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新コミュニティ（掲示板）オープンのお知らせ

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[7282] 高知＞いまからでかけます　
▽ 2003/7/9 (水) 08:46:15 ▽ 小西英人 〔HomePage〕
　高知県東洋町に、フエダイと、あとなんでも狙って夜釣りにでかけます。

　精進がいいから、天気は良さそうだ。

　ここ、毎年狙っているのに、いつも荒天でやられていたから嬉しいな。

　明日の夕方帰ります。

　同定は、分かる人、お願いね。図鑑へのアップは随時おねがいしますけど、登録は、ちょっと待っててね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　英人
[7286] 高知＞暑いよお！　
▽ 2003/7/9 (水) 19:51:36 ▽ 英人＠携帯電話
これはサウナよりきくぜ！汗ぼとぼと！
[7287] Re:高知＞暑いよお！　
▽ 2003/7/9 (水) 20:00:14 ▽ ＪＵＮ
▼ 英人＠携帯電話さん

風も止まり、時も止まり、気を失うほど蒸し暑い夜に、幻のシブダイは釣れるのだと宮崎の古老はいっておりましたよ。

[7288] はあい　
▽ 2003/7/9 (水) 20:14:05 ▽ 英人＠携帯電話
蒸す夜にがんばります！
[7289] うろうろ　
▽ 2003/7/9 (水) 22:43:36 ▽ 英人＠携帯電話
すわると虫にたかられるので、うろうろ。暑い！霧のなかにいるみたい！
[7290] Re:うろうろ　
▽ 2003/7/10 (木) 00:42:17 ▽ ＪＵＮ
蚊取り線香は持って行かれなかったのでしょうか。夏の夜釣りで風が止まると、てきめんにいろいろな虫が寄ってきますよね。ぼく、以前に筑後川の薮に座ってウナギ釣りをしていた時に、全身１００か所くらい蚊に食われて、熱が出たような状態になったことがあり、以来、蚊取り線香は山ほど持っていきます(^_^;)。しかし、大物がきそうな雰囲気がありますね。ご健闘を祈ります(^_^)。
[7291] 蚊取りロウソクもってましたけどだめ　
▽ 2003/7/10 (木) 01:09:08 ▽ 英人＠携帯電話
ほんと大物の予感に満ちていたのに。予期せぬ雷にやられました。ぴかぴかなりだして、桑原桑原と、かたづけはじめたのですが、まにあわず、びしょぬれ！あああ！情けないよう！
[7331] 高知＞怪投乱麻＞伝説の夜　
▽ 2003/7/14 (月) 13:07:57 ▽ 小西英人 〔HomePage〕
■濃厚な空気が淀み暮れなずむ海
今宵はきっと何かが動きだすぞ■

▼ ＪＵＮさん

　高知で書きこんだの、宮崎からかまってくれてありがとう。

　怪投乱麻書いたので転載しておくね。　　　　　　　　　　　英人


■怪投乱麻Vol.99■週刊釣りサンデー2003年８月３日号より転載
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伝説の夜。すぐそこに彼奴はいる


高知県
怪物の気配むんむん東洋町水尻の巻


■風も止まり、時も止まり、気を失うほど蒸し暑い夜に、幻のシブダイは釣れるのだと宮崎の古老はいっておりましたよ。
　　　　　　　■
■白い闇の底に伏せている。
■ヘッドランプをつけると空気が見える、一条の光芒が走る。空気は湿って重く、のしかかるように淀んでいた。それはランプをつけたとき、くっきり一条の光芒となって白く目の前に浮かびあがる。霧の中にいた。
■暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い。異様に蒸す夜だ。竿を取り、底を聞き、リールを巻き、餌をつけかえ、投げかえるだけでも、汗が、どっと噴きだす。真っ暗なミストサウナに入っているようだった。それは白い闇夜であった。風もなく波もなく、時間が、ぐううんと伸びたような異次元空間であった。ただ蚊に集られて、現実の空間に引き戻される。ずっと伏せて魚信を待ちたかったけど蚊や虫が跳梁跋扈する。虫に集られないよう三本の竿の間をうろうろしていた。巨大な白い闇の底を、ただひとり、這いずりまわっていた。
　　　　　　　■
■土佐浜街道にいた。国道五五号線、徳島から南下して高知県にはいった、東洋町の一帯は、ゴロタ石の荒れた浜が続く。水尻の海岸で竿をだしていた。
■地元でいう「いせぎ」狙い。フエダイを釣りたかった。あと怪物なら、なんでもよかった。毎年のように大阪から走っているのだが、いつも天気が悪く、敗退していた。初めて狙ったとき、怪物がきた。それは一回、首を振っただけで、ぼくの二十号鉤素を、あっさりと切っていった。それから鉤素を二十四号にして狙っているのだが、いつもいつも、天気が悪かった。
■いまは違った。始めから怪物の予感に満ち満ちていたのである。長く長く釣りをやっていると、どこかで、動物的な勘が生まれる。本能といってもいい。その本能が、囁くことがある。「釣れる」と。こうなると何も考えなくても釣れる。ただただ呼ばれる声に従い、釣り場にでて、竿をだすといい。釣れる。滅多にないけど確信に満ちた予感のするときがある。そうなると上手下手など関係ない。本能の赴くまま従ったらいい。釣りは、漁は、原初的な衝動なのだから何も考えない方がいい。予感のまま動けばいい。道は、深奥から見えてくる。きみは、ただ、そこを歩けばいいのだ。
　　　　　　　■
■それは、いきなりだった。天気予報をにらんでいると、いい日が見えたのだ。梅雨だけど、大丈夫だと囁かれたのだ。フエダイは淡水を嫌う、雨が流れこむと駄目だ。しかし、この日は大丈夫と確信した。その日まで一週間待った。その間、ほとんど雨は降らなかったし、風も波もおさまりつつあった。梅雨の中休みだ。道具を用意しているときから釣れるという予感、いや確信に満ちて、にこにこしていた。これは人にいっては駄目だと思った。せっかくの予感、せっかくのつきが逃げると思ったのだ。ひとり、にやにやにやにやして、その日を待った。
■風はなく、雨もなく、波もない。室戸岬へ向かう土佐浜街道から見る海は、べた凪だった。そして異様に暑かった。何かが起こりそうな、何かが動きそうな、何かが変わりそうな、そして、何かがでてきそうな、そういう異様な気配に満ちていた。ぼくの、怪物がでてくるのである。ふつうの日でたまるか！
　　　　　　　■
■濃厚な空気の中、喘ぐように道具を用意した。天の上は青かった。晴れていた。しかし、ぼくは湿って重たく沈んだ。濃厚な空気の中にいた。水蒸気は飽和状態になり、いまにも臨界をこえそうであった。それでも、まだまだ空気は濃厚になり、暮れなずみ、白い闇になった。
■喘いでいた。喘いでいた。喘いでいた。濃厚な怪物の気配も息苦しかった。ふつう、ドチザメ類、ウツボ類、ウミヘビ類、アナゴ類が、うるさいほど餌を盗りにくるのだが、この日は特別だった。何も釣れない。そうだ。怪物は無闇に動かない。有象無象に睨みをきかせ追いはらう。そして、怪物が動くとき、竿は海に舞いこむのだ。珍しく確信に満ちて釣っていたので、餌が残っていても、苦にならなかった。時合いは夜中である。いまは戦士の休息である。嵐の前の静けさである。ふと、【さかなＢＢＳ】に書きこんだ。
■インターネットの掲示板【さかなＢＢＳ】は携帯電話からでもアクセスし書きこみできる。闇の中から一行、書きこんだ。「これはサウナよりきくぜ！汗ぼとぼと！」宮崎のＪＵＮさんから、すぐに返信が入った。
　　　　　　　■
■風も止まり、時も止まり、気を失うほど蒸し暑い夜に、幻のシブダイは釣れるのだと宮崎の古老はいっておりましたよ。
　　　　　　　■
■シブダイとはフエダイの、南九州の呼び名だ。高知からの、一行の書きこみで、宮崎の男に心を見透かされてしまった。濃厚な気配に押し潰されそうになっていた男が、悟られないよう軽く書いたのに。しかし、確信した。そうだ。きょうは伝説の夜だ。宮崎の古老がいう、気を失うほど蒸し暑い伝説の夜。
■あまりにも蒸し暑くて、ちょっとトランス状態のぼくは怪物が見えていた。それは幻のフエダイであり、ハタであった。
　　　　　　　■
■あと一時間。あと一時間で伝説の夜の、伝説の時になると思った。闇の底から、妖しく月を映す海を凝視し、濃厚な空気を深く吸ったとき突然、世界が姿をあらわした。青白い閃光が一瞬で海をわたったのである。
■ああ、ああ、ああ、ああ。
■迷っていた。迷っていた。まだ迷っていた。しかし迷ってはいけない。釣り師の鉄則だ。迷ってはいけない。何も身を隠せない海辺である。体も、カーボンロッドも電導体、避雷針が、うろうろしているようなものである。ぼくの伝説の夜は、稲光とともに、はかなく消えた。
　　　　　　　■
■投げ釣りは道具が多い。夜釣りは危ないので、道具は片づけてはいたけれど、竿を仕舞うのが大変である。一本目、二本目までは大丈夫だった。三本目から、稲光に大粒の大雨の洗礼である。欲をだして四本目もあった。もう、バケツで水を掛けられているような大荒れ。やっと車に逃げ戻ったとき、びしょびしょ、濡れ鼠になっていた。
　　　　　　　■
■かくして伝説の夜は幻の夜となった。真夏の夜の夢。傍目には、びしょ濡れの惨めなおっさんだっただろう。とうのおっさんは、いい夢見たと、笑いながら土佐浜街道を走っていた。
[7345] Re:高知＞怪投乱麻＞伝説の夜　
▽ 2003/7/14 (月) 19:06:46 ▽ ＪＵＮ
【怪投乱麻】、更新しておきました。通巻１００号間近！
http://fishing-forum.org/hideto/ranma/2003/99/99.htm


明日から内之浦ですね。
気をつけておいでください(^_^)。
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