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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

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[11191] マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:41:29 DCHomePage
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今日釣れたカレイです。たぶんマコガレイだと思うのですが、マガレイとの違いがはっきりわからないので教えてください。お願いします。

[11192] Re:マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:44:15 DCHomePage
◆画像拡大
有眼側の頭部です。

[11193] Re2:マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:45:28 DCHomePage
◆画像拡大
有眼側の尾部です。

[11194] Re3:マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:46:38 DCHomePage
◆画像拡大
無眼側です。

[11195] Re4:マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:47:36 DCHomePage
◆画像拡大
無眼側の頭部です。

[11196] Re5:マコガレイでしょうか? 
  【魚図鑑参照】
2004/4/30 (金) 10:48:57 DCHomePage
◆画像拡大
無眼側の尾部です。
以上で写真は終わりです。

[11198] マコガレイ>OKです 
2004/4/30 (金) 21:37:29 小西英人HomePage
▼ DCさん

 北海道で釣ったカレイ類の写真同定は、気をつかいますねえ。

 側線の胸鰭上方のカーブの感じ、背鰭、臀鰭の斑紋の薄さ、無眼側の体側縁辺が黄色くないことから、マコガレイでいいと思います。

 マガレイは、無眼側の尾柄部縁辺が黄色くなっています。

                          英人

[11204] Re:マコガレイ>OKです 
2004/5/1 (土) 01:22:41 DCHomePage
▼ 小西英人さん
どうもありがとうございます。
オイラもマガレイは無眼側の尾の近くが黄色と思っていたのですが、そこが真っ白いマガレイもいるらしいのです。
こちらの釣り師や漁師の間では、無眼側の尾の近くが黄色いマガレイをキマガレイと呼んでいます。
知り合いから、無眼側が真白いマガレイとマコガレイの違いは眼と眼の間に突起があるのがマコガレイだと教えてもらったのですが、オイラに違いはわかりません。難しいですね。

[11205] マコガレイvsマガレイ>情報多謝!! 
2004/5/1 (土) 07:44:13 小西英人HomePage
▼ DCさん

 北海道のマコガレイとマガレイ情報、ありがとうございます。

 無眼側縁辺部が黄色いマガレイと白いマガレイのこと、初耳でした。「きまがれい」と呼んで、区別している話もおもしろいですね。これから、気をつけてみます。

 ぼくは、あまりマガレイを見たことがありません。けれども、『新さかな大図鑑』をつくるときに、マガレイとマコガレイをはっきりさせるために、いろいろ調べて歩いて、北海道にも行き、無眼側の尾柄部縁辺が黄色ければマガレイというキーが生きている魚を見る釣り人にはいちばんいいと、京都大学の中坊博士と結論づけたのです。

 ぼくの見た範囲でも、このマガレイの黄色が、とても薄い個体もいました。はっきりと見なければわかりません。けれども、どんなに薄くても、小さくても、黄色くはなっていました。

■マガレイ(無眼側・尾部)【WEB魚図鑑】より
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=002042&kisai=1

 このようにです。

 そして、ぼくマコガレイはかなり見ていますが、ここが黄色いのはいません。

 ご存じのように、マガレイとマコガレイの見分けは、かなり難しいものです。

 『日本産魚類検索 第2版』(中坊徹次編 2000年)から、マガレイとマコガレイのキーを引用しましょう。ちなみにカレイ科の検索は、中坊博士が記載されています。

●マガレイ
1)吻はやや尖る
2)両眼間隔は無鱗
3)胸鰭上方側線湾曲部はやや高い
4)生時、無眼側の尾柄部縁辺は黄色い

●マコガレイ
1)吻端は鈍い
2)両眼間隔は有鱗
3)胸鰭上方側線湾曲部は低い
4)生時、無眼側の縁辺部は黄色くない

 以上のようになっています。ご覧のように、ほとんど見分けのキーがありません。実際、よく似ていて苦労します。

 DCさんの写真個体は、側線のカーブだけで言えば、高くなっていて、マガレイのように見えます。

 眼と眼の間の突起と言うことですが、これ、鱗だと思います。眼と眼の間に鱗があればマコガレイということですが、これは大きくて典型的な個体ならはっきりしますが、じっくり観察しても、とくに若い個体は分かりにくいし、マガレイにも、中坊さんのキーに書いているように変異があります。DCさんの写真個体では光って見えにくいのですが、眼と眼の間に鱗があるように見えます。

 またマコガレイは、北海道の函館周辺から南に分布するとされていますが、案外、北海道の全域にいるようで、ぼくは根室でマコガレイを釣っています、これは京都大学で標本にして調べています。ただし、クロガシラガレイとマコガレイは、じつは同種ではないかという研究者もいます。クロガシラガレイは北海道全域に分布します。

 マガレイとマコガレイも、同種ではないかと遺伝子分析の研究もされていますが、別種であることは間違いないようです。

 面白いことに、分布の広いマコガレイより、分布の狭いマガレイの方が、遺伝的な変異性が高いようです。ということは、マガレイの個体変異は大きいと言うことでしょう。

 そのために、あまり、思いこみで見ない方がいいかもしれません。

 ぼくは、無眼側の縁辺の色で見わけられると思っていましたが、これからも、ちょっと気をつけてみようと思います。

                           英人

[11206] Re:マコガレイvsマガレイ>情報多謝!! 
2004/5/1 (土) 10:28:42 DCHomePage
▼ 小西英人さん
詳しい説明ありがとうございました。
測線のカーブが違うと言うことはしりませんでした。無眼側の黄色(黄色ければマガレイ、白ければマガレイもしくはマコガレイ)と両眼間の鱗(あればマコガレイ無ければマガレイ)しか見分け方が無いと思っていましたので。
遺伝子研究で別種とされているなら間違いないのでしょうね。
こちらのスーパーで売っているマガレイでも無眼側が真っ白い魚体と黄色っぽい魚体が同じパックに入って売っていたりもします。死後時間が経っているのでアテにならないかもしれませんが・・・
今度マガレイと思われる魚が釣れた時にでもまた投稿しますので、よろしくお願いします。
どうもありがとうございました

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