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[11800] のれそれ>レプトケファルスの写真同定は無理です 
2004/6/27 (日) 14:49:10 小西英人HomePage
▼ ぶーさん

 写真投稿、ありがとうございます。

 けど、レプトケファルスの同定は、かなり難しく、写真ではできないと思いますので、堪忍ね。

 「のれそれ」というのは、土佐料理の名物です。高知では、マアナゴとクロアナゴの葉形幼生(レプトケファルス)を「のれそれ」と呼びます。このまま食べることが多いようです。

 レプトケファルス leptocephalus というのは、幼生で、日本語では、柳の葉のようなので葉形幼生と呼ばれます。あまりにも親と姿形が違うので、おおむかし、違う種だと思われて、レプトケファルスという学名がつけられ、19世紀半ばに、幼生だと知られてからも、この学名が、一般名称として残っています。ぶーさんのおっしゃるように、レプトは小さい、ケファルスは頭で、小さい頭という意味です。

 レプトケファルスは、水分が多く、海面に浮きやすくて、表面積も大きいので、流されやすいと考えられ、幼生を、ひろく分散させて、種の分布域を拡大させるための、浮遊適応のひとつだと考えられています。

 この浮遊適応で、有名なのは、ウナギですね。産卵場所は一カ所でありながら、レプトケファルスにより、北西太平洋に広く分布しています。

 このレプトケファルスは、生態的にも、形態的にも、進化学的にも、面白くて、分類屋でもない、稚魚屋でもない、レプト屋と呼ばれる研究者の一群がいまして、まえに、彼らのシンポジウムに参加したことがありましたけど、ほんと、嬉しそうに発表をしてはりました。ついていけません。

 そんな特殊なというか、おたっきいな分類群は、ぼくでは、わかりません。

 たぶん、マアナゴかクロアナゴのレプトケファルスだとは思いますが…。『日本産稚魚図鑑』(沖山宗雄編・東海大学出版会・1998年第3刷)をみますと、クロアナゴとマアナゴのレプトケファルスの見分けは、クロアナゴの方が「体がしなやかで、体幅や体高が相対的に小さいこと、および体側の色素沈着が乏しいこと」で識別されるそうです。

 だれか、レプト屋さんで、写真で見分けられる人が見てはったら、書いてみてね。

                         英人