さかなBBSトップ
魚のことならおまかせ。WEBさかな図鑑
釣具の通販・Gear-Lab
HOME 似たもの検索  携帯版  | Gear-Lab

新コミュニティ(掲示板)オープンのお知らせ

WEB魚図鑑では、2013/7/25より新しいコミュニティをオープンしました。 「このお魚何?」というQ&A専用のページもあります。是非新しいコミュニティを使ってみてください。新コミュへの投稿はズカンドットコムへのアカウント登録が必要です。2013年1月以前にWEB魚図鑑へ投稿したことのある方はアカウントの引き継ぎを行うことができます。


[このスレッドを表示]

[3558] 図鑑>ハーフムーン>登録しました&訂正お詫び 
2002/11/12 (火) 07:31:25 小西英人
▼ ロイさん

 ハーフムーンのアップ、ありがとうございました。登録しておきました。

 ひとつ、ぼく、間違えていました。イスズミ科の魚で、イスズミやミナミイスズミに近いようにも見える…なんて口走っていましたが、大嘘です。記載を書こうと思って、調べ直していて、気がつきました。あぶないあぶない。

 これはスズキ目のタカベ科になります。あの日本の磯釣りで釣れる、青くて背側が黄色い小魚のタカベと同じ仲間になります。タカベは美味しいのですが、これの仲間だから、美味しいのでしょう。じつは2000年からタカベの含まれる科は、移動されています。和名では同じ「タカベ科」ですが、科の学名では  Labracoglossidae から Scorpididae に移されているのです。

 この Scorpididae は、以前は、カゴカキダイ科だとされていました。『新さかな大図鑑』を持っている人は、382ページを見てください。カゴカキダイ科魚類として、カゴカキダイ、ブルーマウマウ、スウィープ、などが載っています。いまカゴカキダイ科は Microcanthidae になっています。

 ややこしい話でごめんね。魚類分類学が、いま、遺伝子解析などをもとにダイナミックに動いているから、こうなってしまうのです。進歩とは、ややこしいのです。

 ブルーマウマウ、スウィープ(フィッシュベースでは Silver sweep)というのは、ニュージーランドやオーストラリアにすむ魚で、これらがロイさんのハーフムーンの、お仲間になります。日本の学名で言うと、前はカゴカキダイ科でしたが、いまはタカベ科ということになります。

 フィッシュベースで見ますと、

■Blue maomao ブルーマウマウ
http://filaman.uni-kiel.de/Summary/SpeciesSummary.cfm?ID=12235&genusname=Scorpis&speciesname=violacea

■Silver sweep スウィープ
http://filaman.uni-kiel.de/Summary/SpeciesSummary.cfm?ID=27504&genusname=Scorpis&speciesname=lineolata

 になりますが、どちらもフィッシュベースに写真はありませんね。また【WEBさかな図鑑】にタカベもアップされていません。興味のある人がいれば、また、これらの写真をアップしましょう。

 それでは、ややこしいついでに、最後に、ハーフムーンの記載文を引用して、終わりにしておきます。

                           英人


■『日本産魚類検索 第2版』(中坊徹次編・東海大学出版会・2000年)によると、アメリカのネルソンは1994年に、イスズミ科、メジナ科、カゴカキダイ科、Scorpididae Parascorpididae などをイスズミ科の亜科として扱った。それに従うと本種はイスズミ科の亜科、Scorpidinae になる。そして、ネルソンはタカベなどの含まれるタカベ科 Labracoglossidae タカベ属 Labracoglossa を Scorpidinae に含めた。しかし、ネルソンは明白な根拠をのべていない。京都大学の柳下直己博士、中坊徹次博士らは、これらの分類群を研究中であり、論文としては未公表だが、それぞれを科として扱うのが妥当だという。そのため『日本産魚類検索 第2版』では、従来通り、それぞれを独立の科として扱い、タカベ属の移動のみ認めて、タカベ科の学名は Labracoglossidae から、Scorpididae になった。ここでは、中坊にしたがい、本種をタカベ科にした。
■小西英人