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[8645] 放流の是非について 
2003/9/26 (金) 23:19:59 ぷいぷいユッケHomePage
▼ 竿徹さん

放流、困りますね。

今年の春に神奈川県立生命の星・地球博物館で、
昆虫の移入種問題に関するシンポジウムが開かれたのですが、その時に研究者の方が、

「飼育しきれなくなった個体は放さずに殺してくれ!」

と、熱弁していましたけど、確かにその通りだと思いつつも、
生命の尊さのみを視点に考えると矛盾するんですよね。

そこが「飼育個体を放す」という問題を難しくさせていて、
かつ、自然科学の認識の在り方に問題がある人が沢山出てくるのでしょうけど、
やはり大所高所から見ると、生態系を乱す方が罪悪になるのかなぁ。

ただ、サンフィサシュ科魚類以外の外来種についての放流に関する法規制がないことや、
漁協などが行っている、サケ科魚類やスズキ目魚類などの商業的な意味での放流、
こういったことから、「放流」が持つ意味について誤認してしまうケースも多いでしょう。

タマちゃん騒動とかもありましたけど(関西方面でもニュースになっていたのでしょうか?)、
北の海に返すべきだと主張する人と、そのままにしておくべきという人が、
世論調査で大体半々に出たという驚くべき結果が出たことも記憶に新しいところですけど、

その他にも高校の生物の教員をしている人ですら、放流されているコイについて、
「ヘドロを食べてくれるからいいんだ!」なんて言っちゃう人がいる世の中ですから、

人々の意識を改善していくことから始めないとならない問題だと感じると同時に、
簡単には解決していけない問題であることは間違いないと思います。


他の例では、多摩川でも飼育されていたものと思われるオヤニラミが、
托卵で有名なムギツクがセット放流されたようで、再生産して定着してしまっています。

メダカやサケ科魚類の遺伝子の撹乱に関する問題と含めて、
国内産の移入種についての問題については、
サンフィッシュ科魚類を始めとする外国産魚の移入種よりも認識が広まっていない感もありますし、
「放流」が抱えている問題は本当に山積みです。


また、飼育しきれなくなったから放すという考え方の他にも、
「自分の近くの川・海でもこの魚が見られたらいいのに!」
という考えで放流する人もいるのが恐いです。

例え商業的な理由であれ、子供はもちろん、大人にも、
その「放流」による目的だけでなく、その意味の恐ろしさを教えていくべきだと思いますけど、

私の複数の知人から聞いた話はどれも、
特に教育学部出身の生物の教師(中学、高校)が持つ自然科学の認識の在り方には、
疑問を抱かざるを得ない状況ですし、教える側がこれでは……
という危機感を私は2年前位から感じています。


> 皆さん、生き物を飼う時は成魚になったサイズも聞いて最後まで面倒
> をみてあげる覚悟で飼いましょうね。


私は現在、ウナギ、シマドジョウ、ヌマチチブ(全て相模川産で自ら採集)を飼っていますけど、
死んだら(若しくは飼い切れない状態に陥ったら)標本にするか、食べるつもりです。(^_^;:;

ここで「放流」という手段にとるかとらないかは、
個人の意識に関わってくる問題だけに放流は良くないという社会の流れを作るためにも、
こういった教育は徹底して欲しいと思います。

アクアリストの中には、
「飼育魚自体、買わずに自ら採集しゅべき!
 買うから、絶滅危惧種、危急種や外国産魚を扱う店が儲けられるんだ!
 そして、飼い切れなくなって放流して、また買うという悪循環が生まれる!」
という意見を言う人もいます。

売る側も大きくなる魚とわかってて売るのも確かに悪い気もしますけど、
やはり、個人の意識かな。と思いますね。

個人でできることって言ったら、やはり地道に周りに訴えていくことだけなのでしょうかね?
それで間に合うものなのか、疑問で仕方がないです。