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[885] ボラを料理しました! 
2002/5/21 (火) 00:32:34 西潟正人
◆画像拡大
旬については、人間かってな考えだと、先日少し書きましたよね。
ボラの旬も、目が白濁した冬が旬という人もいますが、夏のボラも捨てたものではありません。産卵から、体力を回復したころなんでしょう。
薄造りは、洗いにして酢味噌でよし。ポン酢しょうゆでよし。サクに取った4本の身は、皮を焼いたタタキでもよし。
「星」あるいは「そろばん玉」とよばれる幽門は、鳥の砂肝に似て珍味です。適宜に切って、塩焼きにします。皮を引いたなら、皮も湯通しして、刺身に添えます。
またまたイヤな報告ですが、早春のボラはかわいそうです。カラスミ(卵の塩蔵)の作り方が一般に知れたこと、需要が増えたことでしょうが。卵だけを取って捨てられるボラが、多いのです。魚のことをなにも知らない、金目当ての人間たちの仕業です。せめて、味噌漬けにくらいはしてして欲しいものです。
ボラは小さいほど釣り人に嫌われるようですが、試みに20センチほどのボラを食したところ、なかなかいけました。
九州地方では、ボラを赤目と青目に区別して、小さくても青目は旨いと言うらしいですが、本当ですか?根拠はどこにあるんでしょうね。種が違うのかなぁ?
かなり匂いの強いボラも経験してますが、原因は、海の汚れだけなんでしょうかねぇ・・?ワカラン!

[891] ボラ料理>環境になじみやすいのですボラは 
2002/5/21 (火) 06:26:05 小西英人
▼ 西潟正人さん

 さすがにプロ、美味しそうですね。

 ぼく、ボラ、偏見でなんとなく駄目で、いつも逃がしてしまうのですが、こんどは食べてみます。そろばん玉は珍味…なんて書きながら、食べたことないのです。駄目ですね。

 この前、マハゼは環境が汚染されても身に臭みが移りにくく、美味しくて、食材として優れていると書きましたが、このボラは、反対に、すぐに臭みが移ります。環境に左右されやすいのです。

 釣り人は、すぐに旬をうるさくいいたがって、通ぶる人が多いのですが、流通関係の人に聞きますと、美味しいときが旬で、大量にはいって安いときも旬で、とにかく、ええときを旬としたらいいのであって、勝手なものだからね…と西潟さんと同じような答えが返ってきます。

 そうですよね。

 産卵前の体力つけるときであったり、産卵期であったり、産卵後の体力回復の時であったり、いろいろありますものね。

 旬について、平凡社の『世界大百科事典』から一部引用します。


しゅん

(1)魚貝類,蔬菜(そさい),果実などが最も美味な時期をいい,漁獲量,収穫量の多い出盛り期がそのまましゅんであることが多い。魚では生殖期直前の脂ののった時期であることが多く,蔬菜では収穫期の初めのころである。しゅん以前のものは〈走り〉〈初物〉,しゅん過ぎのものは〈しゅんはずれ〉と呼ばれたが,遠洋への出漁による漁獲や促成栽培の日常化により,日本人の食生活をいろどっていた季節感は薄れ,しゅんもまた失われつつある。

(C) 1998-2000 Hitachi Digital Heibonsha, All rights reserved.

 ちょっと、おとなしくは書かれていますが、しゅんは失われつつあると、百科事典にも書かれるくらい、生活も変わってきています。

 ぼくらは、流通だけにはたよっていない釣り人ですから、変な思いこみをせず、美味しい時に謙虚に味わいたいと思うのですが、残念ながら、ぼくは、美味しいときは喜ぶのですが、頓着しないので、それを覚えていなくて、結局いつが美味しかったか忘れているのです。

 だめですね。                英人

ps
 メナダを「あかめ」といったりするけど、メナダとボラの分け方かしら。九州の人、分かります?

[893] ボラの呼び名 
2002/5/21 (火) 09:55:44 ぐっち

 西潟さん 小西さん こんにちは

 ボクもボラには偏見があったのですが「騙されたと思って食べてみろ!鯛より上手いぞ!」なんて
 言われて、刺身や天麩羅でいただいたらビックリ。これまでの偏見を恥じることとなりました。

> メナダを「あかめ」といったりするけど、メナダとボラの分け方かしら。九州の人、分かります?

 ボクは九州出身ですが、九州での呼び方は「ボラ」しか知りませんでした(~_~;)
 GW中に島原でおおかぜさん達と話した時「あかめ」とか言ってらしたんで、そのうち教えて
 くれると思います(無責任モード)m(__)m

 ところで地域は全く違って、妻の実家である山形県の酒田で夏休みを過ごした時のこと。
 先に話たボラを食べたのが実はこの地でして、岸壁から子アジ狙いのサビキをやって、立て
 続けにボラが3匹掛かったんです。
 すると周りの地元の人が、咄嗟に海面を覗きこみ「シロメか?アカメか?」と騒ぐんですよ。
 そして「シロメだ!」と叫ぶと、丁寧にタモまで用意してとりこみ、「兄ちゃん(若くないけど)
 包丁持ってるか?」って聞いてくるんですね。「無い」って言うと、その人は「まかしとけ!」
 と言わんばかりに頭を落とし、内蔵を捨て、鱗を取って、海水で良く洗って「ほら、これをクーラー
 に仕舞え。上手いぞぉ!」って渡してくれたんです。

 何でも「シロメ」は美味しいけど「アカメ」は不味いとのこと。たまたま3匹は全て「シロメ」でした。
 その「アカメ」がメナダなのか自信はありませんが、目の色で見分けていることは間違いない
 ようですね。ひょっとしたら、全国的にそういう呼び方があるんでしょうか?

ぐっち@Kasukabe.Saitama

[894] Re:メナダ? 
2002/5/21 (火) 10:57:27 竿徹
▼ 小西英人さん、西潟正人さん

博多の竿徹です。
旨そうなボラですねえ…焼酎が欲しくなる画像です(^^)
あたしはガキの頃博多湾や大濠公園(元黒田藩のお庭)で釣ってました。
今の大濠公園は、淡水化してますが昔は満潮時海水が入り汽水域でして
ボラ、セイゴ、ハゼなどフナ釣の仕掛に時たま掛ってました。

おっと、脱線しとった…(^^;
>  メナダを「あかめ」といったりするけど、メナダとボラの分け方かしら。
> 九州の人、分かります?

あたしは、産まれも育ちもも博多ですが「メナダ」ってどんなのでしょ(^^;
目が赤い時期のボラですか?
小さいの(10cm位)をイナゴ、30cm位のをイナ、それ以上をボラ、更に
丸太ん棒みたいなデカイのをトドと呼んでた記憶があります。

しかしガキの頃「こげな大きいボラが釣れた!」と持って帰ったのにうちの
オヤジから「こげな臭いもん持って帰ったらイカン!」と言われてました(^^;
ボラは味噌汁しか出来んとに…とはオヤジの弁です。

 【竿徹@博多】2002.5.21 >゜))))彡

[896] ボラ>ボラ科ボラ属ボラです 
2002/5/21 (火) 12:37:08 小西英人
◆画像拡大
ボラ■Mugil cephalus cephalus

どちらかといえば青っぽく、体側に暗色縦線が並びます。胸鰭基底上半部が青いのも特徴です。

[897] メナダ>ボラ科メナダ属メナダです 
2002/5/21 (火) 12:40:18 小西英人
◆画像拡大
メナダ■Chelon haematocheilus

 どちらかといえば赤っぽく、体側に鱗基部の暗色点が整然と並びます。胸鰭基底は青くはありません。

[902] Re:メナダ>ボラ科メナダ属メナダです 
2002/5/21 (火) 17:25:15 竿徹
▼ 小西英人さん

竿徹です
両方の画像載せてもらって有難うございます。
ボラとメナダ・…言われて見せてもらえれば判りますが、現場で釣れて
どっちがどっち?と聞かれたら…たぶん判りましぇん…でしょう(^^;

青>ボラ、赤>メナダと覚えておきましょう。
しかし、見分けられないだろうなあ(^^ゞ

  【竿徹@博多】2002.5.21 >゜))))彡

[909] ボラ>簡単に見分けるのなら胸鰭の付け根 
2002/5/21 (火) 19:08:46 小西英人
▼ 竿徹さん

 簡単に覚えるのなら、胸鰭の付け根が青いのがボラです。これ目立ちます。また縦線も目立ちます。

 日本の内地で釣っている限り、ボラ科は、ほとんどがボラか、メナダです。南に行くと、いろいろいますけど…。

 見分けてあげてね。            英人

[918] ボラ>胸鰭の付け根 
2002/5/22 (水) 10:06:56 小西英人
◆画像拡大
▼ 竿徹さん

 ボラの頭部のアップ入れておきます。これの胸鰭の付け根は、ちょっと青すぎるかもしれませんが、これがボラです。

 これ、福岡県行橋市の簑島、あの小さな石組みの波止で釣ったものです。

 ことし、アオギスは釣れているのかな?

 行きたいな?               英人


[921] Re:ボラ>胸鰭の付け根 
2002/5/22 (水) 14:28:41 竿徹
▼ 小西英人さん
>  ボラの頭部のアップ入れておきます。これの胸鰭の付け根は、
> ちょっと青すぎるかもしれませんが、これがボラです。

わざわざ拡大画像出してもらって有難うございます m(_ _)m
体色の青が濃くなった…って感じですね。対してメナダは無い。
二十年以上ボラを釣ってませんが、ここんとこ海通いが多いので
ボラと巡りあう事が有ると思います。

>  これ、福岡県行橋市の簑島、あの小さな石組みの波止で釣ったものです。
>  ことし、アオギスは釣れているのかな?


行橋!の箕島!カミさんの里です(^^#
毎年ここで[マテ貝掘りOLM]をやってる会場です。
昨年は、おおかぜさん・サカタさんも参加されて投げてきました。
釣果は…三人寄ってたかってカレイ二枚です。
アオギスは船で沖まで行き立ち込みで釣るそうです。
今週末行ってきます(^^)

 【竿徹@博多】2002.5.22 >゜))))彡



[924] Re2:ボラ>胸鰭の付け根 
2002/5/22 (水) 15:51:52 小西英人
▼ 竿徹さん

 そう竿徹さんがOLMやっているの知っていますよ。

 それで、書いたのです。アオギスが釣れていたら報告してね。

                    英人

[931] 豊前海>アオギスのいる海 
2002/5/23 (木) 05:53:00 小西英人
▼ 竿徹さん

 一昨年になりますが、行橋にアオギス狙いにいったときの『快投乱麻』です。ボラは、このときに釣ったのです。

http://www.nifty.ne.jp/forum/ffish/hideto/ranma/27/27.htm

 このとき、ちょっと遅かったのかな、暑くて暑くて、ぼくはアオギスを、よう釣りませんでした。簑島海水浴場の横の小さな波止で、となりの兄ちゃんが釣ったのを、拝み倒して撮影したのですが、兄ちゃんが、しっかりと握ってしまったあとでしたので、もう鰭を立てず、ピンで無理矢理拡げて撮したから気に入らないのです。ほんとうに生きのいいところを撮したかった。

 また、アオギスを撮しに行きたいな。        英人

[933] Re:豊前海>アオギスのいる海 
2002/5/23 (木) 09:01:19 竿徹
▼ 小西英人さん

「快投乱麻アオギス」編拝見しました。箕島漁港の情景が浮かぶようです。
七月に行かれてますね…暑い盛りです(^^;

> 簑島海水浴場の横の小さな波止で、となりの兄ちゃんが釣ったのを、
一昨年でも箕島は実績場なんですなぁ…行ってみるか…。
>  ほんとうに生きのいいところを撮したかった
そうですか、そんなら釣ってきましょう (。_゜☆\ ベキバキ
25日は酒飲みです。翌朝9時頃が満潮です。釣師は良い時間じゃあ!と
思うでしょが、朝の弱いあたしにとってはきつい時間帯です(^^ゞ
ばってん、【イシガレイキング】の称号を頂いている竿徹です。
デジカメ持ってアオギス釣に行ってきましょう(^^)/

  【竿徹@博多】 2002.5.23 >゜))))彡

[912] 青目だったか、しろ目だったか。 
2002/5/21 (火) 23:26:38 加納和典
まいど!西潟さん。
はじめまして、小西さん。
加納といいます。いつもはロム専門ですが今回私がなんとなく発したことで
スレが立っていましたのでおじゃまいたします。

先日西潟さんと糸を垂らしていた所ボラが釣れたのですが
一目見て青目だったので九州出身の私は刺身すると旨そうだな〜と眺めていた所
周りの反応はいまいち・・・。

ボラは九州では青目赤目と区別して青目は臭みもなく刺身が最高に旨いですが、
果たして刺身にして食したところやっぱり旨かった。

九州ではメナダという呼び名はありませんがおそらく私が赤目と思っていたものは
メナダのことなんでしょうね。
ただ、青目に関してはぐっちさんの発言でもありましたようにしろめだったかな・・
うーん、しろめだったような気がしてきた・・・。

人の記憶と思い込みはかもいいかげんなものでこうして各地でいろんな魚の呼び名が
出来た要因でしょうかね〜。

まっ、とにかくボラは旨いということが言いたかったのです。
白めに関しては今度田舎に帰ったときに人に聞いて見ようっと。

[916] ボラ>メナダ>呼び名 
2002/5/22 (水) 06:19:40 小西英人
▼ 加納和典さん

 はじめまして。ROMなどといわずにRAMってくださいね。

 ボラは、なんのかんのいいながら、地方名が多く、また成長段階による名も多いのです。それだけ昔から日本人になじまれてきた魚なのです。「とどのつまり」なんて慣用句もありますしね。はじめメナダとボラの違いを言っているのだろうとは思いましたが、よくわからなかったので、地方名を並べませんでしたが、やはりメナダとボラの違いのようですので、両者の地方名を並べておきましょう。

 何から抜こうか迷いましたけれども、研究者がきちんと調べなおしているので、たぶん、実情に近いであろうということで、『新版魚類学(下)』(落合明・田中克・恒星社厚生閣・1986年)から引きます。この本、魚類学全般のまとまった教科書としては、いまだにこれしかありません。

 ■ボラ■
 エブナ(九州) シロメ(日本海側) 出世魚の代表であり、ハク(3cm前後)、スバシリ(10cmくらいまで)、オボコ(5〜18cm)、イナ(10〜25cm)、ボラ(30〜40cm)、トド(40〜50cm以上)などと呼び分けられる。地方によってはイキナゴ(6cm以上)(高知)、チョボ(9cm前後)(関西)、イナッコ(10cmあまり)(東京)、コボラ(10〜15cm)(高知)、クロメ(15〜18cm)(九州)という。また、産卵期のトドをカラスミボラということがある。

 となっています。トドが小さいように思いますが、たぶん標準体長のせいでもあるでしょう。でも、やはり全長でメーター前後になってから、トドだと思うのですが…。そういう巨大なのが減ってきましたね。むかしは各地で、ぶっとい孟宗竹にでっかい石をくくりつけて狙っていて、釣り場には。その石がおいてあり名前が書いてありましたっけ。それではメナダを抜きます。

 ■メナダ■
 アカメ(各地) アカメボラ(富山) エビナ(北九州) シュクチ(西日本) スクチ(和歌山・高知) ボラ(各地) 出世魚として、コスリ(当歳)、トウブシ(2・3歳)、メナダ(成魚)と呼ぶ。

 シュクチ、スクチは朱口という意味です。赤っぽいのです。

 また肉質の違いというか、ボラは持った感じが硬く、メナダは柔らかいのです。

                       英人

[928] Re:ボラ>メナダ>呼び名 
2002/5/23 (木) 01:05:11 加納和典
▼ 小西英人さん
こんばんわ。

やはり海の魚は生息場所が海(あたりまえですが)という事もあり、
特に周りを海に囲まれた日本ではちいさい国ながら地方や太平洋・日本海側によっても
いろんな呼び名があるんですね。

そういえば10数年前田舎から上京した頃、
ガラカブ(多分ウッカリカサゴのことだと思うのですが)ひとつをとっても周りの友人と
話がかみ合わなかったことを思い出します。
東京の大学なんて私を含め田舎者の集まりですからしょうがないのですが・・・。

魚好きな私ですがここでは本当に薄学さを思い知らされます。
今後も馬鹿な質問を繰り返すかもしれませんがよろしくお願いします。

[932] 魚>いっぱい謎がありますから 
2002/5/23 (木) 06:12:47 小西英人
▼ 加納和典さん

 魚は多いし、ほとんど研究されていないし、やっと名前がつけられたかな、まだかなというのが現状です。

 2000年に出版された中坊徹次博士が編んだ『日本産魚類検索 第二版』で、日本産全種の3863種が記載されています。

 しかし、いま日本の魚類分類屋がかかえている「宿題」を果たしただけで、4000種は優に超えるでしょうし、たぶん、最終的には4500種近くまで行くのではないでしょうか?

 『日本産魚類検索』の第一版は1993年に出版されていますが、そのときの日本産全種は3639種、7年で200種以上増えているのです。

 専門研究者が追いかけ回して、まだ名前さえつけられていない魚が、ごろごろいるのですから、ましてや、ぼくらが、魚のことなど分かるはずがありません。

 ああああ、何も知らないんだ…。

 ここから魚は始まるのだと思います。

 知らないからこそ、いろいろ、おしゃべりしていると、疑問や問題点がはっきりしてきて面白いのです。

 魚を語るためにいる資格はただひとつ、「好き」だということです。

 いろいろ、おしゃべりしましょう。        英人

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