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[19825] Re:マゴチの学名 
2005/6/26 (日) 13:15:05 小西英人HomePage
▼ MKTさん

> Platycephalus sp.1
> Platycephalus sp.2


> この仮の学名さえも混乱してるんでしょうか?

 いや、混乱はしていませんよ。

 もともと、マゴチは、インド・西太平洋に広く分布する

 Platycephalus indicus (Linnaeus,1758)

 だとされていました。いまでも、この学名を使っている魚類図鑑もあります。

 しかし、これと日本のマゴチは別種だといわれ、そのマゴチが、ヨシノゴチと分離されたのです。

 形態学的、集団遺伝学的、生態学的な論文はでています。

 そういう意味では、むちゃくちゃではなく、きちんとしています。

 ただ分類学的な学名の決定が遅れているのです。

 それで仕方なく

 マゴチ Platycephalus sp.2
 ヨシノゴチ Platycephalus sp.1

 としています。この1,2は、きちんと分けています。

 しかし、きちんとわけて、きちんと、どう扱おうが、これは日本の学会内での話であって、国際的には通用しません。

 それで、学会内でも、批判が飛びかいます。

 たとえば、フィッシュベースの、Platycephalus indicus (Linnaeus,1758) をみますと、分布は、日本まで入っています。

 学名がないのは、ないのと同じですから、拾いようがないということです。

 これ、わりと中心的な魚種の学名ですから、ほんとに困っていまして、いつやら京都の魚類学会のあと飲みに行ったとき、これを書いていない大御所の研究者らと、このマゴチを書いていないぞという話になって、困った困ったといっていましたら、その大御所も困った困ったと笑っていました。

 しかし、ハゼ科など、学名が決まっていないもののオンパレードで、ヨシノボリ属などは、sp. に数字を振るのでは追いつかないので、斑紋の英語の頭文字を振って、それが学名がわりに流通しています。

 沖縄の魚類学会年会のトップは、これらの「名無し」をなんとかせよという、松浦博士の、きつ〜いお小言から開幕したのでした。

 そのせいでしょうかね。台風で、翌日から中止になったのは…。

                         英人