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[11205] マコガレイvsマガレイ>情報多謝!! 
2004/5/1 (土) 07:44:13 小西英人HomePage
▼ DCさん

 北海道のマコガレイとマガレイ情報、ありがとうございます。

 無眼側縁辺部が黄色いマガレイと白いマガレイのこと、初耳でした。「きまがれい」と呼んで、区別している話もおもしろいですね。これから、気をつけてみます。

 ぼくは、あまりマガレイを見たことがありません。けれども、『新さかな大図鑑』をつくるときに、マガレイとマコガレイをはっきりさせるために、いろいろ調べて歩いて、北海道にも行き、無眼側の尾柄部縁辺が黄色ければマガレイというキーが生きている魚を見る釣り人にはいちばんいいと、京都大学の中坊博士と結論づけたのです。

 ぼくの見た範囲でも、このマガレイの黄色が、とても薄い個体もいました。はっきりと見なければわかりません。けれども、どんなに薄くても、小さくても、黄色くはなっていました。

■マガレイ(無眼側・尾部)【WEB魚図鑑】より
http://fishing-forum.org/cgi-bin/zukan/zkanmei.cgi?sel_no=0&seq=002042&kisai=1

 このようにです。

 そして、ぼくマコガレイはかなり見ていますが、ここが黄色いのはいません。

 ご存じのように、マガレイとマコガレイの見分けは、かなり難しいものです。

 『日本産魚類検索 第2版』(中坊徹次編 2000年)から、マガレイとマコガレイのキーを引用しましょう。ちなみにカレイ科の検索は、中坊博士が記載されています。

●マガレイ
1)吻はやや尖る
2)両眼間隔は無鱗
3)胸鰭上方側線湾曲部はやや高い
4)生時、無眼側の尾柄部縁辺は黄色い

●マコガレイ
1)吻端は鈍い
2)両眼間隔は有鱗
3)胸鰭上方側線湾曲部は低い
4)生時、無眼側の縁辺部は黄色くない

 以上のようになっています。ご覧のように、ほとんど見分けのキーがありません。実際、よく似ていて苦労します。

 DCさんの写真個体は、側線のカーブだけで言えば、高くなっていて、マガレイのように見えます。

 眼と眼の間の突起と言うことですが、これ、鱗だと思います。眼と眼の間に鱗があればマコガレイということですが、これは大きくて典型的な個体ならはっきりしますが、じっくり観察しても、とくに若い個体は分かりにくいし、マガレイにも、中坊さんのキーに書いているように変異があります。DCさんの写真個体では光って見えにくいのですが、眼と眼の間に鱗があるように見えます。

 またマコガレイは、北海道の函館周辺から南に分布するとされていますが、案外、北海道の全域にいるようで、ぼくは根室でマコガレイを釣っています、これは京都大学で標本にして調べています。ただし、クロガシラガレイとマコガレイは、じつは同種ではないかという研究者もいます。クロガシラガレイは北海道全域に分布します。

 マガレイとマコガレイも、同種ではないかと遺伝子分析の研究もされていますが、別種であることは間違いないようです。

 面白いことに、分布の広いマコガレイより、分布の狭いマガレイの方が、遺伝的な変異性が高いようです。ということは、マガレイの個体変異は大きいと言うことでしょう。

 そのために、あまり、思いこみで見ない方がいいかもしれません。

 ぼくは、無眼側の縁辺の色で見わけられると思っていましたが、これからも、ちょっと気をつけてみようと思います。

                           英人