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[18510] 豪州>キス科>ゴールデン−ラインドシラゴ>OKです 
2005/5/10 (火) 14:36:18 小西英人HomePage
▼ 上田龍太郎@伊豆サーフさん

 FAO SPECIES CATALOGUE" Vol.14 Sillaginid Fishes of the World. Roland J. McKay,1992 を見ながら書きます。キス科魚類でまとまっているのは、これしかありません。

 マッケイはサンドシラゴと、ゴールデンラインドシラゴは、同胞種 sibling species だと、わざわざ注記を入れてはります。

 同胞種とは、岩波の『生物学辞典・第四版』によると…。

生殖的に隔離されており,同所的に生息するが,形態的にはほとんど区別できない近縁な2種(あるいは近縁種の一群).ウスグロショウジョウバエDrosophila pseudoobscuraとその近縁種D.persimilisが古典的な例として著名.同胞種は完全な生物学的種であるので,たとえ形態的にほとんど識別できないとしても,互いに独立種として命名される資格を備えている.しかし,最初は同胞種とされたものも,研究の進展により明瞭な形態的差異があとから検出される場合が少なくない.

 なんて書いてはります。

 ほんと、これは難儀で、種分化がそれほど進んでいないためだと思われます。

 マッケイは同胞種だと断り、体色と、しばしば側線鱗数で見分けられるとも書いています。

 マッケイが書いた、体色と側線鱗数を見てみましょう。

■サンドシラゴ Sillago ciliata Cuvier,1829
◎色=胸鰭基底に暗色斑があり、成魚の体色は一様で暗色横帯や暗色斑はない
◎側線鱗数=60〜69枚

■ゴールデンラインドシラゴ Sillago analis Whitley,1943
◎胸鰭基底に暗色斑はなく、体色は明るい銀色で、上半部がやや暗い。にぶい金色もしくは黄色の縦帯が側線の下を走る。腹鰭と臀鰭は黄色っぽい。胸鰭は小さな黒褐色点がちらばり暗く見える。
◎側線鱗数=54〜61枚

 ということは、微妙な体色で見分けるか、60〜61枚でない場合は、側線鱗数で見分けろということですね。

 これは、きついです。

 上田さんの個体は、3個体とも、61枚だから、側線鱗では見分けられません。

 微妙な色で見分けろということのようです。

 ゴールデンラインドシラゴの写真が載っている図鑑は少ないのでが、"Grant's Guide to Fishes Eighth edition" Grant,1999 にはあります。全体に黄色っぽいというか金色っぽいキスではあります。

 以上のようなことを踏まえて、上田さんの写真を見ると、3個体とも、黄色いラインが体側を通っているようですし、胸鰭基底に黒斑はないし、胸鰭が小黒点で暗く見えるのなど、特に1個体目は顕著だと思います。

 マッケイが色で見るしかないと言っているのですから、ここでは、ゴールデンラインドシラゴで、いいと思います。

                     英人