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[1039] シログチ? 
  【魚図鑑参照】
2002/5/31 (金) 01:59:08 西潟正人
◆画像拡大
関東でイシモチというのは、間違いなんでしょうか?
シログチと言い改めるべきですかねぇ。何か、アマダイのシログヂみたいだなぁ。

[1047] シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 06:54:48 小西英人
▼ 西潟正人さん

 まあ、伝統的に「石持」といえば、ニベ科の魚を、釣り人は指しますので、それはそれでいいと思います。

 ただ簡単に「石持」という名だけで、くくって簡単に考えてしまう人が多いので、混乱があるようです。

 釣り人が、普通に釣るニベ科魚類は、ニベ、コイチ、シログチの3種だと思います。このうちコイチは高知沖以南と文献にはなっているので、相模湾はいないかもしれませんが、大阪湾には、ふつうにいますので、相模湾にもいるかもしれません。

 とにかく、この、ニベとコイチの見分けは、かなりの難物です。しかし、外洋性海岸にはニベしかいないので、関東はニベが多いのではないかと思っています。見に行かなければならないなと思いつつ、まだ、いけていないので…。

 そして、このシログチ、これは船釣りでは、いちばん多くかかるかもしれませんね。ニベ科では見分けやすくて、白っぽく、鰓蓋(さいがい=えらぶた)に暗色斑があります。これが薄い場合もあるから注意してね。写真個体は、はっきりでています。

 関東の釣り師の「石持」が、ニベを指しているのか、シログチを指しているのか、ぼくにはわかりません。ただニベ科全般を「石持」という人も多いでしょうね。そして、投げ釣り師ならニベの若魚(ニベはかなり大きくなります)を石持と思い、船釣り師はシログチを石持だと思っているのかもしれません。

 「石持」という一般名称は、いま、釣り以外ではテンジクダイ科の魚のことを指すことが多くなっています。日本産ニベ科は17種いますが、標準和名で「石持」を名乗っているのは、ヒゲイシモチの1種だけです。日本産テンジクダイ科は87種もいて、そのうち標準和名にイシモチがつく「石持」さんは46種もいます。

 これは、ニベ科の大敗ですね。こういう状況を知っていて、ニベ科を通称として石持と呼ぶのは間違いだとは思いません。

 しかし、状況を知らずに、あたかも「石持」という種がいるように思いこんで、おまえは石持も知らないのかという態度の人がいないこともいないから、混乱することがあります。それは困りもんですよね。

 それだけのことです。

 ちなみに、石持の石とは、耳石(じせき)のことです。こういうと、魚の耳の穴ってどこにあるんだと聞かれて困りますけど、魚は内耳だけ頭の中にあって、中耳と外耳はありません。だから耳の穴はないのです。

 脳の下、脊髄骨の延長上のところくらいにあるそうです。いわゆる三半規管のひとつひとつにあるので、3つあり、左右にあるので6つあります。このうちサジッタ、扁平石と呼ばれる、名の通り扁平な石が大きく、ふつう耳石といえば、これを指すことが多いようです。

 これ外洋の魚は小さく、磯際などの魚は大きいという傾向があるようです。クロマグロやシイラは小さいようです。テンジクダイ科みたいに、磯際で群れる小魚が、大きいのです。

 ニベ科も大きいのですが、カレイ類のように、底にべったりいるものでも大きいのがいます。

 ぼく、偉そうに書いていますが、耳石を、自分で穿りだしたことはなく、ある研究者に、カレイなら簡単だから、食べるとき見てご覧といわれて、一所懸命探して、見つかりませんでした。

 西潟さんも、こんど探してみたら?

                          英人

[1049] Re:シログチ>茶々 
2002/5/31 (金) 08:56:44 KOUJI
▼ 小西英人さん

>  そして、このコイチ、これは船釣りでは、いちばん多くかかるかもしれませんね。ニベ科では見分けやすくて、白っぽく、鰓蓋(さいがい=えらぶた)に暗色斑があります。これが薄い場合もあるから注意してね。写真個体は、はっきりでています。

 ここシログチと書き間違えですね。
 知らない人が読んで混乱しそうなんでチェック入れときます。

 因みにニベとコイチ、自分のHPに使うのに、過去に撮ったのを並べてどっちか判断しようと思って見比べたんですが、結局最後は微妙な顔付きの違いで分けましたが、どっちがどっちかちょっと自信が無くなりました。

[1050] :シログチ>茶々>大大大感謝!!! 
2002/5/31 (金) 09:50:26 小西英人
▼ KOUJIさん

 ありがとうございます。

 KOUJIさんのような人がいるから、ぼくは安心して書きとばせます。

 ほんと、これからも小姑してね。ぼく、KOUJIさんに厭がられても、KOUJIさんを身内だと思っているからね。

 ほんと、よかった。すみません、みなさん。KOUJIさん、ご指摘の箇所、書き直しておきました。

 ニベとコイチ、ほんと大阪湾と瀬戸内は難しいです。

 微妙な顔つきと書かれていますが、そうです。

 ちょっとだけ「精悍」に見えるのがニベで、ちょっとだけ丸くて「間延び」して見えるのがコイチだと、ぼくは思っていますが、決め手がほんとないのです。解剖しない限りね。

 ぼく迷うと有明海の黄色っぽい丸い顔した、ティピカルな写真を見くらべることにはしています。元西海区水研にいた山田梅芳さんによると、有明海はすべてコイチで、湾奥の泥底はコイチが多く、ちょっと外洋性で潮通しのいいところはニベが多いようです。

                      英人

[1051] RE: シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 10:53:49 ぐっち

 小西さんこんにちは

> 関東の釣り師の「石持」が、ニベを指しているのか、コイチを指しているのか、ぼくにはわかりません。

 ボク、常磐方面でイシモチを良く狙います。陸からの釣期は4月下旬〜10月くらいまででしょうか?
 投げ釣りや浮き釣りで、防波堤やら砂浜からの釣りです。
 ちょうど先週、鹿島でこのイシモチを釣ってきました。突堤からの浮き釣りです。

 ボク自信が同定する能力はありませんが、詳しい人のHPでは「ニベ」と断定されていましたよ。

 常磐意外では、千葉の九十九里とかがイシモチ釣りで有名のようです。

ぐっち@Kasukabe.Saitama

[1052] Re2: シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 12:43:12 小西英人
▼ ぐっちさん

 そこまで北になると、コイチはいないので、シログチかニベだと思います。

 見分けは簡単ですので、常盤方面の「いしもち」はニベなのですね。

 情報ありがとうございます。

                        英人

[1053] Re:シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 13:50:32 西潟正人
▼ 小西英人さん
>>
>  西潟さんも、こんど探してみたら?

誰に言っとるんですかぁ・・。
耳石は頭蓋骨を割ると、左右の縁についてます。骨と同じ色なので、見るのではなく口の中でしゃぶると発見しやすいのです。骨とは違った、まさに石のような硬い感触でわかります。
イシモチの名は、体の割に石が大きいからでしょううが、そんなに大きく感じませんねぇ。スズキの石は、りっぱで大きいです。
しかし、3対で6個あるとは知らなかったなぁ。砂のように、ジャリっとしたのが、そうだったのかなぁ・・。
石はとても美しいので、保存を試みるのですが、時間がたつと黄ばんでくるんですよねぇ。ここもやっぱ、生きてるうちが花のようです。

[1055] Re2:シログチ>石持について 
2002/5/31 (金) 14:23:16 小西英人
▼ 西潟正人さん

 すみません。

 料理人は知っているのですね!!!

 ぼく、料理しないから、解剖学が、てんで駄目で…。それで、耳石くらいと思うのですが、数度、挫折して、それから忘れています。食べることに夢中になって…。

 シイラの耳石などを、船の上で、包丁をすっといれて抜き出せるようになったらプロだよと、魚類研究者に聞いたことがあります。

 また年齢査定の時は、扁平石の輪紋がかぞえられればいいのですが、数えられないときは、あれを薄く削って切片にするのだそうです。

 多くて1000個体くらい…。

 指から血を流して、文字通り、血のにじむ努力だといっていました。

 連中のまねはできません。            英人


[1056] ちょっと意地悪>魚よく見てるかな? 
2002/5/31 (金) 15:04:41 小西英人
▼ 西潟正人さん

 ちょっと意地悪したくなっちゃった。

 ぼく、オキナワキチヌを、しげしげ見ていて気がついたんだけど、腹鰭付属鱗って、ご存じですか?

 料理人は、こんな細かいところまで見ているんだろうか?

 ニシン目魚類によく発達しているらしんだけど、こんなの、ぼく知らなかったもんね。

 分かります。腹鰭のとこ。            英人

ps
 あすの昼頃にでも、オキナワキチヌの「腹鰭付属鱗」の写真をアップします。それまで、みなさんも考えて、知っている人、ここに書いてね。タイ科魚類はあるよ。

[1064] Re:ちょっと意地悪>魚よく見てるかな? 
2002/5/31 (金) 23:18:00 西潟正人
▼ 小西英人さん

本で調べようとしたら、私んとこではムリでした。
そこで、名前からの想像ですが・・。
腹側の真下から腹鰭の付け根を見ると、中心に見えるウロコは他の魚のものより大きく、左右の鰭にかぶっていますね。これって、タイ科魚の特徴なのかな?
腹下のウロコは取りにくいので、頭の酒蒸しなどは、指でなぞって確認するくらい丁寧に取るのがマダイのようだった、かなぁ・・。
うーん、降参!

[1065] ちょっと意地悪>いやあ、さすが! 
2002/5/31 (金) 23:38:27 小西英人
▼ 西潟正人さん

 そうです。すごいですね。

 むかし、いちどだけ、料理人から魚のおろし方を教わったことがあるのですが、散髪屋さんが、ていねいに髭をあたるように、ていねいに鱗をとっていました。

 庖丁人の優しさのようなものを感じました。

 だから、知っているのですね。

 タイ科はありますが、ほかの魚にもある物が多いようです。

 しかし、これに気がついてから、これの名称を調べるのに、どれほど苦労したことか…。

 ほかのみなさん、わかりますか?

 あすの昼には写真をアップするね。          英人

[1069] Re:ちょっと意地悪>ハハ! 
2002/6/1 (土) 02:10:55 西潟正人
▼ 小西英人さん
そうだったんですね。
また、難題ください。でもね、気になって他の仕事が出来んのですよ。あぁ、締め切りだぁ!!

[1077] 意地悪>腹鰭付属鱗です 
2002/6/1 (土) 13:26:19 小西英人
◆画像拡大
 オキナワキチヌの腹鰭付属鱗です。

 タイ科にはあります。ニシン目には発達しています。これがある分類群も多いです。腹鰭の基部にある発達した鱗です。

                         英人

[1079] Re:意地悪>腹鰭付属鱗, 
2002/6/1 (土) 22:43:24 西潟正人
▼ 小西英人さん
>  オキナワキチヌの腹鰭付属鱗です。
>
>  タイ科にはあります。ニシン目には発達しています。これがある分類群も多いです。腹鰭の基部にある発達した鱗です。
>
>                          英人

[1080] Re2:意地悪>腹鰭付属鱗, 
2002/6/1 (土) 22:49:28 西潟正人
題名でEnter押しちゃうと、送信されちゃうんですね。いちも間違えてしまう・・。

腹鰭付属鱗ですが、内側ではなく外側だったのですね。記憶とは曖昧なものです、やっぱり、降参で正しかったようです。

[1060] 図鑑>シログチ>登録しました 
2002/5/31 (金) 19:02:22 小西英人
▼ 西潟正人さん

 シログチ登録しました。ありがとうございます。

                     英人

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