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[15682] 来年も>こちらこそよろしく!! 
2004/12/31 (金) 09:44:47 小西英人HomePage
▼ びしまぐるいさん

 知らない魚って嬉しいですよね!

 特に釣り人は、大暴れして、鮮烈な色の時に見られますので、ほんと凄いと思います。

 むかし、ブラジル在住の作家、醍醐さんが、大阪に来て、湾奧のクロダイを釣り、その魚に鼻をつけたり、なめたりしていて、驚いたのですが、釣り人が魚を感じるのは五官すべてで感じなければと言ってはりました。

 遠くサンパウロで、大阪の「ちぬ」を活字で呼んで憧れていたのですね。それを記憶の深奥にとどめようと、そういう儀式だったのです。このごろ、それが、よくわかるようになりました。知らない魚は、顔をひっつけて見ちゃいます。それで咬まれたりもしますけど…。

 醍醐さんで、もうひとつ思いだしました。醍醐さんと、対馬界隈を取材して回ったとき、朝起きて、釣りに行こうとすると、しつこくしつこく、歯を磨いていて困ってしまいました。釣りに行きたいよお!

 醍醐さん、なんで、そんなに歯を磨くのと聞くと、非常に厳粛に、非常に真面目に、非常にゆっくりと、語りはじめました。

 「め、は、まらっていうだろ」

 「はあ?!?!」

 「眼、歯、魔羅なあ。歳とって駄目になる順番」

 「はいはい」

 「おれ、前から眼が駄目になっていてなあ、このごろ歯もがたがきている」

 「はい?!?!」

 「食い止めているんよ」

 「なにを?」

 「歯で食い止めて、魔羅にいかないようになあ」

 これを、真面目に言うから、大笑いでした。

 でも、このごろ、醍醐さんの、この気持ちも分かるようになってきて、いつのまにやら、真剣に歯を磨いている、ぼくがいます…。

 ともあれ、来年も、こちらこそよろしく!           英人