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[19013] 「いしもち」と「ぐち」について… 
2005/6/3 (金) 09:09:15 小西英人HomePage
▼ わかさん

 口腔内が黒いようですし、クログチのようですね。ちょっと断定できませんけど…。「かまがり」って初めて聞きました。

 さすがに豊後水道の出入り口、黒潮と瀬戸内の境界線だから、いろいろな魚がいますね。ぼくはクログチは見たことがありません。

 ニベ科魚類は、東シナ海に多く、互いによく似ていて、ほんとうに難しい分類群です。

 それでも、長崎にある西海区水研などが、東シナ海のニベ科をよく調べているので、わりと整理はされています。ぼくは、ほとんど分かりませんけど…。

 「いしもち」は耳石が大きいので、こう呼ばれ、東京ではシログチのことを主に指します。標準和名の父、田中茂穂博士は、シログチを、「いしもち」という標準和名にしていました。そのため関東の釣り師は、いまでも「いしもち」と呼びます。

 しかし、「いしもち」はテンジクダイ科も、そう呼ばれており、小魚なのに、大きな耳石を持つ、テンジクダイ科に、標準和名では移しています。いま、「いしもち」のつく標準和名はニベ科では1種、ヒゲイシモチしかありません。

 ぐちは、どちらかといえば、関西の呼び方で、やはりシログチ、ニベ、コイチなどのニベ科魚類を呼んでいます。釣り上げたら、ぐうぐうぐうぐうぐうぐう…愚痴をこぼすので「ぐち」ですね。主に、どの種を指すのかというと、地域により変わってくると思います。

> よくイシモチとも聞きますが、イシモチとグチは同じ種類でしょうか?

 ということなので、上のご質問は、意味をなしません。

 まとめますと、ニベ科の俗称として、「いしもち」も、「ぐち」も使い、どちらかといえば「いしもち」は関東系で、「ぐち」は関西系で、関東はシログチを主体に呼び、関西は地域によりシログチ、ニベ、コイチを呼んでいるということです。

 ちなみに、ニベとコイチはの見分けは、ほんとうに難しく、外形でいうのならば分布と、ハビタット、ええとこれ、何と訳したらいいのかな、住んでいる環境ですね、と「心眼」しかないのではないかと悩みますが、関東で、ふつうに釣れるのは、シログチとにべしかいなくて見分けは簡単なのに、ときどき関東の釣りマスコミがニベ科の魚がややこしいなどと書いているから、不思議です。

 ははは。

 脱線気味だな。ごめん。               英人