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[14307] 東扇島>ドチザメ科>シロザメでしょう 
2004/11/4 (木) 09:15:42 小西英人HomePage
▼ Holyさん

> WEB魚図鑑ではわかりませんでした。

 サメ類は、写真同定は、ほんとうに難しいです。標徴形質に乏しく、歯とか、鱗の具合とかが決め手になり、あとは、いろいろ細かいところを見ます。

 写真できっちりと同定しようと思えば、まず鰭の大きさと位置関係がきっちり分かる写真を撮って、それから、各部も撮っておいた方がいいです。

 といっても、陸っぱりで釣れるサメも限られていまして、それからも、ある程度の同定は可能ではあります。

 この写真では、臀鰭の位置がよく分からないのですが…。

 ●背鰭が2基あって、十分離れています。

 ●第1背鰭の方が、やや大きいです。

 ●臀鰭が第2背鰭より後ろにあれば、ドチザメ科なのですが、臀鰭が写真からは読みとれませんね。

 でも、顔つきや、感じから言っても、ドチザメ科でいいと思います。ドチザメ科は日本産で、下の5種がいます。

 1)ホシザメ Mustelus manazo Bleeker,1854
 2)シロザメ Mustelus griseus Pietschmann,1908
 3)ドチザメ Triakis scyllium M?ller and Henle,1841
 4)ツマグロエイラクブカ Hypogaleus hyugaensis (Miyosi,1939)
 5)エイラクブカ Hemitriakis japanica (M?ller and Henle,1841)

 これで歯を見ると大別できます。上下の顎歯が、敷石状に並んでいたらホシザメとシロザメ、尖った歯ならば、それ以外です。歯は、わかりませんよね。

 斑紋で言うと、体側に黒点や暗色帯があればドチザメ、小白点が並べばシロザメ、第1第2背鰭の後縁が黒ければ、ツマグロエイラクブカです。

 写真個体は、目立った斑紋はありません。これで、シロザメと、エイラクブカに絞り込めますね。

 実は、このエイラクブカとシロザメ、見た目は非常に似ています。写真同定では、間違えやすいもののひとつです。歯を見れば歴然と違うのですが…。

 シロザメは北海道以南の日本各地にいまして、浅いところでも、よくいると思います。

 エイラクブカは、南日本にいて、水深100m前後の大陸棚にいると思われます。

 この分布とハビタット(habitat これ、難しいな、簡単に言えば生息環境です)からみて、まず、写真個体はシロザメでいいと思います。

 ただ、エイラクブカは、あまり生態が知られていません。南日本といっても神奈川なら、いても不思議ではないし、浅いところに来ないとも限りません。

 ちょっとサメ類の見方を知ってもらいたくて、長々と書きました。結論を書きます。

 ■シロザメだと思われますが、歯を見なければ断定はできません。歯が敷石のようになっていればシロザメ、尖っていればエイラクブカです。

                           英人
ps
 ドチザメ科のホシザメとシロザメは、肉質がよくて、食用に喜ばれます。湯引きにして刺身や、酢みそ和えで食べると美味しいですよ。koujiさんに、いちど食べさせてもらいましたけれど、骨ごと食べられたと思います。サメ類は、軟骨魚類ですから、硬骨はなく、すべての骨は軟らかいのです。