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[14345] Re2:用語>皮弁 ひべん>修正版です 
2004/11/6 (土) 13:18:38 小西英人HomePage
▼ ぶーさん

 いろいろありがとうございます。「ひげ」の漢字の違いなどの補足もありがとうございます。

 表記の乱れ、これ編集者の敗北ですね。これ、いちばん編集者という人種は嫌うのですが…。

 しっかりした編集部の編集者だと、一般向けの図書は、厳密に常用漢字で統一してしまいます。校正者も、それをたたき込まれていますので、きちんとやります。

 ところが、それだと、臀鰭(でんき、もしくは、しりびれ)が表記できません。それで「尻びれ」なんてことになります。鰾(うきぶくろ)もつかえませんから、「うきぶくろ」と漢字にしたりしますが、骨鰾類(こっぴょうるい)のときに骨ぴょう類なんてできませんから、例外的に、漢字を使ったりして、けっきょく乱れたりしてしまいますけどね。

 まあ、編集者のせいではなく、執筆担当研究者が、おれは、この字でなきゃ厭だ、この字でなきゃ死ぬう…と大騒ぎして、困った編集者が、編者先生に、おそるおそる、お伺いをたてたら、ううううんと唸って、好きにやらしてやってくれと言われて、泣く泣くという場合もありますけどね。もちろん、一般論ですよ。

> 広義では全部「皮弁」なんですかね。
> アンコウ類の釣りざお部分、ハリセンボンのとげはちょっと別ですかね。


 皮のびらびらは、すべて皮弁でいいと思います。というか、皮弁と表現しちゃいます。便利ですね。

 アンコウ類に限りませんが、誘引突起というのは、ほとんど背鰭棘の変化した物です。それで棘を使う場合が多いです。アンコウ類は、ガルマンが命名した、illicium という名前もあります。これが誘引突起と訳されています。

 ハリセンボンの棘は、鱗が変化したものです。

 この棘(きょく)という言葉も、ちょっと硬い物には、すべて使われます。皮弁のように便利ですね。

> イソギンポの眼上皮弁、もしこれがいつか太くなって肉質になると
> 【鬚(ひげ)】になるのでしょうか。


 口の周り以外では、あまり「ひげ」は使いませんねえ。眼上皮弁などが太く、肉質になると、英語では、Cirri ではなく、Tentacle を使いますね。そう、これは触手です。いやあ、触手なんて使ったら、タコのように触手で襲われるやんか、どない訳すんやろと心配してしまいますね。うまいこと、訳しまっせ、研究者のみなさんは。触手状突起としたりします。

                            英人