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[5178] 発生、レプト、回遊などなど 
2003/3/12 (水) 17:58:42 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん

 発生屋さんも、面白い研究者多いけど、あれもまた、マニアックな世界で、いろいろ、ぼくには大変だから、興味を持っても、あんまり聞かないでね。レプト屋さん(レプトケファルス=葉形幼生のこと、ウナギ目ぎょるいなどは、この幼生期をへる)がレプトの発表するときって、なんか陶然とした顔してはるもんなあ。

 ボラが Mugil cephalus cephalus と亜種になっているのは、『日本産魚類検索 第二版』(中坊徹次編・東海大学出版会・2000年)の瀬能博士の注記によれば、汎世界分布とされていたボラ Mugil cephalus ですが、Trewavas and Ingham(1972) などによって、熱帯西アフリカからモロッコ沿岸の分布するものをMugil cephalus ashanteensis とし、ボラは Mugil cephalus cephalus との2亜種にわけたようです。Thomason(1997)は、この亜種を認めていないそうですが、瀬能博士は Mugil ashanteensis の標本を直接調査する機会がなかったので、Trewavas たちの意見に従って亜種とするそうです。

 よく似ているんでしょうね。ボラ類は難しいです。写真では無理でしょう。

 migration は英語で動物の旅の総称です。そういう意味では、魚では回遊になります。

 日本語では鳥は「渡り」魚は「回遊」動物は「移動」といいます。

 同じ回遊でも海と川を行き来する回遊を、日本語では「通し回遊」といい、英語では Diadromy または Diadromous migration といいます。

 海だけの回遊魚は、「海洋回遊」で、英語では Oceanodromy または Oceanodromous migration と呼ぶそうです。

 この辺の、日本語と英語の用語の使い方は、『川と海を回遊する淡水魚』(後藤晃・塚本勝巳・前川光司編・東海大学出版会・1994年)の塚本博士の解説を参考にしました。

 塚本博士は東大海洋研で、いま、ウナギの大回遊の産卵場を突きとめる研究をしてはって、よくニュースになるから、ご存じかな?

                           英人