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[16170] Re:種などない…? 
2005/2/2 (水) 15:16:38 小西英人HomePage
▼ 服部堂さん

 ごめんなさいね。ややこしいこと書いて。

 種分化の実際のメカニズムは、わかっておりません。推論は、いっぱいありますけど…。

 生物は、どうやら進化して、種分化しているらしいと、いうことは分かっております。

 これ、どんどんどんどん進んでいるのですね。昔も、いまも、未来も。

 つまり、途中を「いま」という刀で、ぶった切って、その断面を、ああでもないこうでもないと議論をしているようなものなのです。

 いままでの道筋も、これからも、まったく見えなくて、断面だけしか見えない状態なのです。

 種分化が、完全に終わった状態も、途中も、始まったばかりも、さまざまな状態があるのですね。

 そのなかで、種というものを明確に定義できない以上、推定に推定を重ねて、種を決めるのに、意味があるのかということです。

 いまの魚類図鑑などは、いちおうの整理がついているようにみえますが、生殖的な隔離など確認して、種を決めているものは、ほとんどなく、伝統的な形態学的な観点から、生物学者としての常識として、種を見定めたものがほとんどです。

 その種というのは、推定に推定を重ねた推定に過ぎないことになりますね。それを批判するために、種などない、という人もいるのです。

 いいかえれば「人為分類」を否定して、「自然分類」を叫んでいるともいえます。このどちらの言葉も、用語集に足しておきましたので、読んでみてください。また、「ガンマ分類学」をめざせということでもあります。この言葉も、入れておきました。

 もうひとつ、研究者でもないぼくがいうのは、なんですが、科学というのは疑うことだと思います。疑って、実験して、証明して科学というのでしょう。

 分類学は、残念ながら実証科学ではないのです。進化は実証できません。とくに実証科学を大事にする立場の人は、批判が強いですし、その批判はとても重要なことだと思います。

 批判がなければ進みませんから。

 よろしければ2003年に京都大学であった魚類学会のシンポジウムの、ぼくの書いたレポートをお読み下さい。

 大袈裟にいえば、魚類のすべての種が、がらがらと崩れてしまいそうな大変革期に、いま、ぼくらは立っているのです。

【怪投乱麻】vol.105● シンポより
大いなる混沌が姿あらわしたぞの巻
http://fishing-forum.org/hideto/ranma/2003/105/105.htm

 このレポートの最後だけ、引用しましょう。

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■学問上の大変革を目前にし、上気し、火照った。シンポジウムを終え、ふらふら京の町を歩いた。小鳥はさえずり人々はさんざめいている。なにも起こっていない。地球の動物たちの階層は消えたのに、地球はそれを知らず、ただ平和であった。
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 中坊徹次博士が、コンビナーだった、このシンポジウムに、ぼくはあてられて、ふらふらになったのは事実です。

 そのまま四条河原町に出て、ふらふら歩いていたのも事実です。

 その火照った体と精神を癒すために、中坊さん、瀬能さん、林さん、鈴木さん、波戸岡さん、あと誰がいたかなあ、とにかく、シダックスで大声でカラオケにふけったことは書いていません。

 優秀な分類屋さんは、カラオケがうまいよいうです。中坊さん、瀬能さん、林さんは、特にうまいです。

 ぼくは修行が足りません。              英人