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新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

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[551] 食べるということ。 
2002/4/28 (日) 14:35:34 西潟正人
釣りの場ではゴンズイ、ヒイラギ、アカダチ・・などなどが嫌われるように、漁港を覗いていると大量のオキタナゴやハシキンメなどが海に捨てられていることもあります。
なぜ嫌われるのか、本当にまずくて食べられないのか、が私の仕事の出発点だったようです。
防波堤で子供がオヤピッチャを捨てている、「だって食べられないんでしょ?」とは大人が教えたのです。捨てるならいきてるうちに、殺すなら食べるでしょう。オヤビッチャは、ウロコを取って塩焼きにすると腹に詰まった大量の脂が肉にしみて、とても旨い魚です。カゴカキダイも同じです。
神奈川県逗子市で「魚屋」という、小さな地魚料理店を始めて17年。タイやヒラメはありません、ネコザメやツバメコノシロ。ちなみに昨日はゴンズイのみそ煮がお通しでした。だから「魚類図鑑」が離せないのです。
「魚屋」(ウオヤと読む)をやりながら、魚話しを綴って何年になるだろう。釣りサンデーの仕事はしたことはないけど、今は無きフイッシングには連載してましたねぇ。現在は「日刊ゲンダイ」(水曜売り)に「漁師から教わった魚料理」神奈川新聞に「食と笑顔を訪ねて」を連載中。著書は徳間書店「漁師の磯料理」文庫本で「魚で酒菜」など。県の水産試験場の要請で漁業組合員に水産資源の見直しなど、恐ろしいテーマを何度か講演してしまいました。
私はまだまだ、魚のことを知りません。ひょんなことから小西英人さんにメールを打って、さかなBBSを知りました。現在、はまりっぱなしです。まさにカルチャーショックです。井の中の蛙でした・・・。

小西師匠より、自己紹介をせい!とのことで、BBSには的はずれな長文をお許し下さい。みなさん、よろしくお願いします。
iwatyan、JUNさん、いやぁ写真に対する造詣ウンチク、恐れ入りました。ちなみに私は1年半前からデジカメ愛用者となり、被写体はできるだけ日陰にもっていき、フラッシュをoffにして撮影してます。経験からしっかり写るような気がしてましたが、間違いでしょうか?



[552] Re:食べるということ。 
2002/4/28 (日) 15:07:48 小西英人
▼ 西潟正人さん

 紹介、ありがとうございます。

 雑魚…、なんて書くと、雑魚なんていないと叱られそうですが、ぼくは魚が好きになるにしたがって、雑魚が好きになってきました。

 釣り師としては落ちこぼれなんでしょうけど。

 その雑魚を売り物にする料理屋さんっていいですね。

 それにしてもネコザメは美味しいのですか?

 ぼつぼつ食のこと、ここでも書きつづってくださいね。どんなことでもいいですから。

 ここでは、長文歓迎ですよ。

 釣りフォーラムにも、食の論客はけっこういますから、連中が大挙して、くるかもしれないな。

 そうそう、デジカメは知りませんが、一般論として、日影の方が、光は回っていますから被写体の露出差は少なくなって、写しやすくはなります。しかし、にごりがでやすいです。たぶん、日影に持っていって、できるだけ光が回るような方法でストロボをたくのが、いちばん楽なんでしょうけど…。

 デジカメのストロボって、小さいから難しいのだろうか。そのへん、ようわからんけど。アナログおじんは。

                      英人

ps
 師匠はなしね。人に教えられるほどのものないもんね。英人とでも呼んでください。

[560] Re:食べるということ。 
2002/4/28 (日) 18:26:43 JUN
▼ 西潟正人さん

すごいですね。
雑魚(ざつぎょ)を食べる、料理するプロという方を初めて知りました。

ぼくも、図鑑を通じて魚のことを意識しはじめたら、釣りに外道というものが
なくなって、ずいぶん楽しくなりました。
ここ数年、投げ釣りを始めたのですが、これも基本、五目釣りなんだなあと
考えると、道具もシンプルに強くさえしておけば、あとは投げてほうっておけば
いいので、釣り人としても楽になりました。
○○釣り、という専門の釣りにない楽しさがありますね、この世界は。

オヤビッチャ、屋久島では地元の波止釣りの主要対象魚になっていました。
ほかに「ええもん」がいっぱいいるところなのに、地元の人たちは、
みんなこれを狙ってる。不思議に思いましたが、わざわざチヌを釣りに行った
ぼくの方が、むこうでは不思議だったのかもしれません。

甑島では、「漁師がうまいと思う魚アンケート」というものを、
焼酎を飲みながらとってみましたが、イスズミが第3位くらいにきました。
アオリイカ、メジナ、イスズミ、イシダイ、カサゴ、というような順位だったかと
思います。
イカ以外は、みんな「焼き切り」にして食べます。
これで、40センチくらいのオジサン(オキナヒメジ?)を食べましたけど、
こんなにうまいものがあるのかというくらい、うまい刺身でした。

それぞれの土地に、それぞれの魚、それぞれの食べ方があるんだろうと思います。
ところが流通はそういうわけにはいかなくて、わりと偏差値の高い魚ばかりが
集まりますね。これは流通と情報から出てくるギャップなんだろうと思いますが、
自分の足元の魚を見直してみると、釣るのも、食べるのも、もっと楽しく
なりそうですね。

[565] Re2:食べるということ。 
2002/4/28 (日) 18:56:58 小西英人
▼ JUNさん
▼ 西潟正人さん


 小笠原では居酒屋でロクセンスズメダイを焼いてだすのがごちそうでした。

 小笠原は、多少伊豆七島の魚名が入っているのですが、もともとの地元民が少ないこととダイバーが多いことなどで、けっこう標準和名の通用するところで、変な島です。

 ロクセンスズメダイとは、オヤビッチャと、よく似ています。黄色斑がなくて、尾鰭の上下葉に暗色帯があればロクセンスズメダイです。

 これが最高らしくて、一尾、けっこうな値段で「あて」になってでてきます。

 これを釣るのがいいアルバイトだそうで、1尾いくらなんていわれて、一緒に行った、野島のあいなめさんは、一日に何尾釣れば、小笠原で暮らせるか、それから計算ばかりしていましたっけ…。「俺は小笠原で小魚釣って生きるんだ…」と、そればかりいっていました。

                         英人


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