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[1137] 投稿>淀川のウナギ 
  【魚図鑑参照】
2002/6/9 (日) 22:01:14 宮本克己
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 今日、長年住み慣れた大阪を離れ、東京に引っ越しました。
 大阪での最後の(?)思い出に、先週木曜日に職場の仲間に誘われて淀川の河口近く、そうUSJのすぐ近くで、仕事帰りに私の送別会よろしく、夜釣りに出かけました。

 本命はキビレとハネであったのですが、意外にもニョロニョロと長いものが釣れてきました。川岸の石がたくさん転がっているところ、結構いるみたいですね。さぞかし食べればおいしいのだろうとは思いつつ、少し小さかったことと(やたらメジャーばかり目立ちます)、やっぱり大阪湾で釣り上げたモノ(臭くないかな?)、撮影後川に放してやりました。

 とにかく、できるだけ早く関東でも魚釣りを再開させたいものです。

[1139] Re:投稿>関東のウナギ 
2002/6/10 (月) 01:12:48 西潟正人
▼ 宮本克己さん

関東もウナギの宝庫です。どこにでも、います。
とはいえ、釣るのには大変な労力が必要となります。
伝統的な「穴吊り」は、1メートルほどの竹の先端に、ドバミミズを付けた針を仮止めし、川の上流その上流へと穴をさぐりながらクモの巣を払いながらの難行です。多くはムクズガニなんですが、時にガッツンとウナギが食いつきます。
海は、河口周辺が多いですよ。暑い盛り、風が止まった熱帯夜が狙い時。堅めの投げ竿で、対岸の石垣直下に落とします。ビールを飲みながら、待つことしばし。
穂先の鈴がリンと鳴ったら、力いっぱい引き抜きます。なぜなら周辺は、不法残留のボートのもやいだらけなのです。
釣れたウナギは、家の風呂に2日ほど泳がし泥を吐かせます。
目打ちを打って背から開くのですが、うーん、慣れないと説明しても難しいかな。
ウナギ、アナゴの料理法は、追って書き込みましょう。
今日は、ちょっと疲れ気味です。スミマセン・・・。

[1141] 住めば都>釣り師はどこでも… 
2002/6/10 (月) 17:05:57 小西英人
▼ 宮本克己さん

 生活が変わって大変でしょうけど、こと釣りに関して言えば、住めば都です。

 水さえあれば、楽しめちゃうからね。

 ところで、ウナギ科とアナゴ科の、一発の見分け法って、知っていますか?

 分かる人、書いてね。             英人

[1148] Re:アナゴとウナギ 
2002/6/10 (月) 19:48:04 西潟正人
▼ 小西英人さん
虎の巻(釣魚検索)でカンニングしました。
アナゴは上顎が前、ウナギは下顎が前。でいいんでしょうか。
でも、もっとわかりやすい特徴があるんでしょうね。なぜなら、ぱっと見で常識的に判断できますもんね。胸鰭の大きさかなぁ、ウナギは大きく開いてるような気がする・・・ウナギの頭は小さい・・アナゴが8等身なら、ウナギは10等身・・。
もっと学術的に!なんて小西さんの声がするから、降参!

[1149] アナゴとウナギ>顎でいいです 
2002/6/10 (月) 20:21:09 小西英人
▼ 西潟正人さん

 そうです。顎でいいです。上顎が前ならアナゴ類、下顎が前ならウナギ類。日本のウナギ科魚類は、ウナギとオオウナギです。アナゴ科は日本産で25種もいます。釣れるのはマアナゴ、ゴテンアナゴ、ハナアナゴ、クロアナゴが多いですけど。

 あと、ウナギ類は背鰭の起点が胸鰭よりはるか後ろになります。

 ぱっと見た目で、アナゴ類とウナギ類を分けられるのは、たぶん色と顔の感じと尾鰭の感じが違うからだと思いますが、そしたら、決めての違いは何かと聞くと、たいていの人が困ります。

 この上顎、下顎を覚えておくと、知らないアナゴ類やウナギ類(といってもウナギはオオウナギだけですが…)が釣れたとき、便利です。

 ついでにいっておくと、例外はあるのですが、胸鰭が無く、鰓蓋がなくて鰓孔になっていればウツボ科、尾鰭が無く尾部先端が肉質になっていればウミヘビ科魚類です。ウミヘビは蛇だから厭だという人がいますが、ウミヘビは、そういう名前がついているだけで魚類です。

                       英人

[1151] Re:アナゴとウナギ>顎でいいです 
2002/6/10 (月) 20:47:26 西潟正人
▼ 小西英人さん

思い出したのですが、ウナギの顎って亀頭のように括れてますよね。これって下顎が発達してるせいでしょうか。

ウミヘビ科魚類ですが、よく噛みつこうとしますが無毒と考えていいんでしょうか?ダイナンウミヘビは痛いだけでしょうが、ホタテウミヘビに噛まれたら指が切れ落ちるでしょうね。一見柔らかそうに見える皮に隠れて、ナイフというかペンチのような歯が見えます。
前にも書きましたが、ホタテウミヘビはとても食える代物ではありません。

[1153] 海蛇>無毒ですけど注意… 
2002/6/10 (月) 21:23:45 小西英人
▼ 西潟正人さん

 ウミヘビ科 Ophichthidae は無毒です。ただし、これは魚類のウミヘビ科であって、俗に海蛇といわれるのは、海に棲む爬虫類の蛇をさすこともあります。

 有名なエラブウミヘビは、これは魚類のウミヘビ科ではありません。爬虫類のコブラ科です。神経毒を持っています。これらの蛇も海の中にいますので、気をつけてください。ただし琉球列島だけだとは思うのですが、ぼくは爬虫類は知らないので、ごめんね。

 でも、魚類のウミヘビも咬まれたら、痛い目をしそうなのがごろごろいるので、注意しましょう。

 ウナギ科の下顎を動かす筋肉が発達しているかどうかは知りません。ウツボ科は凄いらしいですけど。ながもんの波戸やんこと、ウナギ目の権威、波戸岡清峰さんに聞いておきます。

                       英人

[1154] 海蛇>エラブウミヘビは鹿児島にも 
2002/6/10 (月) 21:30:23 JUN
▼ 小西英人さん

エラブウミヘビですが、錦江湾でそれらしきやつを釣ったことがあります。
おおざっぱにいうと、黄色と黒の縞模様なのですが、
正確にどんな色だったか思い出せません。
でも、印象としては、そんな感じでした。

[1155] Re:海蛇>エラブウミヘビは鹿児島にも 
2002/6/10 (月) 21:36:15 小西英人
▼ JUNさん

 爬虫類の蛇も釣れるのですか?!!

 エラブウミヘビは、青と黒の縞模様だと思います。

                       英人

[1156] Re:海蛇>エラブウミヘビは鹿児島にも? 
2002/6/10 (月) 21:44:51 JUN
▼ 小西英人さん

鹿児島市内の与次郎ケ浜の岸壁なのですけど、縞模様の「うみへび」でしたよ。
色は、青と黒ではなかったと思います。
黒(青かな?)と、もっと薄い色(黄色〜白)だったように記憶してます。

うわーと、ハリスを切って放り投げたら、テトラの間に落ちてしまって
それを見ていた鹿児島大水産学部の海洋生物研究会の友達が、
「なんちうかわいそうなことするねん」と(関西出身でしたので)、
テトラにもぐりこんで救出して、ハリを外して海に返してやったので、
その「うみへび」のことは、よく覚えているのです。

[1159] Re2:海蛇>イラブー 
2002/6/10 (月) 22:07:19 西潟正人
▼ JUNさん
> ▼ 小西英人さん
>

沖縄で言う、イラブーですね。
ありゃスープにするもんで、肉を食うもんではないです。
真っ黒に乾燥したヤツを技術と手間をかけて、イラブー汁にするようです。
カツオ出汁が強くなった味ですね、肉はワイヤー(骨)に固くからまってるだけで、出汁が出きってパサパサした印象でした。

魚類というダイナンウミヘビも、同じようなものでしょうか。ただイラブーのような濃厚な出汁は出ないでしょうね。ホタテウミヘビは食いました・・・って言うか、食えるもんじゃぁありません。
これでも、魚かよ〜!

[1165] Re2:海蛇>エラブウミヘビは鹿児島にも? 
2002/6/11 (火) 06:25:57 小西英人
▼ JUNさん

 爬虫類の蛇は知らないのだけど、エラブウミヘビ、いらぶー、と呼ばれる物に数種あるようです。

                          英人

[1160] Re:アナゴとウナギ>顎でいいです 
2002/6/10 (月) 22:41:33 宮本克己
▼ 小西英人さん、西潟正人さん

 「泥を吐かせる」聞いた覚えがあります。小さいながら、口に収めるのにちょうどいいサイズ、お持ち帰りにて...とも一瞬思ったのですが、ヘドロの臭いが身に染みついているのかと思い込み、川に返した次第です。そう、それに調理も難しそうだったから...、血はきれに取り除いたりしないとダメなんですよね。目に返り血を浴びたらいけないとか...、そうなんですか?

 初めての東京、なかなか風情もあり「住めば都」ですよね。家の横、川が流れていてたまに船が行き交い、今朝はその音で目を覚まし、まさしく「都」です。またその川にはコイがいるそうですが、一度コイ釣りチャレンジしてみたいものです。30秒で行ける釣り場も一種「贅沢」なものですね。でも川釣りは経験なにので暇があれば研究してみたいと思います。

 果たして新天地でのアップ第一号はいかな種のお魚か?!

[1161] アナゴとウナギ>血清毒と体表粘液毒 
2002/6/10 (月) 23:11:57 小西英人
▼ 宮本克己さん

 ウナギ類だけではなく、アナゴ類や、ウツボ類などのウナギ目魚類の血には毒があります。これらの魚類の血が目にはいると、激しい灼熱感をおぼえ、結膜が赤くなったりすると、いわれていると、『海洋動物の毒』(塩見一雄・長島祐二・成山堂書店・1997年)には書かれています。

 以下、同書をもとに、ウナギ目魚類の血清毒と体表粘液毒について簡単に書いておきますね。

 ウナギとマアナゴの血液は毒性があります。同じくらいの毒性で、マウスと人が同じ毒の感受性を持つと仮定したら、血液を1リットル飲んで、体重60kgの人の致死量になります。まあ、大丈夫ということでしょうが、血はきちんと洗い流して料理しましょう。

 ウナギの体表粘液にも毒があることが近年に分かり、これは、血液とは比べものにならないくらい強い毒性を示したそうです。血液は血清1mlで体重20gのマウスを60〜150匹殺せて、体表粘液は1gでマウスを2000〜8000匹殺せるそうです。

 この体表粘液毒は、ハモにも強毒があり、マアナゴは弱毒、ウツボは無毒だったそうです。

 ウナギの血液で苦しむというのは、体表粘液の仕業かもしれないとも書かれています。

 まあ、日本人も海洋民族で賢いというか、ウナギ目魚類の刺身はありませんものね。こういう「毒」を先人たちは知っていたのでしょう。

                        英人


[1162] Re:アナゴとウナギ>血清毒と体表粘液毒 
2002/6/10 (月) 23:35:53 西潟正人
▼ 小西英人さん
> ▼ 宮本克己さん
>
ウナギ目魚類の毒については、勉強になりました!
そうだったのか、知らなかった・・。

ところで、川を浄化しようと放たれたらしいコイですが、あれって本当に水の浄化に役立つのですか?神田川とか墨田川のコイを、仮に食べたと考えて人体に毒性というか、問題はないのでしょうか・・・。
有機化合物のPCB(ポリ塩化ビフェニール)なんかは、けっこう多く蓄えていそうですよねぇ。

[1163] Re:アナゴとウナギ>血清毒と体表粘液毒 
2002/6/11 (火) 01:47:51 KOUJI
▼ 小西英人さん

それが実は有ったりします。
人づてに聞いた話で、自分では食べた事は無いのですが、日生にアナゴの生け造りを出す店が有ったそうです。(今も出しているかは不明)
皿の上で鎌首を持ち上げてるアナゴの頭が乗っかってたと言うインパクトの有る話だったのでよく覚えているんです。
味の方は悪くないと言ってました。

[1166] Re2:アナゴとウナギ>血清毒と体表粘液毒 
2002/6/11 (火) 06:29:33 小西英人
▼ KOUJIさん

 まあ、毒があるといっても、常識はずれに大量に食べない限り死なないので、大丈夫なのでしょうが、とにかく、そいつは凄い!!!

 どんなもんか、食べてみたいですね。

 夜釣りに凝っているもんだから、アナゴ類はわが友なので、食いたいな。

 KOUJIさん、言ってみてレポートしてよ。あなご活け造り店潜入体験ルポ書いてみてよ。

 美味しかったら行くからね。          英人

[1167] Re3:アナゴとウナギ>穴子の刺身はよく見かけます。 
2002/6/11 (火) 09:03:12 ミノカサゴ
▼ 小西英人さん

このBBSには初めての発言になると思います。
ミノカサゴともうします。よろしくお願いいたします。

小西英人 さん、先日はお会いできて嬉しかったです。
ためになるお話、ありがとうございました。

僕も穴子の刺身(アライ)は好きです。
関東では普通に食べられてるようで、特に穴子の産地でもある
東京湾の神奈川県寄りの料理屋さんには置いてあるようです。

で、確かどこかに書いてあると思ったのでチョット本棚を
確認しましたら、今井浩次さんが書かれた「コージ 漁師を食う」
に穴子のアライが紹介されていました。(^^)

僕が聞いた話では、ウナギの血は目にはいると凄く痛いが
穴子の血は大丈夫って教えてもらったことがあります。

 毒=目にはいると痛い

と言う図式も成り立つのでしょうか?

[1169] アナゴとウナギ>穴子の刺身>ミノさんおいでやす 
2002/6/11 (火) 09:59:22 小西英人
▼ ミノカサゴさん

 新宿の夜は楽しかったです。ミノカサゴさんは、たしか『新さかな大図鑑』の色校正をかかえて、高熱を出してダウンする前、1995年にに東京に行ったとき、お会いして、魚の話をしましたよね。あれが初対面ではなかったかしら。あの記憶が鮮明にあります。

 ぼく、料理苦手ですから、いろいろ嘘書くでしょう、教えてね。また、プロとして、いろいろ書いてください。

 アナゴのあらい…今井さんの本に書いていましたか、灯台もと暗しですね、また彼に聞いておきます。

 血清毒と粘液毒ですが、粘液毒の方が遙かに強いようですから、前掲書で示唆されているように、血が目に入ったといっても、悪戯しているのは粘液かもしれませんね。それで、ウナギは駄目だがアナゴは大丈夫ということになるのかもしれません。

 眼にはいると痛いのは、毒の成分のためだというのはそうでしょう。

                         英人


[1171] お世話になります。 
2002/6/11 (火) 10:51:30 ミノカサゴ
▼ 小西英人さん

 う〜ん。

今、何度も書き直しているのですが、なかなかよい言葉が
見つかりません。まあ言葉なんて、あまりいらないのかも知れませんが。

僕がffishに入会した当時、今の「さかな会議室」ですが、その
すばらしさを指標に、何とかついて行こうと一生懸命でしたっけ。
毎日、ボードを食い入るように見つめ、魚にまとわるお話や姿勢に
どれだけ勉強になったことか計り知れません。

これからインターネット時代ですね(<古いぞf(^^;))

こちらのBBSでも勉強させて下さい。
よろしく、お願いいたします。

[1173] マアナゴ>上顎がでている 
2002/6/11 (火) 13:02:48 小西英人
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■マアナゴ

 アナゴ科の特徴は上顎がでていること。     英人

[1174] ウナギ>下顎がでている 
2002/6/11 (火) 13:04:12 小西英人
◆画像拡大
■ウナギ

 ウナギ科の特徴は下顎がでていること。      英人

[1175] ウツボ>胸鰭がなく鰓孔になっている 
2002/6/11 (火) 13:10:29 小西英人
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■ウツボ

 ウツボ科の特徴は胸鰭がなく、鰓蓋ではなく鰓孔になっていること。写真のウツボでは、ちょっと黒くなたところが鰓孔。
                         英人

[1176] ホタテウミヘビ>よく見てね 
2002/6/11 (火) 13:13:29 小西英人
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■ホタテウミヘビ

 背鰭前端が黒くなるのがホタテウミヘビの特徴だ。  英人

[1177] ホタテウミヘビ>尾鰭がなく肉質の尾部 
2002/6/11 (火) 13:15:34 小西英人
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■ホタテウミヘビ 尾部

 ウミヘビ科の特徴は尾鰭がなく肉質になっている。  英人

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