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[5397] メバル>3型>整理してみました 
2003/3/18 (火) 21:29:59 小西英人HomePage
 せっかく京都大学の甲斐嘉晃さんに、メバルの3型を教えていただいたので、【WEBさかな大図鑑】のメバルを暫定的に、ABCの3型に分けてみました。けれどもあんまり自信がありません。

 また甲斐さんに直してもらおうと思います。甲斐さんによると、標本で見ると、ほぼ分かるらしいのですが、写真同定だと、やや難しいそうです。特にA型の変異の幅が大きいそうです。

■メバル
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=000&mas=000034

 また記載を書き直しました。ここに転載しておきましょう。

■メバル■Sebastes inermis

■メバルには多型があり、分けられたり統合されたり、20世紀の初頭から100年間にわたって議論されている。いまのところ日本の魚類図鑑では、1種として記載されているが、最新のDNA分析手法により、3種にわけられる可能性が高くなってきている。京都大学の甲斐嘉晃・中坊徹次らによって、研究が続けられている。
■「メバル3色彩型における形態形質の比較」(甲斐嘉晃・中坊徹次・2002年・英語論文 Ichthyological Research 49(3)から、メバルの3型を書いてみよう。これらのメバルの26計測、6計数形質を測定して比較したら15計測形質、5計数形質で有意な違いが見られたという。いちばん分かりやすい計数形質で、この3型を見てみると

■A型 赤色 胸鰭軟条15本 臀鰭軟条7or8本
■B型 黒色 胸鰭軟条16本 臀鰭軟条7本
■C型 茶色 胸鰭軟条17本 臀鰭軟条8本

 となる。この3色彩型を瀬戸内の釣り師のいいかたと比較してみると

■A型 赤色 瀬戸内の釣り師がいう「あかorきん」
■B型 黒色 瀬戸内の釣り師がいう「あお」
■C型 茶色 瀬戸内の釣り師がいう「くろ」

 これらは同所的に生息して形態形質が違うところから生殖的な隔離があると推定される、つまり別種だと思われる。
■A型は赤っぽいタイプで、腹鰭なども赤い。B型は少なく、ちょっと外洋向きに多いような気がする、たとえば瀬戸内には少なく紀州の磯には多いようだ、しかし定かではない。C型は、たぶん、いちばん普通に「メバル」だと思われているタイプだ。甲斐さんによると、A型は変異が大きく、いちばん見分けにくいという。釣り人の眼で、またいろいろと見ていきたいと思う。また日本各地のメバルの写真と標本も集めたいと思う。
■ここでは暫定的にメバルをABCの各型にわけておいた。生鮮時の色彩から3型に分けて、その分け方が、DNAからも形態形質からも支持されるという、おもしろく、釣り人には分かりやすい形で研究は進んでいる。3型の学名が決定され、和名が提唱されるのも、そう遠い話ではないだろう。
■小西英人