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[1047] シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 06:54:48 小西英人
▼ 西潟正人さん

 まあ、伝統的に「石持」といえば、ニベ科の魚を、釣り人は指しますので、それはそれでいいと思います。

 ただ簡単に「石持」という名だけで、くくって簡単に考えてしまう人が多いので、混乱があるようです。

 釣り人が、普通に釣るニベ科魚類は、ニベ、コイチ、シログチの3種だと思います。このうちコイチは高知沖以南と文献にはなっているので、相模湾はいないかもしれませんが、大阪湾には、ふつうにいますので、相模湾にもいるかもしれません。

 とにかく、この、ニベとコイチの見分けは、かなりの難物です。しかし、外洋性海岸にはニベしかいないので、関東はニベが多いのではないかと思っています。見に行かなければならないなと思いつつ、まだ、いけていないので…。

 そして、このシログチ、これは船釣りでは、いちばん多くかかるかもしれませんね。ニベ科では見分けやすくて、白っぽく、鰓蓋(さいがい=えらぶた)に暗色斑があります。これが薄い場合もあるから注意してね。写真個体は、はっきりでています。

 関東の釣り師の「石持」が、ニベを指しているのか、シログチを指しているのか、ぼくにはわかりません。ただニベ科全般を「石持」という人も多いでしょうね。そして、投げ釣り師ならニベの若魚(ニベはかなり大きくなります)を石持と思い、船釣り師はシログチを石持だと思っているのかもしれません。

 「石持」という一般名称は、いま、釣り以外ではテンジクダイ科の魚のことを指すことが多くなっています。日本産ニベ科は17種いますが、標準和名で「石持」を名乗っているのは、ヒゲイシモチの1種だけです。日本産テンジクダイ科は87種もいて、そのうち標準和名にイシモチがつく「石持」さんは46種もいます。

 これは、ニベ科の大敗ですね。こういう状況を知っていて、ニベ科を通称として石持と呼ぶのは間違いだとは思いません。

 しかし、状況を知らずに、あたかも「石持」という種がいるように思いこんで、おまえは石持も知らないのかという態度の人がいないこともいないから、混乱することがあります。それは困りもんですよね。

 それだけのことです。

 ちなみに、石持の石とは、耳石(じせき)のことです。こういうと、魚の耳の穴ってどこにあるんだと聞かれて困りますけど、魚は内耳だけ頭の中にあって、中耳と外耳はありません。だから耳の穴はないのです。

 脳の下、脊髄骨の延長上のところくらいにあるそうです。いわゆる三半規管のひとつひとつにあるので、3つあり、左右にあるので6つあります。このうちサジッタ、扁平石と呼ばれる、名の通り扁平な石が大きく、ふつう耳石といえば、これを指すことが多いようです。

 これ外洋の魚は小さく、磯際などの魚は大きいという傾向があるようです。クロマグロやシイラは小さいようです。テンジクダイ科みたいに、磯際で群れる小魚が、大きいのです。

 ニベ科も大きいのですが、カレイ類のように、底にべったりいるものでも大きいのがいます。

 ぼく、偉そうに書いていますが、耳石を、自分で穿りだしたことはなく、ある研究者に、カレイなら簡単だから、食べるとき見てご覧といわれて、一所懸命探して、見つかりませんでした。

 西潟さんも、こんど探してみたら?

                          英人