネズッポ類の肛門後方の突起って何なんでしょう?

[3386] Re2:ネズミゴチ(雄)?>どうしましょうか 
2002/11/4 (月) 17:31:22 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 さて?

 そういや、知りません。なんとなく生殖突起だと思っていましたが、別にネズッポ科は交尾するわけでもないですからね。

 ちょっと調べてみます。           英人

[3430] ネズミゴチ(雄)>泌尿生殖突起だそうです 
2002/11/6 (水) 15:33:30 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 えらそうにいっても、調べがつきませんで、不肖の押しかけ弟子としては師匠に聞いてしまいました。以下、中坊徹次博士の返答です。

さて、ネズッポの「突起」ですが、これは「泌尿生殖突起」とでもいいますか。泌尿生殖孔が管状になったものです。交接器ではありません。

 ということです。変わっていますね。「生殖突起」などといえば交接器と間違えてしまいそうですから、こうなるのでyそうね。

                            英人

[3472] Re:ネズミゴチ(雄)>泌尿生殖突起だそうです 
2002/11/7 (木) 00:02:01 渡辺謙司
▼ 小西英人さん

またひとつ謎がとけて、勉強になりました。ありがとうございます。



[3478] Re2:ネズミゴチ(雄)>泌尿生殖突起だそうです 
2002/11/7 (木) 06:11:41 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 謎がとけて…などと、優しいお言葉だなあ。気を遣わせているようですね。

 よけい、謎になっちゃったでしょう?

 なんで、そんなもんがあるの?

 魚なんて、分からなくて、聞けば聞くほど、調べれば調べるほど、分からなくなって、結局、分からないことが分かるだけなんだろうな…なんて思います。

 まあ、その深みに落ちるという、転落感が、魚の快感なのかもしれません。

                          英人

[3488] Re3:ネズミゴチ(雄)>泌尿生殖突起だそうです 
2002/11/7 (木) 10:54:18 渡辺謙司
▼ 小西英人さん

「なんで、そんなもんがあるの?」に関する謎は、私の宝箱に「待っててね。」と、入れましたよ。

「分からないことが分かる」って、とっても素晴らしい事だと思います。

かとちゃんの「ちょっとだけよ、あんたも好きね〜。」で育った、ドリフ世代の私です。

[3487] 泌尿生殖突起>訂正>思い違いがありました 
2002/11/7 (木) 10:37:45 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 ぼく、ひじょうに勘違いをしておりました。さきほど、中坊さんと電話で話していて気がつきました。お恥ずかしい。顔を赤くしております。

 真骨類(サメやエイをのぞいた、まあ、ふつうの魚)の場合、肛門があって、その後ろに泌尿生殖腔があるのが、ふつうです。ぼく、先のmsgで、一カ所、総排泄腔なんて口走っていますが、間違いです。これは削除しておきました。ごめんなさい。

 ふつうの魚には肛門があって、その後ろに泌尿生殖腔があるのです。ここから尿をだし、精子や卵子をだすのですね。

 この泌尿生殖腔が、管状に突きだしているグループがあって、そうなると泌尿生殖突起ということになります。ネズッポ科はそうです。

 なんか、基礎的なところを間違えて、えらそうに書きました。

 すみません。こういうところは基礎中の基礎らしいのですが、ぼく、40歳になってから、ごそごそ勉強しているもので、こういうところ、ちょっと落とすことがあります。

 ほんと、恥ずかしい。しばらく謹慎したい気分ですが…。

 まあ、知らないことを思い知るのが魚ですからと、開き直っておきます。

 ぼく料理もしないし、もちろん解剖したことないから、こういうの、落としてしまうんだなあ。

 けれども、注意したいのは、ぼく、なにか活字になったもので、魚の総排泄腔というのを目にしています。それで、勘違いしていたのです。

 こういう間違えた活字情報も多いですから、気をつけましょう。

                           英人

[3489] Re:泌尿生殖突起>訂正>思い違いがありました 
2002/11/7 (木) 11:25:42 渡辺謙司
▼ 小西英人さん

了解です。私は、総排泄腔の文字で、すぐに頭に浮かんだのは、タナゴが貝に卵を産み付ける図鑑の絵でした。
手元にありましたので『原色ワイド図鑑 飼育U(水生動物)』1995年改訂新版第2刷・学研より一部を引用します。

p15の雌雄の見分け方の項で、「〜このころ雌は、総排泄孔から長いひも状の器官を出す。これは輸卵管で、タイリクバラタナゴでは緑色で、カネヒラでは灰色と、種類によって色がちがう。」とありますよ。

[3490] Re2:泌尿生殖突起>訂正>思い違いがありました 
2002/11/7 (木) 12:34:22 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 基本的には、総排泄孔から輸卵管をだしたら、おかしいと思います。用語が適切でないと思います。

 しかし、コイ科魚類は、特殊な言い方をするのか、肛門と泌尿生殖孔が、ひっついているのかな…と思って、いろいろ文献をあたりましたが、こういうこと案外書いてないのね。

 やっと『観賞魚解剖図鑑』(落合明・鈴木克美編著・緑書房・1997年)に、少しのっていました。

 タイリクバラタナゴの腹部の写真で泌尿生殖孔があります。肛門は示してありません。これの本文で、「泌尿生殖腔から産卵管が発達し、排卵時には最大で…」とあります。しかし、この本文に示された図では、総排出腔とあります。

 コイ科は、よう分かりませんので、いま、ちょっと研究者に問い合わせています。ちょっと待ってね。

                       英人

[3625] 泌尿生殖孔>ご返事をいただきました。 
2002/11/19 (火) 17:40:42 小西英人
▼ 渡辺謙司さん

 「コイの細谷」といわれている、近畿大学農学部水産学科水産生物学研究室の細谷和海教授に「総排泄孔」について、問い合わせていました。やはり真骨類に、「総排泄孔」はありません。孔は、ふたつあります。肛門と、泌尿生殖孔のふたつです。

 細谷教授が忙しくて、研究生が答えてくれましたので、それを転載しておきます。

=============================================================
コイ科魚類では、総排泄腔とは肛門と泌尿生殖孔の2つの穴が開口する"くぼみ"のことをさします。前から肛門、泌尿生殖孔の順に開口します。肛門は内胚葉起源で泌尿生殖孔は中胚葉起源なのでひっついて1つの管となることはありえず、「総排泄・孔」という用語はありません。泌尿生殖腔と総排泄腔の「腔」はスペースを、泌尿生殖孔の「孔」は穴をそれぞれ意味することを理解して使い分ける必要があります。タナゴ類では、産卵管は輸卵管の発達したもので、それがスペースである泌尿生殖腔へ通じ最終的には穴である泌尿生殖孔から出ています。

水産生物学研究室4回生
森宗 智彦
=============================================================

 これ、けっこう誤解されている可能性がありますね。

 近畿大学の細谷教授をはじめ、研究室のみなさん、ありがとうございました。ほんとうに、お手数をおかけしました。

 おかげで、はっきりして、すっきりしました。

 渡辺さんの、おかげで、ぼくも曖昧だったことが、はっきりとした知識になりました。

 ありがとうございます。

                            英人

[3633] Re:泌尿生殖孔>ご返事をいただきました。 
2002/11/19 (火) 22:09:33 渡辺謙司
▼ 小西英人さん

すっきり、はっきりしましたね。

こちらこそ、勉強になりました。ありがとうございます。


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