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[14009] クエ>すみません釣り場は… 
2004/10/16 (土) 07:44:29 小西英人HomePage
▼ おつてんさん

 釣り場は必ず書いてくださいね。

 クエに見えます。

 でも、田辺湾から、その一帯の、磯ではなく、おとなしい内湾や泥底で釣れたのならば、ぼくはクエとヤイトハタの交雑種だと思います。

 ここからは、田辺湾で釣れたと仮定した場合の話を書きますね。

 だいたい田辺の湾内で、この交雑種の養殖が始まるまで、クエが釣れたって聞いたことありませんけど…。

 全長40cmあれば、クエなら、もう幼魚ではなく、若魚、いや、ひょっとしたら、このサイズで成熟して、もう成魚でしょう。

 成魚のクエが、湾内でうろうろして、クロダイのように釣れてきたりはしないでしょう。

 ヤイトハタは、ちょっと最大でどれくらいになるのか、はっきりはしませんが、ぼくは南の離島で巨大になるハタ科の一党ではないかと思っています。

 タマカイ、カスリハタ、チャイロマルハタは、熱帯のマハタ属で、巨大になります。ヤイトハタも、これらと同じように大きくなるのではないかと思っていますが、文献では1メーターくらいが最大のようです。

 ヤイトハタと、チャイロマルハタは、幼魚の時、マングローブ林から川に入ってきます。けっこう大きくなっても川でいるようです。大きくなるマハタ属にしては珍しく、河口の浅いところを好むのです。

 ヤイトハタなら、おなじマハタ属で、クエと似たようなものだと思う人もいるかもしれませんね。

 クエは温帯に適応したマハタ属です。ヤイトハタは熱帯に適応したマハタ属です。南日本でも記録はありますが、少なくて、ほとんど琉球列島以南です。養殖用の交雑魚をつくるための種苗は八重山から購入しているのでしょう。

 これを、かけあわせて、それが温帯の海に入っても平気な人たちを、ぼくは理解できませんけどね。地理的な生殖隔離機構があって、いままで混ざったことのないものを混ぜて、無理に温帯に放すと、どうなるのか…。

 ぼくは、養殖されて、あまり沖合や岩礁地帯にでられず、なかなか定着性が抜けないことと、このヤイトハタの、内湾性、汽水性が残っていて、そのへんをうろうろしているのではないかなと、勝手に思っています。

 いろいろ、繰り言を書きました。

 外見上はクエです。

 田辺湾か、その一帯で釣れたのでなければ、クエでしょう。

 田辺湾一帯で、あれほどクエとヤイトハタの交雑魚がでているのであれば、そこで釣ったものを、クエかどうか、議論しても仕方がないでしょう。

 ただ、ぼくは、田辺湾に行って、直接調べたわけではないし、堅田漁協とか、近畿大学とかに聞いてもいません。

 そうそう。

 魚類学会で、田辺の人に聞いたのですが、これを、クエとして売るのは、そろそろまずいと思ったのか、「てんぐえ」と呼んで売っているそうです。点くえですね。その人によると、クエに似ず、まずいという話でした。

 ごめんね。

 伝聞推定の話ばかり書いて…。

                            英人
ps
 よろしければ図鑑に投稿してくださいね。

 クエと扱うか、交雑魚と扱うかは、釣り場と、そこの状況などによって悩んで決めます。