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[6951] シマガツオ科>縦列鱗のことなど 
2003/6/12 (木) 06:31:01 小西英人HomePage
▼ 魚屋さん

 『新さかな大図鑑』の中坊博士の解説から、縦列鱗のところだけを引用しますね。

 側線鱗数(LL):側線上の1縦列鱗数で肩帯に接する鱗(鰓孔の上端付近)から下尾骨の後端(尾鰭を左右に曲げたときにできるしわの位置)の鱗まで数える。
 側線有孔鱗数(LLp):側線鱗のうち有孔鱗のみを数える。範囲は側線鱗の場合と同じである。
 縦列鱗数(LR):体に側線のない場合、あるいは側線が尾柄まで達しない場合、側線が体の途中で中断する場合、側線鱗の場合と同様の範囲の1縦列鱗数。

 となります。ふつうは側線鱗数か、間違いの少ない側線有孔鱗数を使うのですが、側線がなけりゃ、しょうがないですね。

 鰓蓋の上端から、下尾骨後端までです。下尾骨後端は、解剖しなければわからないので、ふつう、尾鰭を上にしてできるしわのところを下尾骨の後端と判断します。これは標準体長の時も同じです。

 釣り人の場合、なかなか鱗の数を勘定できないのですが(すぐ食べちゃう。写真では、なかなか読めない)魚屋さんの場合、ものがあるし、その気になれば数えられますね。

 たとえば『日本産魚類検索』のような、きちんとした魚類図鑑には鰭式が必ずあります。

 ヒメシマガツオの鰭式を引用します。

D 33〜35;A 26〜29;P1 19〜22;LR 57〜65;GR 13〜15;VN 15〜17+24〜26=40〜42

 となっています。

 Dは背鰭で、棘はローマ数字、軟条はアラビア数字です。ヒメシマガツオの背鰭は33〜35軟条です。Aは臀鰭で26〜29軟条。P1は胸鰭19〜22軟条。LRが縦列鱗数です。GRが鰓耙数。VNが脊椎骨数です。

 さて、問題のLRです、3種を並べます。

●ヒメシマガツオ   57〜65
●シマガツオ     65〜75
●マルバラシマガツオ 52〜54

 になります。ただし、これは研究者が実際に調べた標本の数であって、その標本数が、たとえば1000個体であれば、ほぼ確実でしょうが、100個体とか、ものによれば数個体の場合もあります。また、地方系群によって、ばらつきのある場合もあります。この辺は、もとの論文を見るしかないです。

 とにかく、少々のぶれはあると思ってください。絶対的なものではありません。

 たとえば、それが64あったとします。これはヒメシマガツオか、シマガツオかは、縦列鱗では判断しない方がいいです。しかし、マルバラシマガツオとは分離できます。

 そのように考えてくださいね。            英人