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[8309] アブラハヤ>タカハヤ>ちょっと補足 
2003/9/6 (土) 07:31:28 小西英人HomePage
▼ ぷいぷいユッケさん
▼ 野村 智之さん
▼ 一釣さん


 コイ科って難しいですね。ぼくはわかりません。ある研究者に写真を見てもらって、勉強していました。

 ●神奈川に分布しないことになっている
 ●尾柄高はどちらかといえばアブラハヤの高さ
 ●なんとなく尾鰭基部に斑点がある(これ、ひめはや屋さんたちが迷うと使う形質という噂があるらしい)
 ●尾鰭後縁のくぼみが大きい

 などなどで、やはりアブラハヤかなあといっていました。

 それと、ぼく、大うっかりしていたんだけど、近畿大学の藤田朝彦さんと、細谷和海さんの論文が、今年の『魚類学雑誌』50巻1号にでていました。

 魚類自然史研究会で、藤田さんが話していたのは聞いていたのだけど、まだパブリッシュされていないと思いこんでいました。

 「共存河川におけるアブラハヤとタカハヤの生化学的および形態学的比較」という論文です。

 以下、ほんとうに触りだけを書きますね。

 アブラハヤが1883年に、タカハヤが1901年に記載されたときは別属で記載され、1935年に岡田らが同種にして、1957年に青柳は両種を種内多型にして……、などなど、延々と、研究者たちの整理と苦闘が続いて、いちおう、現在は同属別種とされているが、2000年の牧のように両種を別種として扱うことに疑問を呈している立場もあるようです。

 そこで、藤田と細谷は、形態学的、生化学的な観察から生食的隔離を成立していると判断できるかどうか研究してはります。

 まあ、ややこしいので、結論を書くと、両種は別種であることは明白だとしています。

 さまざまな形質を多変量解析した結果と、アイソザイム分析の結果が、完全に一致しています。

 ただ、形質は多変量解析の結果で、単独で分類形質として有効なものは、側線上方横列鱗だけのようですね。

 ややこしいです。                英人