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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

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[65677] Re4:三四郎池>学の無い看板 
2010/7/13 (火) 22:41:35 ぷいぷいユッケ
▼ 田中宏幸さん
▼ MSさん
▼ みなさん


> 昔ながらの生態系に人工の手を入れず、あくまでも自然体の変化を見守るという姿勢なのですね。

うーん。ちょっと違います。

昔ながらが残っていて,その系を持続できると判断されれば,見守る姿勢で十分です。
しかし,残っていない場合や,現状ではその系が持続できない理由がある場合には,昔と同じ処理をしても元に戻るどころか逆にダメになることもあります。(特に外来種が出現した場合や,(個体群)絶滅した種がいた場合)

生物多様性保全のためには,ただそのまま放っておくのではなく,適切な形で人の手を加えることが必要なのです。

良い例が日本の里地里山といわれています。

洪水などの撹乱によって生じる局地的に空いた場所を利用して存続する種も多いのですが(魚に限らず),昔ながらの田んぼの管理方法や林床・植生管理方法はまさにそういった種の存続にも貢献してきたのです。
世界的に氾濫原は,農地への転換などを理由に大きく喪失されていますので,このような人為的な撹乱を起こすことが撹乱依存種の存続には必要となったのです。

まぁ,これは一例ですが,世界中で人為的に生態系の機能が失われていますので,生物多様性保全のためには,失われた機能を与えてあげる,すなわち人為的に機能を創出することも重要です。


ビオトープは,適切な環境をまず整えるところから始まりますが,この環境を整えるところだけは人為となります。
(実は,ビオトープとは名ばかりの怪しいビオトープもあるようですが……)

逆に,自然に手を全く入れない場合は,自然保護という言葉になります。
保全は人の利用ありき,人為ありきの発想です。

難しいですけど,ここはどうしても理解していただきたいので,補足させていただきました。
そして,私が現在専攻している保全生態学の分野の話ですので,ちょっと深入りしました。