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[12100] 地方名>コブダイ>かんだいについて 
2004/7/14 (水) 06:42:09 小西英人HomePage
▼ びしまぐるいさん

 澁澤敬三は東京で「かんだい」としていますから、やはり関東方面なんでしょうね。

 ちょっと不思議なのでは、標準和名の始まりとされる、ジョルダン・田中・スナイデルの "A Catalogue of the Fishes of Japan" 1913年では、「かんだい」はイラの標準和名になっていて、コブダイの標準和名は「こぶだい」になっています。田中茂穂博士と親交の深かった、澁澤を見ると、「かんだい」が標準和名になっていて、「こぶ」が紀州、「こぶだい」が広島の地方名になっています。

 しかし、田中博士は、のちに編んだ魚類図鑑では、なぜか、「こぶだい」の標準和名を捨てて「かんだい」を採用しています。

 それで、ちょっと、「かんだい」と「こぶだい」が、標準和名として並んでしまったようです。

 ちょっと、この辺の経緯については、追跡できませんでしたけれど…。

 ただ、"A Catalogue of the Fishes of Japan"のコブダイの図版は、体側中央に1縦帯の走る幼魚の図版になっています。この辺で、ちょっと混乱があったのかなあとは思います。ベラ科の魚は、老幼で別種と思われることなどは、よくあったものですから…。

 田中博士は、"A Catalogue of the Fishes of Japan" で、東京築地か、東京大学理学部の臨海実験所があった、三浦半島の三崎近辺の魚名を採用しています。それがなければ、その魚の産地の地方名を採用しています。淡水魚は、日本の淡水魚のかなりの種がそろう琵琶湖の名前を採用しています。かなり意識的に、名前をつけていますので、ふつう、この本にある標準和名は、尊重されます。そういう意味で、いまの標準和名として「コブダイ」というのは、問題ないのですけどね。

 こういうのを見ていますと、「かんだい」は、もともと関東ですね。田中博士が、東京というのは、築地が多いようですから、コブダイでいえば産地ではありません。

 びしまぐるいさんがおっしゃるように房州かもしれません。

                            英人