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▼ じゅん坊さん ▼みなさん ちょっと「マトリックスじゅん坊偏差法」の、ほんの雛型をつくってみました。 これはプロトタイプというような物ではなく、考え方の説明と、ちょっとした数 値の動きを見るためです。 話を簡単にするために次の3形質に絞りました。横の数字は、標準評価です。 この数字との差が少ないほど、似ています。また標準評価の数値が大きいほど 「重み」があります。それぞれ、かんたんに中をわけてみて、6種ほど選び、 それぞれの数値を入れておきました。これが、いわゆるマトリックスですね。 空白は列が崩れるので、・をいれておきました。 ■体形10 ■体色8 ■斑紋6 ========================================================== ■体形=標準評価10 a◎側扁型(横に平たい形・マダイ・スズキ・キュウセンなど) b◎縦扁型(縦に平たい形・マゴチ・ネズッポ類など) c◎紡錘型(円筒形で両端がくびれた形・カツオ・マグロ類など) d◎異体型(横倒しになって平たい形・カレイ類・ヒラメなど) e◎円筒型(筒のような形・ハゼ類・トラギス類など) f◎長い円筒型(長い筒形・ウナギ・ウミヘビ類など) g◎長い側扁型(長く横に平たい形・タチウオ・ダツ類など) h◎球型(フグ類) ========================================================== ・・・・・側扁・縦扁・紡錘・異体・円筒・長円筒・長側扁・球 マダイ・・・10・・0・・0・・0・・0・・・0・・・0・0 マハゼ・・・0・・0・・0・・0・・10・・・0・・・0・0 キュウセン・10・・0・・0・・0・・0・・・0・・・0・0 ネズッポ・・0・・10・・0・・0・・0・・・0・・・0・0 クサフグ・・0・・0・・0・・0・・0・・・0・・・0・10 クロダイ・・10・・0・・0・・0・・0・・・0・・・0・0 ========================================================== ========================================================== ■体色=標準評価8 a◎青っぽい b◎緑っぽい c◎茶色っぽい d◎赤っぽい e◎黄色っぽい f◎銀色っぽい g◎黒っぽい h◎背が青黒い ========================================================== ・・・・・青・・緑・・茶・・赤・・黄・・銀・・黒・背青黒 マダイ・・0・・0・・0・・8・・0・・0・・0・・0 マハゼ・・0・・0・・8・・0・・0・・0・・0・・0 キュウセン6・・5・・1・・6・・2・・0・・0・・0 ネズッポ・0・・0・・8・・0・・0・・0・・0・・0 クサフグ・6・・6・・0・・0・・0・・0・・0・・6 クロダイ・0・・0・・2・・0・・0・・4・・8・・3 ========================================================== ========================================================== ■斑紋=標準評価6 a◎横帯がある b◎縦帯がある c◎斜走帯がある d◎暗色円斑がある e◎白色円斑がある f◎模様はない ========================================================== ・・・・・横帯・縦帯・斜走帯・暗色円斑・白色円斑・無斑 マダイ・・・2・・0・・・0・・・・0・・・・0・・5 マハゼ・・・0・・0・・・0・・・・0・・・・0・・6 キュウセン・0・・5・・・0・・・・2・・・・0・・0 ネズッポ・・0・・0・・・0・・・・0・・・・0・・0 クサフグ・・0・・0・・・0・・・・0・・・・6・・0 クロダイ・・4・・0・・・0・・・・0・・・・0・・3 ========================================================== ふう。これで仕込みが終わりですね。 たとえば、謎の赤い魚を検索しましょうか。 ●謎の赤い魚、検索は「◎側扁◎赤◎無斑」を選んだとします。それぞれ の標準評価との差をだして、それを加算して昇順に並べてみました。 ========================================== ・・・・・◎体形・◎体色・◎斑紋・・・●計 マダイ・・・・0・・・0・・・1・・・・1 キュウセン・・0・・・2・・・6・・・・8 クロダイ・・・0・・・8・・・3・・・・11 マハゼ・・・・10・・・8・・・0・・・・18 ネズッポ・・・10・・・8・・・6・・・・24 クサフグ・・・10・・・8・・・6・・・・24 ========================================== みごと!マダイがトップに出てきました。また、「無斑」を「横帯」で選 んだとしても順番は変わりません。少々、曖昧にやっても、びくともしない 強靱さの片鱗が、でているかな? 大問題は、こそっと混ぜておいたクロダイより、キュウセンの方が、マダ イと似ていると判定してしまったこと。これは、体形が同じだと、体色がき いちゃったんでしょうね。このままで組んでしまうと、こういう例がばんば んでてくると思われます。いや、ほんとうに似たもんに並んでくれるか、ち ょっと不安もあります。 これを防ぐには、生息場所とか、大きさとか、そういう項目を、増やすこ とと、究極には、同じ科のものには、出てきた数字に、大きな修正をいれる ようなことまで考えなければならないかもしれません。 もうひとつ検索例をあげておきます。 ●謎の茶色い魚。検索は「◎円筒◎茶◎無斑」を選びました。 ========================================== ・・・・・◎体形・◎体色・◎斑紋・・・●計 マハゼ・・・・0・・・6・・・0・・・・6 ネズッポ・・・10・・・0・・・6・・・・16 マダイ・・・・10・・・8・・・1・・・・19 クロダイ・・・10・・・6・・・3・・・・19 キュウセン・・10・・・7・・・6・・・・23 クサフグ・・・10・・・8・・・6・・・・24 ========================================== これは色がよくきいて、マハゼとネズッポが並び、赤でも黒でもないので、 クロダイとマダイが同点になっています。 こういうこと、いちいち手作業でできないから、どんどん計算させて、さ まざまな結果から修正を加えていくような作業が必要なんだろうな。 じゅん坊さん、いままでの話し合いから、上のようなイメージを、ぼくは 持っていますが、この考え方で、だいたい合っているのでしょうか? 英人
▼みなさん ちょっとマトリックス法とか、偏差法とか、難しくしちゃったみたいですね。 何がしたいか、もう一度、ここらでまとめておくと、ぶれの多い魚の検索を するのに、そのぶれを生かして、おおまかに似たものをならべる方法はないか ということです。たとえば、先ほどの体色の表でいえば…。 ========================================================== ・・・・・青・・緑・・茶・・赤・・黄・・銀・・黒・背青黒 キュウセン6・・5・・1・・6・・2・・0・・0・・0 クサフグ・6・・6・・0・・0・・0・・0・・0・・6 クロダイ・0・・0・・2・・0・・0・・4・・8・・3 ========================================================== キュウセンは、青と思っても、緑と思っても、赤と思っても、同じような 評価だし、黄色や、茶色と思っても、それなりの評価は得られ、検索に反映 することができます。 クサフグも、青色と思っても、緑色と思っても、背が黒いと思っても、同 じ結果です。 クロダイは、茶色、銀色、黒色、背黒色と思っても、それぞれの重みづけ はありますが、検索に反映されます。 これを集計して、どれかの種に落とすのではありません。あくまでも検索 ソフトは似たもの順に、サムネールを並び替えるだけです。あとは、その検 索者が判断するのです。 これ、魚の検索法としては、かなり、面白いものになるのではないかと思 います。 この検索法を、マトリックス法とか、偏差法とか、呼んでも、難しいし、 わかりにくいので、結果からとって、とりあえずわかりやすく「似たもの検 索」と呼びましょう。われらが【WEBさかな図鑑】は、目名と科名と和名の検 索だけでしたが、それに【似たもの検索】を追加するプロジェクトなのです。 項目で言えば、KOUJIさんが色から見ると言ったので、色に重きを置こうか と思ったけど、体色は変異のぶれがおおきいので、8点満点とし、ぶれにくい 形は10点満点としました。 形、色、斑紋、この3つくらいで、やろうかなと思っていましたが、ちょっ と極端な結果になりそうな気もするので、項目を増やそうかなと思います。 体長を5点満点でいえば ========================================================== 全長cm・・10・・20・・30・・40・・50・・70・・90・・100以上 キュウセン4・・5・・1・・0・・0・・0・・0・・0 クサフグ・5・・5・・0・・0・・0・・0・・0・・0 クロダイ・1・・3・・3・・3・・2・・0・・0・・0 ========================================================== というようにすれば、だいたいの大きさのところで、釣り人の釣りやすい大 きさを、幅を持って扱いながら、なおかつ、でてきやすい数字の所に重みづけ もできます。 こういう項目を、どんどん増やしたらどうかなと思います。 みなさんも、項目、考えてね。 英人