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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。



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4828
[4828] 5000>嬉しいのでプレゼント 
2003/2/20 (木) 07:29:15 小西英人HomePage
▼ みなさん

 【さかなBBS】を立ち上げて一年とちょっと、あまりにもマニアックな内容なので、ほとんど無理だろうと思っていました。

 JUNさんと、じゅん坊さんが、図鑑と連動したBBS構想を、ぼくに話して、ぼくは、ふつうの釣り人が、魚に、こういう興味を持つはずもなく、だいたい写真を軸にコミュニケーションをはかるなんて不純である。ぼくはパソコン通信の王道である、フォントだけのコミュニケーションしか信じないなどと、大見得を切っていたのですが、とにかく、器を作るから、たのむと押し切られたのでした。

 この前の東京会議で、ぼくは、ふたりに、悪い奴に「おもちゃ」を与えるから、こうなるんだ。【さかなBBS】と【WEBさかな図鑑】だけで遊ぶからね、後は知らないよ。などとほざいて、顰蹙をかっております。

 おかげで、三人で相談していて、ぼくが、それは無理だと反対すると、英さんが反対するから大成功だと、ふたりにからかわれます。

 いいもんね!!

 嬉しい誤算だから、ここで遊んでいるもんね。

 ぼくの想定以上に、魚好きの釣り人が多くて、ぼくは嬉しいし、心強くも思っております。

 いま、魚類学会や、あらゆるシンポジウムにでても、釣り人の評判は、あまり芳しくない。いや、釣り人名指しで非難するような講演もあります。

 しかし、水辺で、魚を見つめ、その命を、責任を持って見続けているのは、釣り人と、漁師と、研究者しかいないと思っています。このうち、漁師と研究者は、絶滅危惧種です。見守られるのは、釣り人しかない。

 だからこそ、魚を見つめていきたいと願っています。

 そういう中で、たくさんの人が参加してくれて、400種以上の図鑑に育ち、発言も5000に、なんなんとしようとしています。

 ぼくは感激です。

 みなさんの、おかげです。

 そこで、嬉しいから、ちょうど5000番の発言者に、『新さかな大図鑑』『釣魚検索』『釣魚図鑑』の、ぼくの図鑑三部作をプレゼントしちゃいます。

 みなさん。どんどん発言してくださいね。

 ただし、番号とりみたいなのはきらいだから、なにか、きちんと書いてくださいね。こんちわ、こんばんわ、だけの発言は駄目よ。思うことでも、近況報告でも、なんでもいいから書いてね。

 しかし、番号とり、番号鳥、なんて、懐かしいな。草創期のパソコン通信、PC−VANのチアリSIGでは、これが名物だったからなあ。ぼくは、はじめてのPDSとここで出合ったのでした。西田さんのつくったSKYFREEという通信ソフトでした。あのころはプログラム系は、クロード・チアリさん、文科系は高田正純さんが、グローバル・ビレッジを率いていて、この両巨頭だけの時代でした。ぼくはグローバル・ビレッジから、パソコン通信を始めたのでした。

 「走りながら考えろ!」とか「明日に向かって叩け!」などと、ときどき口走るかもしれませんが、そのころのグローバル・ビレッジの合い言葉だったのです。

 いまはなき、PC−VANの話になっちゃったな。    英人

[4829] Re:5000>嬉しいのでプレゼント 
2003/2/20 (木) 08:25:09 bonchan
うわーほしいな「釣魚図鑑」は有るけど(息子の愛読書)、「新さかな大図鑑」は高価すぎて手が出ません。
おさかな釣りは、子供から大人まで楽しめる趣味です。
しかも、おさかな釣りが終わって家に帰っても楽しめる。
このとき西潟さんの本は役に立ちますね。自分の創作おさかな料理の基本になってます。
最高ですね。5000めざそーっと!!

[4830] Re2:5000>嬉しいのでプレゼント 
2003/2/20 (木) 09:35:40 小西英人HomePage
▼ bonchanさん

 息子さんは、ほんとうに魚好きのようですね。羨ましいな。

 うちの子供らは、釣りとか、魚に、興味を示しません。  英人

[4833] Re2:5000>嬉しいのでプレゼント 
2003/2/20 (木) 14:08:22 西潟正人
▼ bonchanさん
なんだか、お恥ずかしい。小西さん、ご迷惑でなかったら「漁師直伝」も付けちゃいますが・・・ハハハ。

[4834] 5001>多謝!!>西潟さんお願いします 
2003/2/20 (木) 19:03:45 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 いやあ、嬉しいですね!

 西潟正人著『漁師直伝』を、5001番発言の人にプレゼントしてあげてください。お願いします。

5000番=『新さかな大図鑑』『釣魚検索』『釣魚図鑑』
5001番=『漁師直伝』

 ということで、みなさん、よろしく。     英人

[4835] Re:5001>多謝!!>西潟さんお願いします 
2003/2/20 (木) 19:35:14 bonchan
と言うことは、立て続けに2つのカキコしないといけないか?

西潟さんの「漁師直伝」は、文字だけでも料理の仕方がわかる不思議な本ですね。

さあがんばって5000と5001をゲットせねば!!

[4853] Re2:5001>多謝!!>西潟さんに質問 
2003/2/20 (木) 23:39:42 渡辺謙司
▼ 西潟さん
本の事でお伺いしますね。頑張って色々あたったのですが入手不能です。

『漁師の磯料理』西潟正人著 (徳間書店 1997.7月発行)
逗子「魚屋」主人が見つけた旬の味 サイズ:B6版/253P
漁師に学んだ釣りと磯料理。三浦の海で自ら釣り糸を垂れ漁船に乗り込んで漁師たちと酒を酌み交わしながら会得した知識と極意のすべてを地魚料理専門店「魚屋」の主人が明かす。ひと味違うレシピ付き。(ソフトカバー)

[注文不能]在庫なし、重版予定/未定

以前に図書館で借りた事はあるのですが、現在入手不能です。
『漁師直伝』と、春からのNHK「男の食彩」登場で更に全国的にブレイク。
問い合わせ殺到で重版決定になるまで待ってなきゃだめなんですかね?

[4855] うん。 
2003/2/20 (木) 23:59:32 西潟正人
▼ 渡辺謙司さん
・・・・・・・・・・・・・・・・・・何とも、言えません。魚好きな人たちの素直な雑言が、私の糧になっております。「さかなBBSに多謝!」

[4862] 5001>『漁師直伝』って 
2003/2/21 (金) 09:21:21 小西英人HomePage
◆画像拡大
■漁師直伝■−魚の食べ方は漁師に聞こう−■西潟正人著・生活情報センター・定価1300円+税

 西潟正人さんの最新刊ね。ぼくのほうから、目次を引用しておきますので、どんな苦労をして創ったか、西潟さん、紹介してあげてね。恥ずかしがらずに。

                            英人

■生活情報センター
http://www.j-fic.co.jp/index01.html

 から、目次を引用

新刊 漁師直伝 ー魚の食べ方は漁師に聞こうー
西潟 正人著

片岡鶴太郎氏絶賛!

〜ふらっと海へ行き、魚の絵を描き、夜には食べる。最高の幸せです。〜

●第1章 魚類 アンコウ・イサキ・カサゴ・カツオ・カワハギ など全62種類を掲載。
●第2章 貝類 アサリ・アワビ・サザエ・バテイラ・ボウシュウボラ・マテガイ・ミルクイ
●第3章 海老・蟹類 アカザエビ・イセエビ・磯のカニ・タカアシガニ
●第4章 蛸・烏賊・軟体動物 アオリイカ・アカウニ・スルメイカ・ナマコ・マダコ
●第5章 海草類 テングサ・ハバノリ・ヒジキ・ワカメ

◎14種類の魚介類の「さばき方」ガイド

◎魚料理、鮮度、旬、漁師町の暮らし、磯遊びなどについてのコラム

◎片岡鶴太郎「出版おめでとう」

◇著者紹介

著書に「漁師の磯料理」(徳間書店)、 「魚で酒菜!四季の漁師料理」(徳間文庫)があり、好評発売中。 「日刊ゲンダイ」「神奈川新聞」にコラムを連載中。テレビ・ラジオの出演多数。逗子の地魚料理店「魚屋」主人。

[4856] 5000>『新さかな大図鑑』って 
2003/2/21 (金) 07:19:23 小西英人HomePage
◆画像拡大
■新さかな大図鑑■小西英人編・荒賀忠一・望月賢二・中坊徹次・小西和人・今井浩次著■週刊釣りサンデー・1995年・B5判・560ページ・収録魚種845種・定価6700円(税込み)

 ちょっと宣伝めくから厭だったのですけど、あたりまえのように『新さかな大図鑑』とかいわれても、知らない人もいるでしょうから、ちょっと、ぼくの図鑑三部作を簡単に書いておきます。

 ぼくは1985年に『さかな大図鑑』というのを編んでいますが、このときは荒賀忠一さんに、おんぶにだっこで、図鑑を創らせていただいたようなものでした。この図鑑はベストセラーになったのですが、まあ、ぼくとしては、そうそう魚にのめりこんだわけでもありませんでした。

 その、しんどさを知っていたのに、勇気あるというか、また1995年にやろうとしたのが本書です。

 これは、ぼくの転機になりました。『新さかな大図鑑』を編むまでは、ぼくはただの釣り師であって、とりたてて魚に詳しいと言うことはありませんでした。釣りフォーラムの連中は、よく知っていますが、ぼくが魚魚魚と、寝ても覚めても、魚と言いだしたのは、これ以降です。ぼくは生物学を勉強したこともありませんし、どちらかといえば文科系です。

 これのおかげで、変な釣り師になったのです。渡辺さん、恨むのなら、ぼくではなくて『新さかな大図鑑』を恨んでね。

 まあ、新版を創るといっても、柳の下に、そうそうい泥鰌はいませんし、2号機というのは苦しみます、ほんと苦しみます。苦しみながら、とことんやって、いろいろあって、ついには編集を5週間でやらなければいけないほど日程につまって、事務所で頭が割れるほど痛くなって手が震えだしたら椅子の上で寝るというような、むちゃをやりまして、とうとう高熱を出し、肺炎になり、それでもがんばって、印刷の立ち会いまで40度の熱に浮かされながらこなし、印刷を見届けてから入院して、一週間かかって、やっと熱が下がったら結核菌が検出されて、そのまま療養所、4ヶ月だしてもらえず、やっとでたら、こんどは喫煙による肺気腫と巨大ブラーが見つかって再入院、右肺上葉切除手術をうけて一ヶ月の入院、それから半年の自宅療養と、ぼろぼろになったのでした。

 『新さかな大図鑑』のあがりは、閉じこめられた病室で見たのでした。

 本書の、ぼくの序文と、荒賀忠一さんの序文を引用して紹介を終わりましょう。

                              英人
■新さかな大図鑑■序
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■もの言わぬ魚たちが饒舌に語る”もの”   小西英人

 魚たちは美しい。
 たとえばクロダイの美はシンプルの美だと思う。無駄のない形。あらゆる魚の基本形に近い形。釣り人に騙され、怒り、鰭をいっぱいに張ったとき、釣り人はたまらない。モノクロームの輝き。真っ黒ではない黒がにぶく輝くとき、釣り人は勝利に酔い、ただただ息をのんで見つめることしかできない。
 しかし、そのシンプルの中に、混沌が潜んでいることに、気づいている釣り人は多いのだろうか。
 クロダイは、その体形や、色彩に、さまざまな変異がある。細長いの、丸いの、四角いの、かっこええの、かっこわるいの、さまざまな形をしている。色にいたっては、黒だと思っていた中に、赤いの、茶色いの、黄色いの、青いの、驚くほど多様だ。
 鰓蓋の上部に、黒斑のあるクロダイもいるということは知っていただろうか。その黒斑がインディゴブルーに輝くクロダイもいるといえば、信じてもらえるだろうか。
 釣り人は魚の玄人だから、無意識に、クロダイのようなシンプルな魚を好む。そして、その無意識の眼で、基本の中のさまざまな形、黒の中のさまざまな色を眺めている。混沌はクロダイに限らない。すべての魚がそうだ。自然とは、混沌なのだ。
 すべての魚の、その多様性、そのさまざまな個性を、無意識であったとしても、ほんとうに知っているのは釣り人しかいない。
 いや、釣り人は、ひとりぼっちではない。
 魚類図鑑というのは何かというと、魚類分類学のひとつの成果である。魚類分類学のテーマはさまざまではあるが、大命題のひとつに、なぜ生命は多様な形態をとったのかということがある。いま、遺伝子、生態、行動、生理、さまざまな方向から研究がおこなわれているが、その基本は形態である。
 生命の形態や、色、模様は、自然の厳しい圧力と均衡を保っている。その圧力こそ自然選択なのだ。つまり、形態は自然選択の実際の目に見える姿のひとつなのだ。
 人がその圧力をちょっと変えるだけで、生命はその形態をさまざまに変えてしまう。タガが外れてしまう。厳しい自然選択の圧力の中で、さまざまに形態を変えてきたのが生命であり、生命は、いつも、いまも、変わろうとしている。
 この図鑑を編集する前に、釣りサンデーに眠る膨大な写真のファイルの中から、十万点以上の写真を選びだして、その中から二万点に絞り込み、三人の魚類学者と、ルーペで一点一点確認しながら、議論を尽くした。写真で確認できないものは標本集めもした。その作業は「同定会」と呼ばれ、議論は深夜におよび、時には、コンビニの弁当を食べながら、おおよそ2年にわたり続けられた。そこから最終的に2000あまりの写真が、本書に収められた。
 その作業は、とても、楽しいものだった。それは「釣り」そのものだった。魚類学者も、釣り人も、同じ「ただの魚好き」なのであった。
 よき釣り人は、よき眼を持っていて、ライバルの魚たちの、形、色から、さまざまな自然を読みとっている。無意識に自然にとけこめるからこそ、よき釣り人なのだ。よき魚類学者も同じなのだ。
 この図鑑に、もし功績があるとしたら、それは魚類学者と釣り人の接点を、はっきりさせたところにあると思っている。この図鑑は、大勢の釣り人と、大勢の魚類学者の協力があって、できあがった。
 おたがい、「ただの魚好き」だからこそ、魚をそのまま見ることができ、魚を通じて、自然を考えることができる。無意識であろうと、意識してであろうと、同じことをして楽しんでいる。
 魚は、美しく、多様であり、これこそが生命の最大の謎であって、その謎に、素直に酔えるのが、よき釣り人、よき魚類学者なのである。
 だからこそ。
 自然の美しさ、多様さを知り、豊饒さを知っているからこそ、それらが、われわれの目の前で急速に失われつつあることを知っている。
 数十億年の地球の遺産を、われわれが、一瞬で潰すかもしれない恐怖感に、密かに震えている。
 もの言わぬ魚たちが饒舌に語る”もの”を、はっきりと聞ける釣り人。われわれはひとりではなかった。魚類学者という仲間がいたのだ。
 われわれの魚が、これほど饒舌に語ってくれているのに、まったく聞こえない人たちが多い。われわれの社会の選択は、水圏の多様性を消してしまう方向に動いている。自然が厳しく押さえ込んでいる形態、そのタガを外そうとしている。生命のタガが外れたら、どうなるのか、それは誰も知らない。
 われわれの魚は、われわれが見つめて、われわれが守ろう。そうでなければ誰が守るというのだ。
 それに決意はいらない。魚の語ることに素直に耳を傾け、その美しさを、みんなに伝えていけばいいのだ。楽しめばそれでいいのだ。「ただの魚好き」が増えるだけで何かが変わる。そう思いたい。
 もっともっと魚を見つめよう。
 その美しさに酔おうではないか。未来のために。


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■釣りマニアと魚マニアの図鑑        荒賀忠一

 「さかな大図鑑」で、写真集めに走り回り原稿用紙の山と格闘したのは、つい先日のように思えるが、早いものでもう10年がすぎ、このたび、週刊釣りサンデー創立20周年を記念して「新さかな大図鑑」に生まれかわることになった。これはひとえに読者の皆様のご支援のたまもので、心からお礼を申し上げたい。
 この10年間における魚類学の進歩は実にめざましいものがあり、その結果、旧版の記載の中にも改訂を要する箇所が少なからず見出だされた。本書では最新の業績にもとづき、記載を書き改めると共に、より詳しい情報を提供できるようにした。
 釣りサンデーのスタッフによるカラー写真の資料も、この20年間で膨大なものとなった。私たちが「同定会」と呼んだ作業では、毎回、会議室の大机に溢れかえる写真の山に、腰を抜かしそうになったが、そこは好き者同士、けっこう楽しみながら整理作業を進めた。
 魚類の標本写真は、釣り上げたばかりの生きているものを対象とし、それらの配列は釣りの分野ごとにまとめ、著名な釣り対象魚には多くのページをさくという、旧版の基本方針は本書でも踏襲されているが、次のような目新しい点も少なくない。
 収録動物の種類数のうち、頭足類と釣り餌などの動物は、旧版とほぼ同数であるが、魚類は188種増えて845種となった。
 旧版では、釣りサンデー社にない写真資料を、多くの方々のご好意で提供していただいたが、今回はそれが大幅に減り、言うなれば自前の写真がほとんどとなった。メジャーな釣り魚種に関しては、それらの形態や色彩の多様性に注目していただこうと、“これでもか”というほど、たくさんの写真を載せた。マイナーな釣り魚種や餌動物を加えたカラー写真の総数は2000点を上回り、釣り好き・魚好きの皆様には、必ず満足していただけるはずである。
 外国産魚も旧版よりかなり増えた。これは、近年増加しつつある海外に遠征する釣り人の便宜を考慮したものである。それらは旧版では巻末にまとめられていたが、本書では国内産の近縁種との比較がしやすいように、それぞれの釣り分野ごとに掲載した。各魚種の記載は望月賢二・中坊徹次・荒賀忠一の3名が担当した。科を主とする分類群ごとに分担を定め、各人が得意とする分類群を解説した。多岐にわたる収録種の中には、3人の誰もが不得手なものも少なくなかったが、標本や文献を精査し、専門家の意見も聞いて、手落ちのないように努めたつもりである。
 記載の内容は、旧版では形態よりも生態の紹介に重点をおいたが、図鑑の最も重要な役目である種の同定にさいして、写真では読みとれない形質も少なくないので、本書では形態の解説とくに類似種との区別点は、できるだけ詳しく述べるように心掛けた。さらに、主な釣り対象魚については、ページの許すかぎり多くの情報を盛り込むことにした。そのために、記載には専門用語をあえてそのまま用いた。それらの術語は巻末の「釣り人のための魚類学入門」に説明してあるので、ぜひ読んでいただきたい。
 スズキ科やメジナ科のように、分類学上の再検討が必要と考えられているグル−プに関しては、その問題点を指摘し、問題解決の糸口となるはずの多くの写真を掲載した。また、釣り人だけでなく、魚類学を志す学徒や専門家への便宜も考えて、巻末に魚類の「成長表」と「産卵期表」を付け加えた。
 このような内容は、従来の魚類図鑑では考えられてもいなかった「魚類学上の問題提起」の文献として、本書を位置づけるものと自負する次第である。 もう一つの新しい試みとして、主な釣り魚が含まれる分類群では、より正確な同定の一助として、絵解き式の検索表を掲げた。これを活用していただくことにより、従来ともすればあやふやだった釣り人の皆さんの、魚類の名称に関する知識が向上されれば幸いである。
 旧版の新機軸として、小西和人と今井浩次の「独断と偏見」でなされた五つ星による釣魚評価と食味評価も、その後にいただいた多くの読者や各界のご意見をとり入れ、かなりの修正を加えた。
 本書の編集は旧版と同様に、小西英人が1人で担当した。ここ数年、彼の魚類学に関する造詣はとみに深まり、専門家であるはずの私たちがやり込められることもしばしばであった。それだけに本書に対する彼の思い入れは並々ならぬものがある。編集者の熱意には執筆者も巻き込まれて当然。というわけで、本書の内容にかなりマニアックな点があることは否定できまい。
 とはいえ私たちの「思い入れ」が、良い意味で読者の皆様に受け入れられ、今まで以上に魚類の姿やかれらのすむ自然への思いを深めていただければ、執筆者一同の喜び、これに過ぎるものはない。
 また、数々の新しい試みを取り入れた本書には、不備な点も少なくないと思われる。将来、これをますます充実した内容にするため、読者の皆様の手厳しいご意見・ご指摘をお願いする次第である。

[4858] 5000>『釣魚検索』って 
2003/2/21 (金) 08:32:55 小西英人HomePage
◆画像拡大
■釣魚検索■小西英人編・中坊徹次監修・中坊徹次・岩田明久・波戸岡清峰・高崎冬樹・小西英人著■週刊釣りサンデー・1998年・AB判・208ページ・収録魚種625種・定価1900円+税

 これは、ムック、いわば雑誌形式であるし、図鑑としては小さい物だが、ある面で言えば、とても苦労しました。編集作業だけで、みっちり六ヶ月かかり、中坊さんとも、大喧嘩しながら創りあげたのです。しかし、中坊博士のような魚類分類学の泰斗が、釣り人のために、写真でキーを示しながら落としやすい本を、真剣に考えてくれたのは嬉しかったし、いっさいの手を抜かず、いっさいの妥協を許さず、ぼくと、がっぷり組んでくれたのは、ほんとうに嬉しかたのです。また、これほど知的興奮を味わいながら創った本も珍しい。

 『新さかな大図鑑』は釣り種別に魚を配置しました。ということは、同じフグ科でも、波止釣り、投げ釣り、船釣りなど、分散して収録されています。

 未知の魚を釣って同定するのが難しい本ではあるのです。

 『釣魚検索』は、その同定に特化した本です。分類群ごとに、部分写真でキーをたどりながら、二分岐で、選択をしていくと、自動的に目的の魚に落ちるという物です。解説は基本的にありません。『新さかな大図鑑』の解説ページをいれています。名前を知るための本と割り切ったのです。それでも、これは、ほんとうに本としてまとまるのかと、怖がりながら、それぞれの研究者と大喧嘩しながら、創りあげていきました。

 じつは、このとき、まだまだ体調が悪かった。結核の後、右の腋をざっくり切って肺の摘出をしたのだから、予想以上に体はダメージを受けていました。いつまでも、ぐずぐずするのは厭だったので、リハビリもかねて、やろうということになったのです。それが、中坊さんとふたりで、打ち合わせを始めると、どんどん尖っていってしまいました。

 ぼくの敬愛する、ある編集者に献本したら、ある面、『新さかな大図鑑』より力仕事だったでしょう、凄いことするなあと礼状をもらい、分かる人には分かるんだなあと嬉しかったのです。

 これも、ぼくの序文と、中坊さんの序文を引用して、そのあとに図鑑類のことを書いた『快投乱麻』もいれておきましょう。

 そうそう。ぼくの序文の最後は、ほんとうは、…すべて善き釣り人たちよ。愛する神は「細部」に宿り給う。…としていました。自然科学者としての中坊博士に、徹底的に嫌われまして、自然科学の本に、言葉だけだといえども宗教を持ちこむなとおこられちゃったのでした。

                             英人

■序■小西英人

■釣り名人や漁師さんは、ぱっと見て魚を見分けます。長く海辺で過ごしてきたから、好きな魚も、嫌いな魚も、水面で暴れるのをちらりと見ただけで、どういう魚か、分かってしまいます。どこを見ているのか意識していないでしょう、ぱっと見たら魚が訴えます。印象です。
■風と波と潮と…。気まぐれな地球の刻々と変わる自然の中で、すいすい泳ぎまわっている魚たちを、そういう「勘」で読み解くには、それだけの「時間」がかかります。気の遠くなるような時間を、地球のリズムにゆだねて、やっと、ぼんやりとした勘が働くのです。魚を知るのに王道はありません。長い長い時を、海と過ごさなければなりません。
■「王道」はありませんが「ヒント」はあります。魚の全体印象というのはとても重要ですが、その印象は細部からきます。美術の分野で「ディテール」といいますが、「細部」こそ「全体」を決めてしまいます。マアジとマルアジに迷ったとき、ある研究者が「ぜんご」の違いを教えてくれました。眼から鱗がぼたぼたっと落ちたのです。それで全体も見えてきました。はじめは「ぜんご」に頼っていても、ぱっと見て分かるようになったのです。そう「細部」こそ最大の「ヒント」なのです。
■「ヒント」に満ちた魚の名の分かる本が欲しい。その時、強烈に思いました。ほんとうに魚が大好きで、いい眼を持つ善き釣り人が集えるように。それが「釣魚検索」です。この本にいっぱい詰まった部分写真は「細部」なのです。三人の研究者が、ぼくたちに分かるように、苦労して考えてくれた最高の「ヒント」最高の「細部」を、お届けします。
■すべて善き釣り人たち。細部から、魚、海、地球を見つめてみよう。


■序■中坊徹次

■名前を知ると、その魚に親近感を覚えませんか。「釣魚検索」は、できるだけ早く魚の名前を正確にしらべることができ、多くの人に魚に親しみを持っていただけるように作られています。
■海のなかにはいろいろな魚がいます。彼らをていねいに見てやると、お互いに大変よく似ているけれども別々の種類である、というのにしばしば出合います。魚に近づこうと思えば、名前を知ることが第一歩なのですが、そのためには、このようなものたちの違いを知らなければなりません。
■しかし、よく似ている種類を見分けるにはちょっとした知識と経験が必要です。この本は、そういう「知識と経験」を写真をつかった「検索」というやり方で、皆さんに提供しています。こうすると、なにも特別な知識と経験は要らなくなります。釣った魚を見て、「釣魚検索」を開くだけでいいのです。
■検索という耳慣れない言葉も、コンピューターの普及ですっかりお馴染みになっていますので、とくに説明は要らないと思います。鍵になる特徴を魚の部分写真で示してあります。それらをたどればいいのです。あるいは、終点に示した魚の全体写真から特徴を確かめながら、検索を逆にたどってもいいのです。いろいろなやり方で、魚の名前をしらべることができます。
■名前を知るということは、その魚を理解することです。釣りを通じて魚とつきあうには、相手をよく理解することが必要です。「釣魚検索」を使って釣った魚の正しい名前を覚えていただけることを願っています。


■快投乱麻■No.29週刊釣りサンデー2000年9月3日号より
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魚に遊ぶ。新世紀の釣りは楽しく

間奏曲B
『釣魚図鑑』で書斎におこもりだぞの巻

■三十歳で『さかな大図鑑』を創った。四十歳で『新さかな大図鑑』を創った。そして四十三歳で『釣魚検索』を創り、四十五歳のいま『釣魚図鑑』を創ろうとしている。これほど図鑑にのめりこむようになるなど、夢にも思っていなかった…。
       ■
■釣り人は、「研究者は何も知らない」といいたがる。あれは「専門ばか」であり専門以外は何も知らないといいたがる。釣り人の、ほんとうに欲しい情報を教えてくれないという「もどかしさ」もあるのだろうか。
       ■
■生意気な釣り人、ぼくの頭をがつんと叩いてくれたのが『さかな大図鑑』だった。いや当時京都大学理学部付属瀬戸臨海実験所にいた荒賀忠一さんであった。右も左もわからない素人のぼくに、気長に懇切に魚の「いろは」を教えていただいた。
■魚のことについて「知った」といえるほど知っている人はいない。魚は「永遠の謎」だ。たとえばクロダイ、これほど身近な魚であっても、生態はわからないことの方が多い。海の中でどんな産卵をするのか、見た人は誰もいないのだ。
■知るための第一歩は、情報を整理して名前を知ること。それが魚類図鑑の役目なのだ。そんな「第一歩」さえ、ままならないのが「魚」なのである。
       ■
■かなり苦労したけれど『さかな大図鑑』はできあがった。六百五十七種の魚を、すべて写真でいれて、釣り人の好きな魚を大きく、嫌いな魚は小さくあつかうという「変てこ」な魚類図鑑を懸命に創ったのだった。
■大反響であった。うれしかった。ぼくの創ったもので、これほど「釣り人」が受け入れてくれたものもない。発売直後から増刷増刷増刷で、印刷を担当した図書印刷から「月刊誌」のようですなあと喜ばれた。
■二十刷までいき、十二万部を超える魚類図鑑としては日本の出版界でも空前のヒットとなった。もちろん売れたのは嬉しかったけれども、これだけ支えてくれた「釣り人」の熱い意気を実感でき編集者冥利、そして釣り人冥利につきると思った。
       ■
■図鑑は生きている。いまだに『さかな大図鑑』を見て問い合わせを受ける。嬉しくはあるのだが、さすがに「古く」なり、内容的にも無理がある。魚類図鑑の分類学的な知識は「変わらない」と思われがちだが、なんのなんの日進月歩で変わる。
■そこで『新さかな大図鑑』を企画した。ものを創ったことがある人はわかると思うが、「産みの苦しみ」というのもきついけれど、「パート2の苦しみ」というのは、もっときつい。
■悩みに悩んだ。荒賀さん、千葉県立中央博物館の望月賢二さん、京都大学の中坊徹次さん。研究者たちと何度も何度も議論し、とにかく『さかな大図鑑』でできなかった、細かいところをリファインするという地道な作戦にでた。写真を徹底的に洗いなおした。何度も何度もやった。成長論文をすべてあたり、成長表をつくるような作業もした。そのうちに見えてきたのは釣り人の苦手な「検索」をいれようということと種の「はば」を、つまり「変異」を写真で示せないかということだった。
■それは「遊び」からはじまった。膨大な写真の整理をしながら、ぼくと、中坊さんは、いつも遊んでいた。たとえばクロダイとキチヌの写真を似た形態の順に並べると、境界が消えてしまう。キチヌのようなクロダイもいれば、クロダイのようなキチヌもいる。典型的なクロダイから典型的なキチヌまで、ずらりと見事に並んでしまう。
■「おもろい、おもろい」
■いつも、ふたりで大騒ぎしていた。最終段階になったとき、これを目玉にしませんかと研究者に提案した。変異をずらりと並べる図鑑を創るのである。
■図鑑とは「教科書」であり、典型的な魚を示すのが筋だ。そんな「人心を惑わす」ようなことをしてはいけない…。荒賀さんのきついお叱りである。
■「悪戯」を叱られた小僧っ子のように「しゅん」となった。しかしアイデアを忘れられなくて、クロダイで二十四点、キチヌで十六点の写真をいれた「変異図鑑」とでもいうような試作品を内緒で創り、その色校正を研究者にいきなり見せた。
■「おもしろいやんか!」
■あのときの荒賀さんのぱっと輝いた笑顔を忘れない。八百四十五種の魚を千七百四十七点の写真で「表現」した『新さかな大図鑑』誕生の瞬間である。
■幸せなことに「パート2」も釣り人は受け入れてくれた。五年間で七刷、七万部を超えた。怪物『さかな大図鑑』が「みすぼらしく」見え、絶版させるのに十分のパワーがあった。
■一年以上、寝食を忘れ書斎にこもり写真と文献を渉猟し、釣りにも行けなかったが釣り以上に「エキサイティングな釣り」を、経験させてくれた。
       ■
■次に中坊さんと練った悪戯、「悪巧み」が『釣魚検索』だ。『週刊釣りサンデー』に『似たモン魚譜』というカラー連載をし『磯釣りスペシャル』に『ウオっち』という連載をしながら議論し研究した。世界でも初めてだと思われる写真による「キー」だけで「落として」いける写真図鑑である。これも苦しんだけど、中坊さんと、がっぷり四つに組ませていただき知的な興奮があった。これほど独創的な図鑑も珍しいと思うが、またもや受け入れてくれ十万部を超えてしまった。ぼくはほんとうに幸せな「釣り人」である。
       ■
■『釣魚検索』は徹底的に、そぎ落とした。六百二十五種の魚を同列にあつかい、見開きに一覧し、写真のキーで落とす。名前を知るという図鑑本来の目的に特化させた。いい物を安く。普及価格にする策でもあった。解説は『新さかな大図鑑』を見てもらえばいいと割り切り、それのページを示したのだ。
■これでいいのだろうが、釣り人が知っていなけりゃ「恥ずかしい」魚の解説を「気楽に」読みたいという声もあった。解説と、釣り人の重要な魚の「似たモン」の見分けに割り切った図鑑を創ろうと思いたった。『磯釣りスペシャル』に連載している『ぎょぎょ事典』と『ちぬ倶楽部』に連載していた『棘鯛の系譜』もまとめて、見て読んで楽しめる魚類図鑑を創ろう。
       ■
■釣り人としての、ぼくのライフワークは「釣り人」のみなさんが教えてくれた。新世紀を遊べる図鑑を創ろうと思う。これからまた「おこもり」である。しかし、これは、ぼくの釣り以上の「釣り」なのである。

[4861] 5000>『釣魚図鑑』って 
2003/2/21 (金) 08:59:42 小西英人HomePage
◆画像拡大
■釣魚図鑑■小西英人著■週刊釣りサンデー・2000年・AB判・160ページ・収録魚種277種・定価1900円+税

 ぼくは昔気質の紙の編集者であります。

 いま編集者といっても、いろいろあって、ほんといろいろなんだな。

 けど、いちばん大事なことは、出版の企画です。いまは、これだけに特化した編集者が多くて、この編集者の号令のもとに、レイアウターやら、デザイナーやら、コピーライターやら、なんやかかんやら、ちゃらちゃら集めてプロデュースするのが、エディターであって、アートディレクターのようになってきています。カタカナでいって、かっこいいのが編集者というものであるらしい。

 けんども、編集者はディレクターとして、すべてに精通していなければいけないと思うし、できればやるべきだと、ぼくは思っているのです。

 ぼくは、わがままなのかもしれないとも思います。だいたいカメラマンになりたくて、フリーカメラマンについて修行したこともあるから、なんでも、自分でやりたがるのです。けど、いまの世の中で、ひとつの本の企画制作出版まで、ひとりでやれるということは、ほとんどありません。

 そういう意味では、図鑑を、ぜんぶ、企画、編集、デザイン、装丁、なにもかもやっちゃえるのは、幸せかもしれません。『さかな大図鑑』『新さかな大図鑑』『釣魚検索』すべて、そうです。

 『釣魚図鑑』は、記載までやっちゃったから、なにもかも、ぼくがやって、なにもかも、ぼくの責任です。

 まあ、機嫌良く、創らせてもらいました。

 これも序文と、できあがったときの『怪投乱麻』改めまえの『快投乱麻』から引用して紹介にかえますね。

                          英人

釣魚図鑑■序
========================================================
新世紀を言祝ぐ■
■小西英人

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■一月一日午前零時、慶応義塾で送迎会。一月二十二日イギリスのビクトリア女王が没し、三月十一日国木田独歩は『武蔵野』を発表し、四月二十九日裕仁親王が誕生され、九月七日義和団事件最終議定書が調印され、十月十八日海軍省は無線電信機を兵器として採用。ドイツのレントゲンはX線発見で第一回ノーベル賞を授与され、オランダのド・フリースは突然変異説を発表し、アメリカのスタンフォード大学初代総長、生物学者のジョルダンはスナイデルとともに、マガレイ、チョウチョウウオなど、七十七種の魚類の新種記載論文を発表した。明治三十四年。一九〇一年。かくして今世紀は始まった。
            ■
■釣りは楽しい。いま、太陽の下で弾けるように輝くことってあるだろうか。命を相手に思いっきり力をだしてへとへとになることってあるだろうか。そして釣り人の勝利は好敵手の死を意味する。最後の命を輝かせ断末魔にうちふるえる彼を見つめる。彼の死を無駄にはしないきちんと食べる。それが海洋民族日本人の心意気だ。
■いま日本人は「殺す」ことをしなくなった。自分の食べるものさえ「殺す」ことはなくなった。誰かが、どこかで殺してくれた「安全」なものを食べるのが、ふつうになってしまった。「殺す」ことを経験しない「新日本人」たちが増え自然と共生できるのだろうか。動物としての「ヒト」を忘れて生き残っていけるのだろうか。
■激動の二十世紀はX線発見の栄誉をたたえることから始まった。科学技術の勝利の世紀のはずだった。それが大量殺戮に向かい、地球環境の徹底的な破壊に走るなど想像もできなかっただろう。日本も上を向いて走ればよいころだった。ヒトはすべてに勝利するはずだった。
■魚を見つめたい。海で。そこから、なにか見えてくるのではないだろうか。魚の賢さに酔い、力に酔い、美しさに酔い、多様性に酔い、自然の精妙さに酔いしれたとき、新しい「地球共生系」の世紀が見えてこないか。
            ■
■新世紀を言祝ごう。新しい日本と海の姿を決めるのはぼくたちである。問題は山積している。しかし新しいキャンバスに新しい絵を、みんなで描こうではないか。
■一月一日午前零時。さてなにから始めていこうか…。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


■快投乱麻■No.37週刊釣りサンデー2000年12月24日号より
====================================================================
民族技術。それを忘れたくはない

釣魚図鑑
分類学は元気いっぱい動いているぞの巻

■IT業界のような秒進分歩ではないが、魚類の分類学は日進月歩なのである…というと、へえと驚くあなたはふつうだ。生物の研究者の中でさえ、分類学というのは、よく知られていなくて、黴のはえた博物学、生物学ではなくて死物学、などなど陰口をたたかれてしまう。
■なんて、いつも偉そうに憤慨してたのにそれを『釣魚図鑑』で思い知らされちゃった。
       ■
■一九九五年。『新さかな大図鑑』は、八四五種の魚の解説と主要魚種の変異を並べ釣り人の魚類の基礎文献にしたかった。一九九八年。『釣魚検索』では六二五種の魚の写真検索と同定に力を入れた。素人による同定を可能にしたかった。
■いま。『釣魚図鑑』は「読んで楽しむ図鑑」にしようと思った。二七七種の基本的な魚の解説と最新情報。主要魚の似たものを並べて見分ける目を養うこと。そして週刊釣りサンデーの隔月刊誌『ちぬ倶楽部』に連載した日本産クロダイ属五種を詳しく解説した「棘鯛の系譜」を書き直して収録。もうひとつの隔月刊誌『磯釣りスペシャル』にいまも連載している「ぎょぎょ事典」を書き直して収録。魚類の分類学を中心に、生態学、薬理学、行動学、生理学、集団遺伝学、動物地理学、さまざまな分野の最新知見を簡単に紹介して読み物としてまとめた。
■釣り人のみなさんに「魚」を楽しんで欲しかったのだ。
       ■
■いま。海を体で感じ、なおかつ魚を殺している日本人といえば漁師さんと釣り人しかいなくなった。漁師さんはエリートでないとできない。釣り人ならぼくのような「ただのへぼ」でも好きならばやっていられる。ヒトは動物だ。食べるものは、自分で屠って自分で料理できなければいけないのではないか。
■ぼくはモンゴルの草原でモンゴルの人たちが、小さなフォールディングナイフ一本だけで羊を屠って解体したのに驚いた。三十分ほどですべて終わり、草原に血の跡ひとつ残さず、物欲しげにきた痩せこけた犬に投げ与えたのは脾臓だけ、あとはすべて食べるか利用する。それはいまもチンギスハーンの定めた作法通りに行われる。騎馬民族の技術であり、誇りだ。
■われわれ海洋民族の誇りは、魚の解体と料理と食べ尽くすことにあるのではないか。それこそ日本人のアイデンティティーではないのか。羊を三十分で解体するのと同じような凄い民族のテクニックをわれわれは持っている。これは世界に誇れる技術なのである。そう思う。それは釣り人が伝えなければ、プロのみの技術になり、民族としての技術ではなくなってしまうのではないか。そう思う。
■魚を釣って楽しみ、魚を食して楽しめば、新世紀、われわれの生きていく道は、おのずから拓けていくのではないか。ただでさえ楽しい釣りに魚をめぐる知識の輝きがあればもっといいのではないか。釣りを通して魚を多角的に、ただただ楽しんだだけでも、見えてくる大切なものがあるのではないか。
■それが、『釣魚図鑑』の基本的なコンセプトなのである。
       ■
■アユやカツオ、マグロなどに「第三の眼」がある。そしてそれはヒトにもあるという…。
■シガテラ中毒って聞くけど、いったいどんな毒だろう…。
■魚にいろいろ寄生虫がついているけど、これはいったい、どういう動物なんだろう…。
■放流はいいこととされるが問題ないか、また人工種苗の放流マダイは見分けられるの…。
■刺されて痛い毒って、どんな毒で治療法はあるのか…。
■魚の眼は前方を見つめてピントを合わせているらしい…。
■ふぐ毒って、どんな毒で、中毒すると、どうなるのか…。
■魚に耳はあるのか、また、どんな音を聴いているのか…。
■匂いと味を魚は、どのていどわかっているのだろうか…。
■こういう話題を追いかけたのが「ぎょぎょ事典」だ。
■オーストラリアキチヌ。クロダイの仲間の定義ってなんだろう。また世界にクロダイ属はどれくらいいるのだろうか…。
■クロダイ。クロダイとマダイの違いは。クロダイ属の起原と進化史は。性転換って…。
■ミナミクロダイ。オーストラリアキチヌとの違いは…。
■キチヌ。海水と淡水を行き来する魚の意義とは…。
■ナンヨウチヌ。これの学名から読みとれる、ある博物学者の情熱と紅海の悲劇とは…。
■クロダイをめぐる話を追いかけたのが「棘鯛の系譜」だ。
       ■
■この「棘鯛の系譜」でオーストラリアに棲むオーストラリアキチヌと、沖縄に棲むオーストラリアキチヌ、そしてミナミクロダイの関係は「いまのところ研究者でさえ、しっかりしたことは、なにもいえないという困りもの…」だと書いた。琉球大学理学部海洋自然科学科大学院生の粂正幸さん、吉野哲夫助教授、東京大学海洋研究所の西田睦教授によってオーストラリア産と沖縄産のオーストラリアキチヌとミナミクロダイとナンヨウチヌの遺伝子分析がされ、すべて同じ程度の遺伝的分化が確認された。つまりオーストラリアのオーストラリアキチヌと沖縄のオーストラリアキチヌはやはり別種であり、ミナミクロダイとも別種であると遺伝子からも確認された。(2000年度日本魚類学会年会講演要旨)
■この日本魚類学会年会は神奈川県立生命の星・地球博物館で十月六日〜九日まで行われた。そのポスターセッションという展示発表会場を歩いていたら声をかけられた。クロダイ属の話をするときに、眼を輝かせ、くりくりくりくり動かす好青年、琉球大学の粂さんだった。彼からオーストラリアキチヌとミナミクロダイの識別点をご教示いただいた。ただし、彼の研究は発表されていないので、まだ書けない。とにかく『釣魚図鑑』に書いたことは古くなりそうなのだ。また一九九七年に赤崎正人博士はオーストラリアキチヌを「おきなわきちぬ」という和名に変えようと提唱されたけどその提唱の方法が乱暴だから、しばらく使わないと書いた。しかし十二月二十日に出版されるであろう『日本産魚類検索・第二版』では、この赤崎博士の提唱を受けオキナワキチヌを採用したようだ。世紀末になってクロダイ属研究が動き始めた。
       ■
■今世紀は地球破壊の世紀になってしまった。新世紀は地球との共存の世紀にしなければ。生物としてのヒトを見直さなければならない。『釣魚図鑑』は、はや古くなりそうだけど世紀末に元気な分類学はうれしい。

[5016] 【祝】5000発言>ロイさん、おめでとう&ありがとう 
2003/3/2 (日) 13:21:45 小西英人HomePage
▼ みなさん

 5014発言に書いたけど、【5000発言賞】は、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルスのロイさんがとりはりました。

 おめでとうございます。

 【5001発言賞】は、まだですよ。みなさん、がんばってね。

 ともかく、みなさまのおかげで、一年ちょっとで、5000発言になりました。ありがとうございます。

                        英人

4977
[4977] マルスズキ 
  【魚図鑑参照】
2003/3/2 (日) 08:11:22 マルやのかず
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やっと釣れました。
自称ルアーマンとしては早くシーバスをここに載せたかった (^^ゞ

PS
 英人さん 前 標本用に大きな魚欲しいと書いておられた気がしますが、
 大きいとはどのくらいを言うのでしょうかね。
 たとえばスズキでしたらどのくらいでしょうか?

[4978] マルスズキの裏側 
2003/3/2 (日) 08:16:09 マルやのかず
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別のスズキですが

[4979]  
2003/3/2 (日) 08:16:58 マルやのかず
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裏向きスズキの顔です

[4980] 変な顔 
2003/3/2 (日) 08:20:17 マルやのかず
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3匹目のスズキの顔ですが、なんか違う??
斑点はないのですけどね、マルじゃない気がするのですが??
30-40センチくらいだから顔つきが違うだけかな。

[4983] Re:変な顔 
2003/3/2 (日) 08:44:25 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 さりげなく三尾釣ったぞと書いてはるなあ、かずさん、おめでとう。よかったね!!

 スズキの顔ですが、たしかに斑点のないタイリクスズキがいますし、タイリクスズキの顔は丸くて、変な顔ですが、この写真からでは、なんともいえませんね。

 また、スズキの体形、体色、顔つきの変異って、かなりのもので、タイリクスズキを追いかけているとき、さんざん見ましたし、中坊さんも、いろいろやってはったけど、ほんと、いろいろです。

 難しいよね。

 なんともいえないけど、この個体は、不細工な顔のスズキなんだろうなと思っちゃいます。

                             英人

[4986] Re2:変な顔 
2003/3/2 (日) 11:13:35 マルやのかず
▼ 小西英人さん

了解しました。
釣った人間と同じというわけカー。

ここは大陸も釣れますので ?と思ったわけです。

ヒラスズキ??を釣ったというのをルアーマンから聞いたことがあります。
瀬戸内海のど真ん中に居る可能性はあるんですかね???

[4992] Re3:変な顔 
2003/3/2 (日) 11:51:57 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 瀬戸内でもヒラスズキはいるでしょう。少ないでしょうけど。

                         英人

[4984] マルスズキ>ってなんだ!? 
2003/3/2 (日) 09:09:35 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 いつやら、研究者に、まじめな顔で「まるすずきってなんだ?」と聞かれたことがあります。これはルアーマンだけの符丁のような言葉でもあるので、ちょっとした説明を、みなさんにいれておきますね。

 ルアーマンはスズキから入ってヒラスズキを狙うことが多くなります。何となくの序列として、ヒラスズキが偉いのかなあ、難しいし、大変だからね。まあ、それはいいのですが、ヒラスズキを追いかけ始めると、「ひら」「ひら」といいます。これに対応して、「まる」「まる」と言いだしたのです。これは「平」と「丸」です。体形、とくにそいの断面がヒラスズキは平たく、体高があり、スズキは丸くて体高がないからです。

 ヒラスズキが流行りだし落ち着いたころ(1990年代はじめですね)、ぼくは松山のASCの木下さんたちから連絡を受けて、第三のスズキを見つけたのです。これは木下さんたちは、斑点スズキと仮に呼んでいました。ぼくは、それを記事にするときに、「平」「丸」に対応して「星」がいいやと思い、「星鱸」と仮称して発表したのです。しかし、この仮称は、いろいろな批判も受けてしまいました。それで、京都大学の中坊博士は、実際の和名提唱の時は、日本にいないスズキの提唱になるので、タイリクスズキとしました。

 このタイリクスズキの提唱に反発するグループもいて、研究者がいまごろ知った顔して和名をつけているが、釣り人は大昔から知っていて、星鱸と呼んでいたんだという釣り人の記事を読んで笑ったこともあります。大昔から知っていたのは研究者の方で、スズキ科の権威、故片山正夫博士(ヒラスズキの学名を見てください。Katayama ってなっているでしょう。命名者です。片山博士が新種として記載したのです。そうそうアカメも、博士が命名しています。バラマンディから分離して新種にしたのです)は、その論文で、スズキとタイリクスズキと、それに驚きますが、有明海産のスズキを、わけて、非常に見事な図を描いてはります。ちゃんと知ってはったのです。しかし当時の解析技術で明確に別種とまでは分けられなかったから、タイプとして記載してはるのです。この有明海産スズキ、いま、詳細な研究がなされている最中ですが、別亜種となるかもしれません。タイリクスズキ、有明海産スズキ、スズキの関係は、遺伝子を詳細に解析してみても、ややこしいのです。

 ルアーマンたちは、「丸」「平」と並んで呼びやすいので、釣り人の呼称として「星」は、けっこう普及してしまいました。ぼくの、ちょんぼではあったなあと、いまになっては反省しています。

 星鱸入荷!!なんて、釣り堀の宣伝文句に使われ、なにも考えない釣り人が、かっこいいと追いかけるのは悲しいものです。縞鱸、淡水鱸なんてのも、釣り人をキャッチするコピーに使われたりしてね。ストライプドバス、東京湾の湾奧でも釣られたりしています。そういう釣り師がいるということは悲しいですね。

                            英人

[4987] Re:マルスズキ>ってなんだ!? 
2003/3/2 (日) 11:22:31 マルやのかず
▼ 小西英人さん

スイマセン  いつも使ってる言葉だったんで書いてしまいました。

大陸スズキ  星スズキと言う呼び方の方が好きでした。

ただスズキにも結構斑点が残ってるから混乱起こす可能性もありますし、
外来魚ですものね。それがはっきり解った方がやはり良いのでしょう。

[5015] Re2:マルスズキ>ってなんだ!? 
2003/3/2 (日) 13:17:10 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 いやあ、ぼくも釣り人だからね。それもルアーは最近はやってないけど、いちおう筋金入りのルアーマンだとは思っています。だから…。

 まる、ひら、ほし、という言い方が好きではあるけどね。

 しかし、「まる」って、たぶん西日本のルアーマンが言いだしたのだけど、関東でも通用するのかしら?

                            英人

[4981] スズキ>大型標本 
2003/3/2 (日) 08:37:15 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 スズキの大型標本が欲しいのは、神奈川県立生命の星・地球博物館と、京都大学総合博物館です。京大は骨格標本をつくりたいのではないかな。

 スズキならそうですね。メーターくらい欲しいな。まあ80センチオーバーならいいかなという感じです。

 がんばってメーターオーバー、できれば、日本記録の112.5cm以上のスズキを釣って、永遠に残る標本にしてくださいね。

 よろしく。                   英人

[4985] Re:スズキ>大型標本 
2003/3/2 (日) 11:10:01 マルやのかず
▼ 小西英人さん

了解しました。 メーターオーバーか 難しいですね。

90センチ代がマイレコードなのでこれを追っかけてるんですが 。

ただこのポイント去年釣りサンデーに載った大陸の大物が釣れたポイントなので
居るのは居るんだろうと思います。

ただ私には釣れないだけでしょう(:_;)

[4982] 図鑑>スズキ>登録しました 
2003/3/2 (日) 08:40:13 小西英人HomePage
▼ マルやのかずさん

 スズキの図鑑へのアップ、ありがとうございました。登録しておきました。

                         英人

5005
[5005] ?な魚の最終。 
2003/3/2 (日) 12:16:53 西潟正人
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やっぱ漁港で見つけた魚です。みんな、足でふんずけてました。

[5013] クサウオ科>ビクニンに似てるけどね 
2003/3/2 (日) 12:51:04 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 幼魚はちょっとわかりませんね。

 ふんづけなくてもいいのにね。まだ海に入れると、他の魚の餌になるのに…。

                           英人

5003
[5003] 涙骨。 
2003/3/2 (日) 12:15:09 西潟正人
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大きなソイが、泣いているようでした。

[5012] Re:涙骨。 
2003/3/2 (日) 12:45:16 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 クロソイ、アオハタ、ウスメバルのようですね。ウスメバルは、ひょっとしてハツメかもしれない。角度が悪いからわかりにくいなあ。腹しか見えていないのはわからん。

                            英人

5001
[5001] タマガンゾウ・・ 
2003/3/2 (日) 12:13:56 西潟正人
◆画像拡大
タマガンゾウガレイ・・でしたっけ?
北陸ではけっこう多い魚で、干物にします。美味!!

[5011] カレイ科>ムシガレイ>OKです 
2003/3/2 (日) 12:42:21 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 でびら、とか、みずがれいといいます。ちょっと身が水っぽく、干すと絶品です。

                       英人

4998
[4998] 三種混合・・ 
2003/3/2 (日) 12:02:17 西潟正人
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変な魚、盛り合わせです。ネズッポも何だか変です。

[5010] Re:三種混合・・ 
2003/3/2 (日) 12:37:23 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 ネズッポ科ではないでしょう。カジカ類だと思います。  英人

4994
[4994] ついでにミミイカ? 
2003/3/2 (日) 11:56:09 西潟正人
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これも漁港で拾いました。ミミイカですよね・・。

[5007] ダンゴイカ科>ミミイカ?>かんにん! 
2003/3/2 (日) 12:25:46 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 ダンゴイカ科のミミイカ類は、いろいろおます。

 これ、ちょっと大きいようですね。ミミイカと違うのではないかと思いますけど、ひょっとしてボウズイカ? ぼくに頭足類は、聞かないで!

 写真では無理です。             英人

4991
[4991] びっくり・・ビクニン? 
2003/3/2 (日) 11:51:39 西潟正人
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漁港で捨てられていました。おばちゃんに聞くと「ビクニンだっせ〜」とかなんとか言ってました。ビクニン?

[5006] クサウオ科>ビクニン?>に似ていますが… 
2003/3/2 (日) 12:22:57 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 たしかに、クサウオ科のビクニンに似ていますが、写真個体は幼魚のようですし、ちょっとはっきり写っていないし、これで同定はできません。

                        英人

4993
[4993] アンコウ・・ 
2003/3/2 (日) 11:53:07 西潟正人
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北陸のアンコウです。いやに耳がデカイやんけぇ〜!

[5004] アンコウ科>小さそうですね 
2003/3/2 (日) 12:15:17 小西英人HomePage
▼ 西潟正人さん

 アンコウか、キアンコウでしょうけど、どちらかわからないなあ。

 口の中を見ませんでした?

 口の中に白色斑があればアンコウ、なければキアンコウです。

                       英人

4902
[4902] 鳥羽相差〉釣れないよう 
2003/2/25 (火) 14:04:08 英人@携帯電話
書かんとこう思たんやけど、釣れんよお!そればかりか、滑ってこけて、ひざは痛いわ、波をかぶって冷たいわ、気色わるいわ!こんなはずじゃなかのに…

[4903] Re:鳥羽相差〉釣れないよう 
2003/2/25 (火) 18:57:01 bonchan
どーかな?釣れたかな??

私は、3月いっぱいおさかな釣りに行けそうもないし、息子にはねだられるし・・・・・
毎夜毎夜仕掛け作ったり、作り直したり、こういう時って、竿出してるだけでええやんかって思うけど、釣りしてたら、なんで釣れへんのやって思うのは誰でも同じ?
そろそろ禁断症状が・・・・・・

[4904] 相差〉クジメぽろぽろ 
2003/2/25 (火) 20:08:39 英人@携帯電話
ほんと、滑るのわかっていて、前向きにばったり倒れて両膝を打って、まだ痛いよお。けど海はきれいでよかった。クジメぽろぽろです。いま旅館でのんびりしてます。あす、どこ狙おうかな?

[4905] そうそう 
2003/2/25 (火) 20:15:46 英人@携帯電話
クサフグが大群でじゃまします。いちど凄いアタリがあったけど、のらなかった!クヤシー!

[4906] あすどこいこ? 
2003/2/25 (火) 20:17:57 英人@携帯電話
いま旅館でのんびりしてます。あすどこ攻めようかな?

[4907] RE: あすどこいこ?  
2003/2/25 (火) 21:35:12 じゅん坊
 いいな〜。鳥羽で釣りか〜

 納期は間近だし、プレゼンはあるし、カミサンと水天宮なんかに行ってるしで、ちっとも釣りに行けないんだよな〜

[4908] Re2: あすどこいこ?  
2003/2/25 (火) 23:34:10 渡辺謙司
▼ じゅん坊さん
小西英人さん

鳥羽って、この時期は大型のキュウセン喰わないんですかね?
「スパイクおもりで底をひっかく攻撃」でキュウセンを冬眠から起こす!
なんて事、優しい小西さんはしないだろなぁ。

大アタリの正体、確かめたいですね。

[4909] どっか漁港で 
2003/2/26 (水) 05:33:49 英人@携帯電話
アイナメとアナハゼ類でも狙いましょう。アヤアナハゼなんて釣りたいんだけどなあ。

[4915] Re:どっか漁港で 
2003/2/26 (水) 10:21:52 渡辺謙司
▼ 英人@携帯電話さん

その後いかがですか?漁港の朝まずめは?狙いの魚に出会えましたか?

膝は大丈夫ですか?西潟さんは能登で竿は出してるかな?

気になるなぁ。海が呼んでるぜぃ!ぐははっ。

[4916] 鳥羽国崎〔くざき〕漁港に 
2003/2/26 (水) 10:34:56 英人@携帯電話
います。きのうほどではないですけど、餌とリにいじめられています。なにも釣れていません。ウキ釣りのひとがメバル一匹だけ。膝は思ったほど打っていなかったようで、もう痛みません。釣れないけど、のんびりしています。けっこう暖かいもんね。

[4919] 鳥羽>相差〜国崎うろうろ 
2003/2/26 (水) 20:29:09 小西英人HomePage
 相差(おうさつ)から国崎(くざき)をうろうろして、クジメぽろぽろ、トビヌメリの雌を1尾、撮影しただけでした。けど、このトビヌメリの雌、嬉しかったなあ。写真あるのはあったけど、気に入らなかったから。けど、小さくて臀鰭が白くて難しかった。うまく写っているかなあ。

 家に帰ると、また膝はじんじん痛みますが、大したことはないようです。

 まあ、いまどき、海でぶらぶらしただけ幸せだから、餌取りにいじめられたくらい、気にしないでおこうっと。

                        英人

[4931] Re:鳥羽>相差〜国崎うろうろ 
2003/2/27 (木) 18:30:24 bonchan
>  家に帰ると、また膝はじんじん痛みますが、大したことはないようです。

大事に至らなくてよかったです。

>  まあ、いまどき、海でぶらぶらしただけ幸せだから、餌取りにいじめられたくらい、気にしないでおこうっと。

餌取り気にするほど釣りがしたいですね。
やっぱり、禁断症状が・・・・・・・でも仕事が・・・・・・

[4932] 鳥羽相差>クジメ>こいつだけだもんね 
2003/2/27 (木) 20:38:25 小西英人HomePage
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クジメ■2003年2月25日、三重県鳥羽市相差千鳥ヶ浜

 クジメ…こいつだけだもんね、へたくそ釣り師と遊んでくれるのは。

                          英人

[4933] 鳥羽相差>クジメ>頭部のアップ 
2003/2/27 (木) 20:39:35 小西英人HomePage
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クジメ■2003年2月25日、三重県鳥羽市相差千鳥ヶ浜

 ちょっと口がとんがっているような気がするなあ。アイナメにくらべて…。

                       英人

[4934] 鳥羽相差>クジメ>尾鰭 
2003/2/27 (木) 20:41:03 小西英人HomePage
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クジメ■2003年2月25日、三重県鳥羽市相差千鳥ヶ浜

 尾鰭の後縁が丸ければクジメ、真っ直ぐか湾入気味だとアイナメね。

 いちばん見分けにくくて、ここを見れば、一発で見分けられる、入門編だぜ。

                           英人

[4972] 鳥羽>怪投乱麻>置屋の女将の旦那の釣り 
2003/3/1 (土) 17:27:06 小西英人HomePage
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愛想よし。クジメが慰めてくれた
========================================================
■怪投乱麻Vol.90■週刊釣りサンデー2003年3月23日号


三重県
鳥羽市相差の小波止でよちよちの巻

■アイナメの投げ釣りって、やってると置屋の女将になったような気分になるときがある。
       ■
■波止がある。沈礁がある。藻場がある。砂地がある。あれがある。これがある。どこでも釣れそうだなあ。困ったなあ。
■砂地へ遠投しておくと沈礁から遊び歩いてくる放蕩アイナメが釣れるかもしれない。こういう放蕩アイナメは大きいんだなあ。藻場ならアイナメが居ついているかもしれない。駄目でもクジメが相手をしてくれるだろう。沈礁にぶちこんでおくとそこの主が釣れるかもしれない。記録物が潜んでたりしてパワー勝負で引っぱりだしてやる。波止の際にも案外大物が潜む。
■波止の先から砂地の潮目に向けて遠投一本。藻場の真ん真ん中に一本。波止の付け根の沈礁に一本。波止際には小さな捨て竿を一本。ついつい竿の数が増え、ついついあちらに一本こちらに一本、ばらばらに竿を並べてしまう。それらの竿の真ん中あたりにどかんと座って、よしよし、みんな、がんばってやという感じで釣るから、なんか、置屋の女将になったような気がするのである。いいや、置屋の女将の旦那というところか?
■いっそ旦那なら、どてっと安泰にしていたらいいのだが、どうにも、みんなの稼ぎが気になる。ときどき、でばっていき竿を煽ってやる。重くない。巻いてやる。餌はない。河豚に鉤素を囓られている。なんだなんだついつい愚痴がでてしまう。
■どいつもこいつも、お茶ばっかりひいて…。あかんでえ。はよ、ええ客つかまんかいな。
■ぶつぶつぶつぶついいながら欲こいて、ばたばたばたばたしてるうちに終わってしまうのである。一日がね。一瞬にね。
■きっと、釣りとして散漫になってしまうんだ。しかし、ぼくは、こんな欲こいた散漫な釣りも好きだから困ったもんだ。
       ■
■あっ、滑るのに、わかっていたのに、ああっ、あほやなあ!一瞬のうちに、ひどく後悔しながら、こけた。子供みたいに前のめりにばったりと。竿をかばったまま倒れたので両膝と片肘を強かに打った。波止は濡れていたから、痛いのと冷たいのとが一気にくる。独りで釣っていたのに、傍目を気にし、すくっと立ち上がり、誰も見ていないのを確かめ、ほっとしてから、大変だ。痛みがどっとくる。
■ううううううううん。ううううううううううううううん。
■痛い痛い痛い痛い。子供のように、おおいおおい、しゃくりあげながら泣いたら、ましになるだろうか。気持ちがええやろな。なんで、こんな目に遭うねん。アイナメ釣りたいだけやのに。痛いよお。冷たいよお。
       ■
■三重県鳥羽市相差の千鳥ヶ浜にいた。夏は海水浴場になる美しい砂浜の北の端に、沈礁に向かって小さく低い波止がのびていた。先端でやりたかったのだけど、風は強く、波は荒く、潮をかぶって濡れていた。いつも濡れているようで、岩のりでずるずるになっていた。危ないので、波止の根元に陣取り、砂浜に一本、根元に一本、先端に一本、捨て竿を一本と欲ばっていた。先端のずるずるの所にだしている竿は沈礁の真ん中に投げこんでいた。この竿を見にいくと根に掛かっていた。思いっきり煽るが外れない。ずるずるだから、かなり気をつけていたのだが、ふと一歩踏みだして、ちょっと竿を煽る方向を変えようとした。その一歩は前にでず、後ろに滑った。わかっていたのに、ばったりと倒れたのだ。
■ぼくは高所恐怖症だし、怖がりである。いつも気をつけている。それでも竿を持ったりカメラを持つと怖がらない。あほである。ついつい一歩を踏みだしてしまう。何も考えずにね。
■うんうんうんうん唸りながら竿を煽った。ショックでか、根掛かりは外れていた。波止の根元までもどり、餌をていねいにつけて、また先端にでて投げておいた。羮に懲りて膾を吹くようによちよち歩く。いや膝が痛く動けないのが実情であった。みっともなく釣りしている。
       ■
■寒風をついて、ばたんという音が聞こえた。先端の竿が震えて波止を引きずられている。
■慌てるな慌てるな慌てるな慌てるな。心の中で大声で叫ぶ。大アイナメだろう。ずるずるぬるぬるの波止を痛む足をかばいかばい出ていった。大きなアイナメなら食い逃げはしない。
■竿は、まだ引きずられ、ラインと真っ直ぐになって、お辞儀を繰り返している。慌てるなよ慌てるなよ。海にまでは引きこまれないさ。やっと竿尻までいき、やっと竿を持ち、やっと大合わせをくれた。投げ竿は棒のように空を切った。あれあれあれあれ?なんで?空である。
       ■
■アイナメ、よほど機嫌が悪いらしい。あれほどの魚信で鉤に乗らなかったって初めて。竿はがんばってるのに、置屋の旦那が、すぐ動かなきゃ駄目じゃないか。ほんまにもう。しかし、よちよち歩くと間に合わない。そうだ。潮もちょっと引いたし先端で竿を持って、がんばってやればいいんだと思った。ほかの竿はほったらかしである。
■ふんふんふんふん先端で鼻息あらく竿を持ち、それにしても膝痛いなあと思いながら、ちょっとした悪い予感に襲われた。こういうときに、限って…。
■沖を見るとそうだった。大波が来る。一瞬足元を見たがずるずる。走れない。あきらめろ。おとなしく後ろ向きになり。
■ざっぱあああああああん!
       ■
■わかっていたのに。後ろも、どぼどぼに濡れてしまった。さっきは前に倒れて、前はどぼどぼ、今度は後ろもどぼどぼ。どうにも気持ちが悪いけど、服の替えなど持ってきていないから痛む膝を我慢し、寒風の中、突っ立って、風が乾かしてくれるのを待つしかない。痛いよお。冷たいよお。気色悪いよお。
■なんで、こんな目に遭うんだろう。ちょっと欲こいて、ちょっとどてっとして、竿たちを働かせているだけなのにな…。
■小一時間もすると、服は乾き痛む膝をかばいながら、あちらの竿、こちらの竿、ばたばたばたばた散漫に釣りをしているぼくがいた。なぜかクサフグが多く、餌を盗られて、忙しい忙しい。けど、大アイナメが潜んでいるのもわかっているから。
       ■
■大アイナメが好きだけど、下手くそ釣り師に愛想のいいクジメも好きだ。ぽろぽろクジメと遊んでいるうちに、輝ける日は終わってしまった。痛かろうが冷たかろうが気色悪かろうがなんであろうが、置屋の旦那の散漫な投げ釣り、おもしろい。

[4935] 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>嬉しいな 
2003/2/27 (木) 20:45:20 小西英人HomePage
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トビヌメリ雌■2003年2月26日、三重県鳥羽市国崎漁港

 トビヌメリの雌は、あまり、いい写真がなかったので喜びました。

 けんども、臀鰭の白を撮すのは、ほんと難しい。白バックでの撮影は、やっと、このごろ安定してきたけど、白とか透明の鰭は難しく、まだまだ研究しなければならないなあ。現場で、あんまりややこしいことできないし、どうしようかなあ?

 寒風吹きすさぶ中、これでも、かなり苦労したけど…。

 第1背鰭の後半が暗色になっていて、臀鰭に明瞭な斑紋がないのが雌です。第1背鰭の第1、第2棘がのびないのが雌だと思っていましたけど、これくらいはのびるようです。雄は、かなり長くなります。あとで、雄の写真も入れます。

                        英人

[4936] 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>側面頭部アップ 
2003/2/27 (木) 20:49:31 小西英人HomePage
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トビヌメリ雌■2003年2月26日、三重県鳥羽市国崎漁港

 側面の頭部アップをいれておきます。     英人

[4937] 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>側面尾部アップ 
2003/2/27 (木) 20:50:21 小西英人HomePage
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トビヌメリ雌■2003年2月26日、三重県鳥羽市国崎漁港

 側面の尾部アップをいれておきます。     英人

ps
 臀鰭に、ほとんど斑紋はありません。これで白バックの撮影難しいのです。

[4938] 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>背面 
2003/2/27 (木) 20:52:19 小西英人HomePage
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トビヌメリ雌■2003年2月26日、三重県鳥羽市国崎漁港

 背面です。                  英人

[4939] 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>腹面 
2003/2/27 (木) 20:53:44 小西英人HomePage
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トビヌメリ雌■2003年2月26日、三重県鳥羽市国崎漁港

 おもいっきり竿をあおったら、臀鰭の所に、すれでかかってきました。気の毒なトビヌメリですね。

 腹面です。                 英人

[4961] Re: 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>腹面 
2003/2/28 (金) 12:57:06 おおかぜ
▼ 小西英人さん
お疲れさまでした。
釣り場からの経過アップって臨場感ありますね。
どこどこで釣ってますって言葉だけでも、読んでる方は実際に竿を
出してる様な場面を思い浮かべて幸せになれます(^^;。
で、狙いは何だったのですか?

でもクジメにトビヌメリが釣れただけでも、十分うらやましいですよ。
ネズッポって顔に表情があるみたいで面白いですね。

それで思い出したんですけど、熊本でこれまでネズミゴチとキスを
釣った中には、アオハンと金星は居ませんでした。
結構、マメに確認してたのですが、、、残念。

以上、居なかった報告でした。

[4962] Re2: 鳥羽国崎>トビヌメリ雌>腹面 
2003/2/28 (金) 13:01:57 小西英人HomePage
▼ おおかぜさん

 磯の中にROCKでぶち込んで、大きなアイナメを狙ったのでした。

 あたりは、一発でたんだけど、乗らなかった。

 ネズッポ類を、九州では、どう呼ぶのかな?

 がっちゃ、や、てんこち、めごち、では分からないでしょう?

                           英人

[4963] ネズッポのよびかた>熊本では 
2003/2/28 (金) 13:16:28 おおかぜ
▼ 小西英人さん
どうなんでしょう。解らないのは適当に言ってしまうところがありますからね。
たぶん「コチ」か「小さかコチ」だろうと思います。

僕等がメゴチと言えば、地のおっちゃんでも理解してるみたいですけどね。

[4964] Re:ネズッポのよびかた>熊本では 
2003/2/28 (金) 14:28:29 小西英人HomePage
▼ おおかぜさん

 そっか。JUNさんは、もっと豪快な呼び方をしていたような気がするけど、もと薩摩隼人は、どう呼んでたっけ?

                           英人

[4970] ネズッポのよびかた>鹿児島では 
2003/3/1 (土) 14:37:39 JUN
▼ 小西英人さん

「ごっばば」ですね。
ひとつめの「ば」にアクセントがきます。

[4971] Re:ネズッポのよびかた>鹿児島では 
2003/3/1 (土) 14:41:30 小西英人HomePage
▼ JUNさん

 そうやった。そうやった。迫力あるなあ。

 大阪の「がっちょ」なんて可愛いもんだ。       英人

[4940] 島根七類>トビヌメリ雄>参考です 
2003/2/27 (木) 20:57:17 小西英人HomePage
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トビヌメリ雄■2002年6月20日、島根県七類港

 トビヌメリの雄を参考に入れておきます。

 第1背鰭の第1・2棘がのびます。また臀鰭には明瞭な暗青色の斜走線が走ります。

                         英人

[4941] 島根七類>トビヌメリ雄>頭部アップです 
2003/2/27 (木) 20:59:50 小西英人HomePage
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トビヌメリ雄■2002年6月20日、島根県七類港

 頭部背面のアップです。頬部が青地で黄色斑があるのがトビヌメリの雄の特徴です。

                            英人

[4942] 島根七類>トビヌメリ雄>背面です 
2003/2/27 (木) 21:00:44 小西英人HomePage
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トビヌメリ雄■2002年6月20日、島根県七類港

 背面です。                 英人

[4943] 島根七類>トビヌメリ雄>腹面です 
2003/2/27 (木) 21:01:38 小西英人HomePage
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トビヌメリ雄■2002年6月20日、島根県七類港

 腹面です。              英人

4913
[4913] ブルーフィシュ投稿します。 
  【魚図鑑参照】
2003/2/26 (水) 09:01:25 BlackfishHomePage
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Bluefish G.cyaneaを投稿します。
オーストラリアで釣ったメジナ科魚類の中で最もきれいな魚だと思っています。
初めて釣った時、唇の幅が薄く、鰓蓋の後縁が黒く、そして尾鰭の後縁の切れ込みが深いので、クロメジナに似ているかなと思いました。

Blackhish

[4917] 図鑑>豪州メジナ科4種>登録しました 
2003/2/26 (水) 20:07:54 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 ブルーフィッシュなど、ほとんど情報がないと思われます。Blackfishさんさえ、よければ、この豪州メジナ科の記載は、BlackfishさんのHPから引用させてもらえませんか?

 一次情報ですし、ほんとうに貴重な情報だと思います。

 いちおうブラックドラマーまで4種とも、引用させてもらう形で登録して公開しています。問題があれば、すぐに閉じます。とりあえず見てください。それで了承して頂けるなら、ここに書いてください。

                              英人

[4920] Re:図鑑>豪州メジナ科4種>登録しました 
2003/2/26 (水) 21:00:27 BlackfishHomePage
小西さん

私のHPの内容でよければ、使ってください。
間違いがありましたら、どんどん加筆修正してください。私の勉強にもなりますので。

Blackfish

[4921] Re2:図鑑>豪州メジナ科4種>登録しました 
2003/2/26 (水) 21:12:44 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 ありがとうございます。図鑑などの分布情報も、ほんとあてになりませんね。ニュージーランドの分布も入れようと思ったのですが、とりあえずやめます。

 そうそう。

 ルダリックですが、ぼくはいままで釣りサンデーに書くとき、ルーダリックと音引きをいれて表記していました。発音に近い表記で、ルダリックになるのでしょうか?

                        英人

[4926] Re3:図鑑>豪州メジナ科4種>登録しました 
2003/2/26 (水) 23:06:26 BlackfishHomePage
小西さん


小西さん
私がHPを作るときに引用した文献は以下の2つです。

図鑑
Hutchins, B. & R. Swainston. 1999. Sea Fishes of Southern Australia. Complete Field Guide for Anglers and Divers. Swainston Publishing. pp. 180.

消化管内容物についての論文
K.D.Clements & J.H. Choat. 1997. Comparison of herbivory in the closely-related marine fish genera Girella and Kyphosus. Marine Biology. 127: 579-586.

上記の図鑑に書かれている分布は、オーストラリアに限定されたもので、ニュージーランドについては全く触れられていません。したがって、ニュージーランドにいないというわけではありません。

例えばブルーフィシュの分布は以下のHPで紹介されていますが、ニュージーランドの島にも分布しているようです。
http://www.amonline.net.au/fishes/fishfacts/fish/gcyanea.htm
http://www.seafriends.org.nz/enviro/fish/kypho/kyphosid.htm
http://www.divenz.co.nz/Fish/drummers.htm
http://www.afma.gov.au/environmental%20management/environment%20updates/update-16.php


Luderikの表記としてルーダリックあるいはルダリックのどちらがよいか、自信ありません。ルダリックと聞こえたようでもNativeの人はルーダリックと発音しているのかも知れないです。釣りサンデーで、ルーダリックと音引きをいれて表記しているのであれば、今回もルーダリックに表記を統一したほうがいいですね。

Blackfish

[4927] 豪州メジナ>貴重な文献情報ありがとうございます 
2003/2/27 (木) 07:13:10 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 文献・論文・HP情報ありがとうございます。

 文献は日本のアマゾンでも売っていました。この著者が2冊だしています。

 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/search-handle-url/index=books-us&field-author=Hutchins%2C%20Barry/250-1691772-4770601

 オーストラリアの魚類図鑑は、何冊か持っていまして、このメジナ科を調べたり、タイ科のクロダイ属を調べたりするのですが、分布をオーストラリア内部に限っているので、苦労します。また、かなりアバウトだったり、逆に細かい情報しか載っていなかったり、記載が図鑑によって、かなり違ったり、よくわかりません。

 まあ、魚を文献だけで調べるのは無理で、やはり現場を踏まなきゃいけないのですが…。

 クロダイ属の情報も、よく調べたのですが、ほんと、よく分かりません。日本のキチヌと同じ種がいることになっていますが、ぼくは疑っています。オーストラリアキチヌと、日本のオーストラリアキチヌが別種であることは、間違いなくなってきて、日本のオーストラリアキチヌは、オキナワキチヌに変更されていますけど、学名は決定されていません。いろいろ見てみたいのですが、オーストラリアは広いし、ぼくはオーストラリアは、ノーザンテリトリーのバラマンディしか釣りに行ったことがないもんで…。

 それで、メジナ科のうちニュージーランドにいるものは、分布に含めようかなと思ったのですが、ニュージーランドも、小なりといえども日本と同じくらい広く、北島と南島に別れて、まったく環境が違い、それにしっかりした魚類図鑑が無く、きちんとした分布情報がないので、まあ、きっちりと分かれば追加していこうかなと思っています。メジナ科の魚は、釣り人にほとんど知られていないようですね。

 オーストラリアとニュージーランドは並んでいるようですが、タスマン海があって、かなり深く、強い寒流が流れていて、ここで生物地理学的な分断があります。暖海の浅海にすむキス科魚類などはオーストラリアはキス天国なのに、ニュージーランドまでいけていません。メジナ科も、ニュージーランドの方が種数が少ないです。このオーストラリアとニュージーランドの魚類相を、生物地理学的に分析したらおもしろいだろうなと思います。

 オーストラリアのイシダイ科の情報も集めたいのですが、これも、なかなか実像がつかめずにいます。どうも深いところにいて、なかなか釣れないのか、まあ船からの底釣りがあまりないからか、日本のように磯から釣れないのか、よくわかりません。

■Knifejaw
■Oplegnathus woodwardi (Waite,1900)
http://filaman.uni-kiel.de/Summary/SpeciesSummary.cfm?ID=14409&genusname=Oplegnathus&speciesname=woodwardi

 また、いろいろ教えてください。

 それにしても、もう、日本に帰るのですか?

                      英人
ps
 ルダリック、ルーダリック。まあカタカナで表記するのは難しいのですが、いままで、そうしていますので、混乱を防ぐために、ルーダリックと音引きを入れさせてもらいますね。

[4929] Re:豪州メジナ>貴重な文献情報ありがとうございます 
2003/2/27 (木) 09:16:03 BlackfishHomePage
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小西さん

私、日本では広島湾でチヌ釣りをやっていたので、オーストラリアのクロダイ属魚類も気になってました。シドニーのキビレ A.australisは、図鑑によると最大65cmになると書いてあるのですが、いざ釣ってみると、魚が思った以上に小さくて30cm越えるのが難しく、40cmオーバーは釣ったことがありません。

オーストラリアにはA.australisの他に、A.butcheri, A.breda, A.latusが分布しているとされていますが、オーストラリアは広すぎてこれらを狙いに行けなかったので、図鑑に書いてある以外のことはわかりません。

シドニーで釣ったクロダイ属の画像1枚載せておきます。この2匹の魚、同種かどうかよくわからないのです。下はA.australisでいいと思うのですが、上が別種だとすればA.butcheriかなと思うのですが自信ありません。鱗の数は写真だと数え難いですし、鰭の色は識別の決め手になるのでしょうか?

オーストラリア人はどんな魚でもルアーやフライで釣るのがお気に入りのようで、
キビレをソフトルアーで釣るプロトーナメントが盛んであり、またルーダリックやブルーフィシュをフライで狙う人もいます。

オーストラリアのイシダイ科の情報ですが、私の知っている限り、釣り雑誌に載っているをみたことがありません。磯からも釣ったのを見たこともありません。釣り人の多くはKnifejawの存在すら知らないのではないでしょうか。

日本には明日帰ります。もっとはやくこのWEB魚図鑑の存在を知っていたら、もっといろいろと情報交換できたのにと思うと残念です。日本に帰ってもこのWEBを見たいと思いますので、よろしくお願いします。

Blackfish

[4930] 豪州クロダイ>オーストラリスだと思います。 
2003/2/27 (木) 13:04:29 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 写真では、はっきりしたことは言えませんが、Acanthopagrus australis だと思います。両方ともです。

 うちで調べたシドニーでのクロダイ属は、すべて Acanthopagrus australis
 でした。いちいち学名もなんだな。種小名を読んで、オーストラリスといったりもしますが、オーストラリアでは、イエローフィンブリームと呼ぶことが多いようです。フィッシュベースではサーフブリームとなっています。

 このオーストラリアの呼び名から、キチヌと間違えたりしますが、また、このキチヌがはっきりしません。キチヌ、Acanthopagrus latus は、オーストラリアの図鑑によっては、ウェスタンイエローフィンブリームと記載されていたりします。

 Acanthopagrus butcheri はブラックブリームとか、フィッシュベースではサザンブラックブリームと、コモンネームはなっています。うちでいえばフリーマントルで釣れたクロダイ属は、これでした。ひとことでいうと、白っぽいクロダイ属です。あまり、いい写真はありませんが、また、あとでアップしましょう。

 ナンヨウチヌ、Acanthopagrus berda は、うちはオーストラリアはケアンズで確認しています。この写真もあまりよくはないですが、なんでしたら、あとでアップしましょう。これは、ほんとアフリカまでひろがる広域分布の魚ですが、このまえ、ある研究者と話をしていたら、これも、世界中のがほんとうに同種かどうか、ちょっと怪しいというような雰囲気もありました。タイ科って、けっこう大変ですものね。

 タイ科といえば、マダイとゴウシュウマダイも、2000年にミトコンドリアDNAの研究から、亜種とされ、Pagrus auratus major とマダイ、Pagrus majorの学名がかわると騒いでいましたが、もうちょっと研究を積みあげてからと、棚上げになっています。

 オーストラリアと日本、反赤道分布の研究も面白いんでしょうね。

 ぼくは、研究者ではないから、ああでもない、こうでもないと、面白がるだけですけど…。

 そか、日本に帰っちゃうのですね。

 それでも、久しぶりの日本も、またいいでしょう。

 こちらこそ、よろしく。           英人

[4950] 豪州クロダイ>サーフブリーム 
2003/2/27 (木) 21:37:39 小西英人HomePage
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サーフブリーム22cm■1996年4月8日、オーストラリア・シドニー・パラマッタリバー

 小ぶりですけど、Acanthopagrus australis をアップします。フィッシュベースのコモンネームは、サーフブリームとなっていますので、あまりなじみのない名前ですけど、これを使います。

                           英人

[4951] 豪州クロダイ>サーフブリーム>頭部アップです 
2003/2/27 (木) 21:38:33 小西英人HomePage
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サーフブリーム22cm■1996年4月8日、オーストラリア・シドニー・パラマッタリバー

 頭部のアップです。               英人

[4952] 豪州クロダイ>サーフブリーム>もう1個体 
2003/2/27 (木) 21:39:33 小西英人HomePage
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▼ 小西英人さん
サーフブリーム■1996年4月8日、オーストラリア・シドニー・パラマッタリバー

 違う個体です。やはり小ぶりですが…。         英人

[4953] 豪州クロダイ>サザンブラックブリーム 
2003/2/27 (木) 22:04:30 小西英人HomePage
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サザンブラックブリーム■1994年9月20日、オーストラリア・西オーストラリア・フリーマントル沖

 Acanthopagrus butcheri です。やはりフィッシュベースの名前で、サザンブラックブリームにしておきます。

                           英人

[4954] 豪州クロダイ>ナンヨウチヌ 
2003/2/27 (木) 22:06:20 小西英人HomePage
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ナンヨウチヌ■1994年11月20日、オーストラリア・ケアンズ

 Acanthopagrus berda ナンヨウチヌです。       英人

[4955] 米国クロダイ>羊頭鯛 
2003/2/27 (木) 22:12:39 小西英人HomePage
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シープスヘッドシーブリーム■アメリカ・フロリダ

フィッシュベースネームで Sheepshead seabream 学名は Archosargus probatocephalus をついでにアップしておきます。クロダイ属、Acanthopagrus ではありません。この Archosargus をタイ科の赤崎こと赤崎正人博士は、アメリカチヌ属という和名をあたえています。タイ科アメリカチヌ属ですね。

 フロリダでは、有名な釣魚だそうですが…。     英人

[4957] 米国クロダイ>羊頭鯛>転載します 
2003/2/28 (金) 06:48:01 小西英人HomePage
シープスヘッドシーブリーム■アメリカ・フロリダ

 この直訳すれば「羊頭鯛」になるクロダイの近縁種について、今年の新年に週刊釣りサンデーの『似たモン魚譜』で、クロダイとくらべて書いた原稿があるので、転載しておきましょう。また、『ちぬ倶楽部』に前に連載した『くろだい●とくほん』からも転載しておきましょう。

 そうそう。シープヘッドシーブリームは、フィッシュベースネームで、ふつうアメリカでは、シープスヘッドと呼ばれているようです。ただし、このままの呼び名だとベラ科の魚であったり、数種に、同じ呼び名があるようです。そのためにフィッシュベースでは、語尾にシーブリームをつけていると思われます。シーブリームは直訳すれば「海の鯛」です。

■似たモン魚譜■『週刊釣りサンデー』より転載
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羊頭鯛 Archosargus probatocephalus
体側に明瞭な黒色横帯がある
VS
クロダイ Acanthopagrus shlegeli
体側に明瞭な黒色横帯はない

連載■228

■あけましておめでとうございます。今年は未年、羊にちなむ標準和名を探してもない。英名のゴートフィッシュしか浮かばない。これは山羊だけどヒメジ科の魚のこと。オジサンでも引っぱりだそうと思ったとたん、ひらめいた。そうだシープスヘッド・シーブリームだ。これは直訳すると羊頭鯛になるな。
■この魚、いったいなんなんだ。イシダイなのかクロダイなのかと叱られそうだ。結論からいおう。タイ科で西大西洋に広くすむ魚、1962年に「鯛の赤崎」とうたわれた赤崎正人博士はアメリカチヌ属という和属名を提唱している。クロダイ属とかなり近い仲間だ。フロリダの汽水域では釣魚としても有名だ。
■英名で、なぜ羊頭なのか分からない。羊頭とは英語古語で「とんま」という意味もあるらしいから「とんま鯛」だろうか。東洋なら羊頭を懸げて狗肉を売る、なんて羊はいい意味に使う。羊が大きく育つと「美」と感じる古代中国の遊牧民族の心が知らず知らず、いまの日本にも伝わっているのだ。義・善・祥など羊部の漢字はいい意味が多い。ほら羊頭鯛、こいつは春から縁起がいいわい。初夢はフロリダの羊釣りに決まりだな。小西英人■


■くろだい●とくほん■『ちぬ倶楽部』より転載
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ナイフの歯を持つ進化した黒鯛?


●クロダイ師というのは、マニアの多い釣り師の中でも、マニア中のマニアだと思う。むっちゃ、こだわる。キチヌでさえ、それはクロダイではない。「ふん、黄鰭や」なのである。もしクロダイの外道にヒラマサが釣れても、顔色ひとつ変えずに、海にお帰り願うのがクロダイ師というものなんだ。もし外国で「まんまクロダイ」が釣れるなら行きたいかもしれないが、それが「くろだいもどき」であるなら、まったく興味はない。
●しかし、オーストラリア南部の「くろだい」そして西大西洋の「くろだいもどき」などとつぶやくと、あまりにも「けったい」だから、つい聞き耳を立てていただけないだろうか。
       ●
●フランスに行きたしと思へども、フランスはあまりに遠し…というとき、萩原朔太郎は、せめて新しき背広を着て、きままなる旅に出てみん…としはったけど、ぼく、異国を想い、まだ見ぬ魚を想うとき、書斎で文献の旅に出るのである。インターネットにフィッシュ・ベースという世界中の魚を集めたデータベースがあるのだが、そこの名前で Southern black bream というのがオーストラリア南部の「くろだい」で、直訳し「南部黒鯛」と呼ぼう。西大西洋にいる「くろだいもどき」は、同じく Sheepshead seabream だ。なぜ「羊頭鯛」か分からない。羊頭とは英語古語で「とんま」という意味があるらしいから、「とんま鯛」だろうか。東洋なら羊頭を懸げて狗肉を売る…などと立派な物のたとえなのにねえ。直訳し「羊頭鯛」と呼ぶ。どちらも学名は写真に添えておくので、参考にして欲しい。
       ●
●「南部黒鯛」は、名のようにオーストラリア南部、いわゆるグレートオーストラリア湾、お向かいは南極、というところにすむ固有種である。クロダイ属の基本パターンそのままの魚なので、まえにオキナワキチヌと同種とされていた、オーストラリアのイエローフィンブリームと、よく似ていて、また、キチヌとも、よく似ている。そんなこんなで、文献上、はっきりしないところもある。世界中のクロダイ属は、なんども書くが見直さなければいけないだろう。見ての通り「まんまクロダイ」なので、いちど釣ってみたい。海、河口、川、湖と、海水から淡水まで、ふつうにいて釣り師を楽しませているらしい。
       ●
●「羊頭鯛」は、写真をちょっと見て、それから、ゆっくり見て、どちらにしても驚いて欲しい。もし、日本に、これがいれば、釣り師の、海の、国魚になったかもしれない。写真がカラーでないのが残念だが、色は、ちょっとクリームがかるけれどもイシダイの色とそっくりである。イシダイだとすると鱗が大きいので違和感はあるけれど、とにかくイシダイのような模様のクロダイなのである。
●まえに「くろだい」を定義するなら、いろいろややこしいので、クロダイ属、アカントパグルスに含まれるものを「くろだい」とすると書いた。残念ながら羊頭鯛は、クロダイ属ではない。タイ科のアルコサルグス属になる。赤崎正人博士が1962年に、この属を和名ではアメリカチヌ属と記載している。
●クロダイ属は、フィッシュ・ベースによると世界中に9種いて、インド洋と西太平洋にしかいない。アメリカチヌ属は世界中に3種いる。ひとつはブラックスポット・ポーギィ、太平洋だが、ガラパゴス諸島固有種。あとは西大西洋に分布する。ウェスタン・アトランティック・シーブリームは、アメリカのニュージャージー州からブラジルのリオデジャネイロまで分布するが、ふつうにはマングローブ林の泥底に見られるという。
●どちらも形は「くろだい」に似るが、鰓蓋後部に大黒斑があり、7本ほどの黄色縦線が体を走って、釣り師の目には「くろだい」に見えないだろう。
●さて残った羊頭鯛。フィッシュ・ベースによると、バハマ諸島、西インド諸島をのぞく、カナダのノバスコシア、北部メキシコ湾からブラジルの西大西洋に分布。フロリダの汽水域で釣魚として有名であるようだ。
●さて、このアメリカチヌ属、どれだけクロダイ属に近いか。鰭条数は、あまり違わない。背鰭棘が強く幅の広い棘と幅の狭い棘が交互に並ぶとか、臀鰭第2棘が強大であるとか、クロダイ属の特徴は、きちんと持つ。歯を見てみよう。クロダイ属の顎は6本の門歯状歯が前部にあり、続いて3〜5列の丸い臼歯状歯が並ぶ。アメリカチヌ属の顎には8本の門歯状歯が前部にあり、続いて2〜3列の丸い臼歯状歯が並ぶ。よく似ている。ただし、文献にあるのは図なのだが、アメリカチヌ属の門歯状歯は、横にびっしり並び、先はまっすぐになって、ほんとうの門歯のような形で、噛み切りやすくなっている。クロダイ属の門歯状歯は不完全で、犬歯のような形態だが、基部の断面が犬歯の円状と違い楕円状になっているから門歯状と呼ばれる。羊頭鯛は大西洋クロダイと呼んでもいいぐらい近縁のようだ。
       ●
●羊頭鯛、ナイフエッジの前歯を持ち、藻類をすぱすぱ噛み切って暮らす。雑食を、より進化させた「先鋭黒鯛」なのか。
●大西洋に行って釣ろうぜ。

●FishBase;A Global Information System on Fishes のアドレスは http://www.fishbase.org/search.cfm

[4959] 豪州クロダイ>ナンヨウチヌ>悲運の博物学者 
2003/2/28 (金) 07:31:01 小西英人HomePage
 ナンヨウチヌのこと書いた原稿を転載しておきます。

 このフォシュスコールが悪性のマラリアで死んだのは31歳という若さでした。彼によって記載された(正確には彼が集めて記録して出版したのは、ただひとり生還したニーブール)魚は多いのです。興味のある人がいれば、また、詳しく書きますけど…。

                         英人


■魚あれこれ■棘鯛の系譜D■『釣魚図鑑』より転載
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紅海でマラリアに倒れる。悲運の博物学者を想う

ナンヨウチヌ■
■インド洋太平洋の覇者


■思わぬところで思わぬ人に出逢うことがある。思わず心ときめいたりしてね。
■釣り人の場合、それが、いい女ではなくて、いい魚だったりする。それで、心ときめきまくったりするんだから、ほんとツリビトって変な人種だなあと思う。まさしくそれだった。ぼくとナンヨウチヌとの出逢いは。
            ■
■Field Guide to the Freshwater Fishes of Tanzania.
■そんな図鑑を眺めていた。英語って長ったらしくて厭だ。長くなけりゃ読んでやってもいいのだけど。『タンザニア淡水魚の野外案内』と日本語なら簡単なのに。とにかく、そういう図鑑をぱらぱらとくって眺めているとタイ科 Sparidae という言葉が眼に飛びこんできた。
■クロダイ属 Acanthopagrus この連載タイトルにもしている「棘鯛」という言葉まで眼に飛びこんでくる。
■ええっ!
■淡水魚の図鑑とちゃうのん。アフリカのタンザニアの図鑑とちゃうのん。なんでやのん。
■Acanthopagrus berda (Forsskal,1775)
■学名はこう書かれていて、国連食糧農業機関名はピクニック・シー・ブリーム。地方名はクング。国連食糧農業機関名というと、たいそうだが FAO Namesといって、FAOが英語、フランス語、スペイン語で決めている名前のことだ。FAOはいま世界中の魚のカタログを世界中の研究者に委託しまとめつつある。日本は標準和名という「考え方」があるが、外国ではあまりなく魚名は混乱している。「標準世界名」のようなものが国連食糧農業機関名になるだろう。この図鑑もFAOがだしている。
■そんなことはどうでもいい。眼が釘付けになってしまったのは、最大寸法だ。75pとある。
■淡水に75pもあるクロダイ属がいるのか?
■しかし、そのあとには…普通30pとも書いている。汚いぞ。その手は桑名の焼き蛤だい。
            ■
■日本の図鑑で調べてみて、またまたまたまた大びっくり。それはナンヨウチヌだったのだ。
            ■
■日本では西表島以南にしかすまないクロダイ属で、鱗が大きく、体高が高く、ぬめっとし、尾鰭の後縁はハート形のように切れ込み、なんというか、日本産のクロダイ属の中では、いちばん「変」な黒鯛である。
■クロダイ属で、よく問題になる背鰭棘条部中央下側線上方横列鱗数は3.5枚、それで鱗が大きく見える。キチヌと同じだが、キチヌは琉球列島にはいないので間違えない。また、キチヌの臀鰭は、中央が黄色か淡色だが、ナンヨウチヌは暗色になっている。淡水性が強く、西表島でも、マングローブ林から河の中に多いようだ。日本では、ほとんど知られていない変な黒鯛なのだが、世界で見るといちばん広く分布し、いちばん古くから報告され、いちばんよく知られていた黒鯛なのだ。台湾、香港から東南アジア、オーストラリアの東岸、北岸、西岸、インド洋、紅海、アフリカ東岸まで、インド洋と西太平洋のほとんどを制覇したのがナンヨウチヌなのだ。
            ■
■2000年1月1日から、かちっと音をたてて動きだしたものって知っているだろうか? 2000年問題ではない。
■ICZN,1999 だ。国際動物命名規約の第4版が1999年に出版され、2000年1月1日から「かちっ」と発効した。
■国際動物命名規約・第4版。International Code of Zoological Nomenclature,Fourth Edition.略称が ICZN,1999 英語とフランス語で書かれた、この書物こそが、すべての動物学名を決める「法律」なのだ。
            ■
■学名って、なんだろう?
■学名、二名法というのは、スウェーデンの大植物学者(医学者・分類学者)カール・フォン・リンネ(1707〜1778)をもって嚆矢とする。すべての動物学名は、このリンネの『自然の体系・第10版』 (Systema Nature,10th Edition,1758)から出発するのだ。
■リンネの時代は大博物学時代といってもいい時代だった。世界中が探検され、ヨーロッパにさまざまな動植物が持ち込まれ博物学者たちはどんどん記載していった。すべて新種だった。地球は「発見」に満ちていた。そして、てんでに名前をつけ発表し、混乱もすごかった。
■リンネも先の『自然の体系』で、ライオンを Felis cauda elongata,corpore helvolo とした。訳すと尾の長い体が淡黄色の猫となるらしい。ほかにも「ふさふさした長い尾を持ち上半身にたてがみのある猫」なんて名前も書いた。そして本の欄外にLeo という略号を振る。この『自然の体系』の欄外の略号が学名のはじまり。
■もちろん、このままはじめたものではなく制度化されたのはずっとずっと遅れた。1889年のパリの第1回国際動物学会議で草案が提出され、1900年の第5回ベルリン大会で採択された。そして1961年にいまの命名規約のもとになった「新規約」の第1版が出版されている。
            ■
■ライオンの学名を書く。
■Felis leo Linnaeus,1758
■フェリスが属名、レオが種小名、ふたつあわせて種の学名である。これがリンネの二名法。イタリック体で表記する。その後ろのリンネウスはリンネの英語表記で著者名、年号は出版日付。1758年出版のリンネの『自然の体系』で記載されているという意味で、これらは学名につけても、つけなくてもいい。
■簡単に考えると、学名とは出版された「名前」の引用だと思ったら、実状に近いのかもしれない。
■1758年の『自然の体系 第10版』以後に世界中で出版されたものすべての中から、国際動物命名規約で厳密に定めた条件に合う名前で、いちばん最初に出版された名前を有効にしましょう…というのが「学名」なのだ。
■反対にいうと、242年の間に、出版されたすべての記載の名前を調べなければならないのが「学名」だ。そして、記載だけでは生物は分からない。その記載には「標本」が指定されている。いろいろあるが、いちばん重要な標本は「ホロタイプ」と呼ばれる「完模式標本」で、ぶっちゃけていうと学名とは、その、世界でたったひとつの「標本」の名前のことだと思うとよい。
■そんなむちゃくちゃなと思うだろう。そう、そんなむちゃくちゃな世界なのだ。世間は新種か新種でないかとすぐ騒ぎたがるけれど、研究者たちが慎重で「新種」ともいわず「未記載種」などといい、なかなか研究が進まないのは、こういう「壮大」な事情があるのだ。
            ■
■もういちど、ナンヨウチヌの学名を書く。
■Acanthopagrus berda (Forsskal,1775)
■Forsskal とは、スウェーデンの博物学者、ペーテル・フォシュスコール(フォルスコルとも)のことで、有名な「リンネの使徒たち」のひとりである。リンネから「学名」が始まるのは、彼の生物分類体系がすばらしかったこともあるのだが、彼が「使徒」と呼んだ弟子たちを世界中に派遣し、標本を集め記載したことにもよる。リンネの使徒のひとりでもあるツューンベリ(ツンベルグとも) Thunberg は1775年に日本にも来て『日本動物誌』などをまとめている。1775年とは安永4年、杉田玄白らが『解体新書』を出版した翌年にあたる。
■フォシュスコールは、1761年にデンマーク王によって編成されたアラビア調査探検隊に加わり、世界ではじめて紅海の魚類調査を行った。調査中の1763年にイエメンでマラリアによって客死した。この探検隊で生きてデンマークに帰ったのはひとりだけだったという。この探検の時にイエメンの紅海で採集されたのがナンヨウチヌ。彼の死後、整理され1775年に出版された。完模式標本はZMUC P5055 デンマークのコペンハーゲン大学動物博物館に収蔵されている。もちろん見たことはないけれど文献によると dry skin となっている。乾燥した皮なのだろう。江戸時代に記載された学名の標本がきちんと保管されている。「ヨーロッパ」という文化の底力を思う。
            ■
■学名ひとつで225年の時空を超え、いろいろな空想もできる。魚類分類学とは、そういう「遊び」もできる。

初出●『ちぬ倶楽部』2000年4月号

[4956] 豪州クロダイ>サーフブリーム>あす登録します 
2003/2/27 (木) 23:50:32 小西英人HomePage
▼ みなさん

 サーフブリームと、サザンブラックブリームと、シープスヘッドシーブリームの3種は、まだ書いていないのに、うっかり登録してしまいました。

 きょうは、しんどいので、あすにでも書きますね。

 ごめんなさい。                 英人

[4960] Re:豪州クロダイ>サーフブリーム>あす登録します 
2003/2/28 (金) 12:06:50 小西英人HomePage
▼ みなさん

 記載して登録しておきました。          英人

[4958] 豪州クロダイ>サーフブリーム>オキナワキチヌのこと 
2003/2/28 (金) 07:15:46 小西英人HomePage
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オキナワキチヌ■香港にて

 このサーフブリームというのは2000年まで日本の沖縄から香港くらいにまで分布する極東のクロダイ属と同種とされ、オーストラリアキチヌと呼ばれていた。

 2000年から『日本産魚類検索』により「オキナワキチヌ」が提唱され、Acanthopagrus australis と 別種だとされているが、このオキナワキチヌの学名はまだ決定されていない。

 このオキナワキチヌの遺伝子的な研究が発表される前に、釣りサンデーの『ちぬ倶楽部』に書いた「オーストラリアキチヌ」の原稿があるので、それを転載しよう。ただし、この情報が古くなったと書いた『怪投乱麻』の原稿を先に抜き書きしておこう。ややこしくて、ごめんね。

■週刊釣りサンデー2000年12月24日号【快投乱麻】より一部抜粋
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■この「棘鯛の系譜」でオーストラリアに棲むオーストラリアキチヌと、沖縄に棲むオーストラリアキチヌ、そしてミナミクロダイの関係は「いまのところ研究者でさえ、しっかりしたことは、なにもいえないという困りもの…」だと書いた。琉球大学理学部海洋自然科学科大学院生の粂正幸さん、吉野哲夫助教授、東京大学海洋研究所の西田睦教授によってオーストラリア産と沖縄産のオーストラリアキチヌとミナミクロダイとナンヨウチヌの遺伝子分析がされ、すべて同じ程度の遺伝的分化が確認された。つまりオーストラリアのオーストラリアキチヌと沖縄のオーストラリアキチヌはやはり別種であり、ミナミクロダイとも別種であると遺伝子からも確認された。(2000年度日本魚類学会年会講演要旨)
■この日本魚類学会年会は神奈川県立生命の星・地球博物館で十月六日〜九日まで行われた。そのポスターセッションという展示発表会場を歩いていたら声をかけられた。クロダイ属の話をするときに、眼を輝かせ、くりくりくりくり動かす好青年、琉球大学の粂さんだった。彼からオーストラリアキチヌとミナミクロダイの識別点をご教示いただいた。ただし、彼の研究は発表されていないので、まだ書けない。とにかく『釣魚図鑑』に書いたことは古くなりそうなのだ。また一九九七年に赤崎正人博士はオーストラリアキチヌを「おきなわきちぬ」という和名に変えようと提唱されたけどその提唱の方法が乱暴だから、しばらく使わないと書いた。しかし十二月二十日に出版されるであろう『日本産魚類検索・第二版』では、この赤崎博士の提唱を受けオキナワキチヌを採用したようだ。世紀末になってクロダイ属研究が動き始めた。


■魚あれこれ■棘鯛の系譜@■『釣魚図鑑』より転載
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白い。強い。大きい。ちんしらーを実感してみたい


オーストラリアキチヌ■
■いちばん謎の多い黒鯛


■ある日、ある時。仲間と世界の「くろだい」の話になった。いったい地中海に黒鯛はいるのか、いないのかという話である。イタリアに旅行した「ちぬ師」は、まんま黒鯛が市場で売られていたと驚いてしまったのだ。
■地中海にすむタイ科魚類の種数は日本よりもかなり多い。赤い「たい」もいるし、黒い「たい」もいる。しかし黒い鯛も体に横帯や斑紋があり、特に尾柄部に大黒斑を持つものが多くてこれは、どちらかといえば「くろだい」でなく「へだい」に近いグループなのである…。
■ぐだぐだぐずぐず説明していたら、件のちぬ師、なにやら、ぶつぶつぼそぼそ、つぶやいている。
■「それでも黒鯛はいる…」
■あかん。ガリレオを迫害した頑固爺みたいやんか、よし、きちんと調べてやろうと思いたったのである。
            ■
■まず「くろだい」を定義しよう。ちぬ師には、さまざまな思いこみがあるから、それぞれの「くろだい」があり、楽しくていいのだが、世界の「くろだい」の話をするのなら、その範囲を決めておかなくっちゃね。
■ここは簡単にいく。タイ科クロダイ属に含まれる魚を「くろだい」と呼ぶ。それではクロダイ属とは、どういう魚類のことだろうか、『魚類の形態と検索』(松原喜代松、1955)からクロダイ属の特徴を引用してみる。
■@背鰭棘は強く、1側から見ると幅の広い棘と狭い棘が左右交互に並ぶ。
■A臀鰭第二棘は大いに肥大し、甚だ強い。
■B背鰭軟条部及び臀鰭は基底部に密に鱗を被る。
■C各顎には前部の4〜6本の門歯状の歯に続いて、3〜5列の円い臼歯状の歯があって、各々は大きさほとんど又は全く相等しい。
■以下Hまであげているが専門的になるので省略。
■なるほど。研究者というのはしっかりと見ているもんだ。この背鰭棘が強く、幅の広いのと幅の狭いのが並んでいるのがクロダイの特徴だと知っていただろうか。
            ■
■Acanthopagrus というのがクロダイ属の学名だ。acantho とはギリシャ語の akantha からきていて「棘」の意味。pagrusとはギリシャ語の pagros からきていて「鯛」の意味。クロダイ属の学名は「棘鯛」という意味なのだ。クロダイ属の特徴を、よく表している、いい学名だと思う。1855年だから、ペリー来航の2年後、安政2年にピータースが命名していたが無視されていて、1984年の『日本産魚類大図鑑』(益田一・ほか編)の赤崎正人博士の記載から有効とされた。赤崎博士は1962年には『タイ型魚類の研究』で、ピータースの Acanthopagrus を使おうと提唱していたのだが、日本語論文なので無視されていた。そんなこんなで、ちょっと古い魚類図鑑では、Acanthopagrus を使っていないものが多い。
            ■
■世界のクロダイを見てみようといっても、赤崎博士以降、クロダイ属はあまり総合的に研究されてはおらず、最新のいい文献が見あたらない。仕方がないので世界中の魚類図鑑を片っ端からひっくり返し、ぼくが探せた範囲の世界のクロダイ属魚類を並べてみる。
■日本産クロダイ属は、クロダイ、キチヌ、ミナミクロダイ、オーストラリアキチヌ、ナンヨウチヌの5種。
■あと、オーストラリアには、Black bream(ブラックブリーム)とNorthwest black bream(ノースウエスト・ブラックブリーム)というのがいて、ペルシャ湾からアフリカ大陸東岸にTwobar seabream (ツーバーシーブリーム)がいて3種。
■なんとクロダイ属は世界で8種しかいない。そして魚類学用語でいうインド・西太平洋域にしかいない。その8種のうち、5種が釣れてしまう日本はクロダイのパラダイスなのである。地中海にクロダイ属魚類はいない。ただし、タイ科魚類の分類が難しいのは、普通の魚の形をしていて、特徴にとぼしいことであり、平べったい黒っぽい魚なら、ぱっとみて、「まんま黒鯛」に見えることはある。ヨーロッパを旅行する「ちぬ師」諸兄、こんどからは、背鰭棘と、顎の臼歯を見てくれたまえ。
■ただしスエズ運河なるものがあるので、分布が広く紅海にもいるナンヨウチヌなどが地中海に入っていても、ぼくは知らない。またツーバーシーブリームも紅海にいるので、地中海に入るかもしれない。ただし、この魚、英名のように眼とその後ろに世にも派手な黒色横帯が2本走り、尾鰭、背鰭軟条部、胸鰭、眼前部に、世にも派手な黄色がはいる。いぶし銀に慣れた「ちぬ師」には、百歩譲ってもクロダイに見えない。臀鰭軟条数などを見ても、ヘダイにも近い中間的な存在である。
■英名 common name は、その地域で中心になると思われる魚類図鑑のトップに載っている名前を使った。外国は日本のように「標準和名」という考え方はなく、英名はたくさんある。実際に調べたのは学名だ。この8種以外にも学名はあったが、同物異名という同じ物に違う名前をつけたと考えられるものと、混乱していてはっきりしないものは、とりあえず外した。ただしクロダイ属の整理は、まだまだついておらず、これからの研究に期待したい。なお「たい」のことを英語では Sea bream または Porgyという。Porgy は、属の学名と同じギリシャ語の「鯛」Pagrosからきている言葉だ。
            ■
■ははは。脱線しまくっているな。いよいよ本題、オーストラリアキチヌを考えてみよう。
■オーストラリアキチヌ。Acanthopagrus australis というのが日本にもいるといいだしたのは赤崎博士。『日本産魚類大図鑑』(益田一・ほか編、1984)で、沖縄のミナミクロダイの中に、腹鰭と臀鰭が黄色く、臀鰭第2棘が長いのがおり、それはオーストラリアにすんでいるAcanthopagrus australis と同種だとし「オーストラリアキチヌ」の標準和名を提唱した。
■『日本産魚類検索』(中坊徹次編、1993)で林公義さんは、赤崎博士が Acanthopagrus australisとした沖縄島産の標本と、オーストラリア産の Acanthopagrus australis と同定できる標本を比較すると、外部形態、斑紋などに差異があり、再検討が必要であると注記をいれた。「ちゃうんちゃうのん」というわけだ。
            ■
■沖縄のミナミクロダイは、たしかにふたつに分けられる。釣り人も分けて、ひとつを「ちんしらー」と呼ぶ。「白いちぬ」だ。ただし、その差は非常に微妙である。「ちんしらー」とは種内変異なのかもしれないし老成魚がそう見えるだけなのかもしれない。
■ぼくは、沖縄産のオーストラリアキチヌの実物を見たことがなく、長年疑問だったのだが、1999年に思いがけなく中国の香港でオーストラリアキチヌと思われるクロダイを釣り、しげしげ見ることができた。
■ミナミクロダイにくらべて、オーストラリアキチヌはここが違うという、ぼくなりの外見から見た「キー」をあげておく。ともに背鰭棘条部中央下側線上方横列鱗数は4.5枚、日本産で4.5枚は、この両種だけだ。
■体色が白っぽい。(黒っぽいのもいる)
■臀鰭中央が黄色い。(黄色くないのもいる)
■腹鰭と臀鰭は淡色。(淡色でないのもいる)
■尾鰭後縁が黒い。(尾鰭全体が黒いのもいる)
■背鰭縁辺が黒い。(黒くないのもいる)
■こんな例外だらけの「キー」しか、いまのところはない。でも、これらを複合的に組み合わせるとオーストラリアキチヌは、ミナミクロダイから分離できる。
            ■
■さて、日本の「オーストラリアキチヌ」をまとめておこう。沖縄本島から台湾、香港に分布。オーストラリア東北岸の Acanthopagrus australis と同種だといわれていたが、東アジアの固有種のように思われる。日本産クロダイの中で、いちばん謎の多いクロダイである。
■感覚でいう。ぽかっと浮いたとき「白い」クロダイ。力が異様に「強い」クロダイ。そして「大きく」なるクロダイ。それが「オーストラリアキチヌ」なのだ。
■「棘鯛の系譜」の中に混乱したのがいる。よし。釣ってみよう。釣り人が魚を「知る」のには、とにかく「引っ張り合い」をすることだ。いざ行かん。沖縄へ。

初出誌●『ちぬ倶楽部』1999年8月号

[4922] 図鑑>ブルーフィシュ>登録しました 
2003/2/26 (水) 21:14:39 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 ブルーフィッシュの図鑑へのアップありがとうございました。登録しておきました。記載はBlackfishさんのものを使わせていただきました。

                          英人

4847
[4847] 豪州グレ 投稿します 
  【魚図鑑参照】
2003/2/20 (木) 23:07:58 BlackfishHomePage
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初めまして、Blackfishと申します。
昨年3月からシドニーに来ており、もうすぐ日本に帰ります。オーストラリアで釣りをした記念にと思い投稿しました。写真のグレ(55cm)は、こちらではドラマーと呼ばれており、尾長に匹敵する強烈な引きが魅力です。他にも豪州グレの画像ありますので、送信がうまくいくようであればまた投稿します。

[4851] 豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/20 (木) 23:23:11 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 Girella elevata ブラックドラマー(フィッシュベースのコモンネームは、こちらになっていますので、ブラックをつけさせてもらいます)の写真のアップありがとうございます。

 シドニーで研究をされながら磯釣りを楽しむっていいですね!

 ほかのメジナ類の写真もお願いします。

 また、このBBSから、ぜひ、【WEBさかな図鑑】の方にも投稿してくださいね。

                           英人

[4870] Re:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 09:44:46 BlackfishHomePage
小西さん

先程、図鑑に投稿してみたのですが、うまく送れたでしょうか?
撮影日が記入できなかったのですが、2002年6月14日です。

シドニーで2種類のグレ(ブラックドラマーとルダリック)が釣れることは、来豪前に、釣りサンデーから出ていたグレ釣りの本で知ることができたので、日本から1.5と2号のグレ竿を持って行きました。しかし、ブラックドラマーの引きはすさまじくバラシの連続で、4号クラスの遠征竿を持って来なかったことが悔やまれました。

こちらに来て、豪州に5種類のグレがいることを知り、全種類を釣ることを目標に釣りをしてきました。4種類までは釣ったのですが、シドニーのあるNSW州以外ではグレ釣りの情報がとぼしく、結局,ウエスタンロックブラックフィシュG.tephraeopsを釣ることができませんでした。パース水族館でウエスタンを見ることができた時は、うれしくて1時間くらい水槽の前から動くことができませんでした。

ブラックドラマー以外の3種類のグレの写真、またあとで図鑑に投稿させてください。

Blackfish

[4871] Re2:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 14:59:49 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 あれ?

 図鑑に投稿はできていませんよ。何が悪いのかな?

 申し訳ないけど、また試してください。

 下に転載するように、世界のメジナ属は17種、そのち、オーストラリア・ニュージーランドは5種いて、メジナ天国。

 その5種のうち、4種まで釣ったって、うらやましいなあ!!

 ぼく世界のメジナ科魚類とイシダイ科魚類を、そのうちに、ぼつぼつと釣って撮していきたいなと思っています。

 Blackfishさん。

 ぜひ、4種のメジナ類を図鑑に投稿してくださいね。お願いします。

                         英人

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知彼知己
百戦不殆

メジナの血族


メジナの分布を世界で見ると
とても奇妙…出生に秘密あり


 日本のメジナ科メジナ属はクロメジナ、メジナ、オキナメジナの3種いる。世界のメジナの血族はどれくらいいるのか?
 ネルソンの『世界の魚』を読むとイスズミ科メジナ亜科は世界で2属17種。日本はメジナ科とされるが世界ではイスズミ科にする研究者が多い。洋書で科名索引するときは Kyphosidae で探すこと。インターネットの『フィッシュベース』で検索すると、有効なメジナ属は16種あり、もうひとつ帰属のはっきりしない属をメジナ属だとすると世界のメジナは17種になる。
 赤道で南北に分け大雑把に区分してみる。「西北太平洋」が日本で3種。「西南太平洋」がオーストラリア・ニュージーランドで5種。「東北太平洋」カリフォルニア沿岸で2種。「東南太平洋」のペルーとチリで5種。「東北大西洋」に2種。
 なぜか固有種が多く「東南太平洋」でいえば、ガラパゴス島固有種、イースター島固有種、ファンフェルナンデス島固有種など4種あり、広く分布するのは1種のみ、あと分布の狭いのを見ると、カリフォルニアで1種、ニュージーランドで1種、大西洋はカーボベルデ固有の1種と、周辺にちょっと広がる1種。17種のうち、なんと11種が大洋のど真ん中に浮かぶ孤島群の固有種…こんな変な分布は知らない。広域種でいうとオーストラリア・ニュージーランドは4種もいてメジナの天国だ。
 これはメジナ属が起源し、種分化するとき、かなり特殊な事情があったと思われる。誰かが研究したら面白いのだけど…。
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[4873] Re3:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 16:55:15 BlackfishHomePage
小西さん

図鑑に投稿しようと挑戦してみたのですが、撮影日の部分が打ち込めないので送信できませんでした。私のパソコンがMacなので相性が悪いとかいうことがあるのでしょうか?

もし、対応策があれば教えてください。

Blackfish

[4874] Re4:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 17:01:44 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 すんません。ぼく、システムは苦手なのです。じゅん坊さんがでてきたら、教えてくれると思います。ちょっと待ってね。

                       英人

[4876] Re4:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 17:29:35 じゅん坊
▼ Blackfishさん

 じゅん坊です。投稿できませんか。Macって使わないのでハッキリした事は判らないんです。でも、OSの問題じゃなくて使っているブラウザの問題だと思うんです。ブラウザ名を教えて貰えれば対処を考えてみますね。

[4885] Re5:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 20:10:17 BlackfishHomePage
じゅん坊さん

ブラウザ名は、Internet Explorer 4.01です。プラウザが古すぎるのでしょうか?

Blackfish

[4887] Re6:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/22 (土) 22:13:42 じゅん坊
ども、Blackfishさん。

IE4では古すぎますね。さかな図鑑はHTML4仕様を基準に作っているのですが、それにはIE5.0以上を使用する必要があります。調べてみたんですが、OS X ならIE5.2.2、それ以外ならIE5.1.6が公開されているようです。

[4899] Re7:豪州グレ>ありがとうございます 
2003/2/24 (月) 19:46:29 BlackfishHomePage
じゅん坊さんありがとうございます。
プラウザ新しくしたので、今度は投稿できたと思います。

Blackfish

[4901] Re8:豪州グレ>okでしたね 
2003/2/24 (月) 22:04:24 じゅん坊
 こんにちは、Blackfishさん。

 今度は投稿OKだったようです。ブラウザの更新が正解でしたね。Macって詳しくなかったんで、アドバイスをしてみたものの少しばかり心配だったんです。嘘を言わなくて済んで、僕も一安心です。

[4900] 図鑑>ブラックドラマー>登録しました 
2003/2/24 (月) 21:21:49 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 ブラックドラマーの図鑑へのアップありがとうございました。登録しておきました。

 "The Fisshes of Australia's South Coast"1994年を参考に書きましたが、ちょっと情報量が少なく、よくわからないメジナですね。しかし記載から見る限り、クロメジナに近縁のように感じました。

 ぼくは見たことがありません。どうですか?クロメジナに近く見えますか?

                             英人
ps
 フィッシュベースでのURLも参考のためにいれておきましょう。

■ブラックドラマー
http://filaman.uni-kiel.de/Summary/SpeciesSummary.cfm?ID=51386&genusname=Girella&speciesname=elevata

[4910] Re:図鑑>ブラックドラマー>登録しました 
2003/2/26 (水) 06:49:57 BlackfishHomePage
小西さん

ブラックドラマーの分類形質がクロメジナに近いかどうかは、不勉強でなんとも言えず申し訳ありません。

釣り人としてのこの魚に対する直感的な印象は、鼻のあたりが突き出ているのと唇の幅が広くて口が大きいことから、どちらかと言えば険しい顔付きで、オキナメジナに雰囲気が似ていると思います。他の特徴としては、鱗の付け根にメジナのような黒い斑紋があること、尾鰭の切れ込みはクロメジナのように深くないことです。

ブラックドラマーは、定着性が強くシモリの周りからあまり離れず、大型になるほど肥満体型になります。回遊性に富むクロメジナのスマートな体型の一般的なイメージとはかけ離れた気がします。

豪州産メジナ科魚類で鰓蓋の後縁が黒いのは、ブラックドラマー、ブルーフィシュおよびゼブラフィシュの3種ですが、この中でブルーフィシュがクロメジナの体型に最も似ているかなと思います。

後でルダリック、ブルーフィシュおよびゼブラフィシュを図鑑に投稿しますね。


Blackfish

[4911] ブラックドラマー〉ちょっと 
2003/2/26 (水) 06:56:37 英人@携帯電話
書きなおしますね。見たことないのに、違ったらいけません。あす、事務所で文献見て直します。ほかのメジナ科の登録おねがいします。

[4925] 図鑑>ブラックドラマー>登録しました 
2003/2/26 (水) 21:19:51 小西英人HomePage
▼ Blackfishさん

 ブラックドラマーの記載も、Blackfishさんの記載に差し替えておきました。

 ありがとうございます。

 ルダリックと、ブラックドラマーは、釣りサンデーにも写真がありますので、ちょっと暇ができたら、その写真もアップしますね。

                           英人


[4947] ブラックドラマー>参考にアップします 
2003/2/27 (木) 21:18:26 小西英人HomePage
◆画像拡大
ブラックドラマー30cm■1996年4月5日、オーストラリア・シドニー・マンリー

 これも小ぶりですがアップします。Blackfishさんも、いろいろな個体を、落ち着いたらアップしてくださいね。

                            英人

[4948] ブラックドラマー>頭部のアップです 
2003/2/27 (木) 21:19:28 小西英人HomePage
◆画像拡大
ブラックドラマー30cm■1996年4月5日、オーストラリア・シドニー・マンリー

 頭部のアップです。            英人

[4949] ブラックドラマー>顎歯です 
2003/2/27 (木) 21:20:20 小西英人HomePage
◆画像拡大
ブラックドラマー30cm■1996年4月5日、オーストラリア・シドニー・マンリー

 顎歯です。一列に並ぶ3尖頭の歯です。こぼれ落ちて…、生きていくのは大変なのでしょうね。

                          英人

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