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[24098] メヌケ 
2006/1/31 (火) 22:38:49 深場ビギナー
◆画像拡大
犬吠崎沖、水深300mで釣ったメヌケです。
60cm3.4kgあります。
メヌケといわれている魚は何種類かあるそうで、正確には何という種類なんでしょうか?

[24099] メヌケ 
2006/1/31 (火) 22:41:22 深場ビギナー
◆画像拡大
もう1枚別の角度から

[24103] 犬吠埼沖>フサカサゴ科>アコウダイ 
2006/2/1 (水) 10:21:56 小西英人HomePage
▼ 深場ビギナーさん

 背鰭棘は13本で、尾鰭の後縁中央が、ややへこんでいます。

 アコウダイですね。

 いわゆる、眼抜けの中で、いちばん多い種だと思います。

                           英人

[24110] Re:犬吠埼沖>フサカサゴ科>アコウダイ 
2006/2/1 (水) 15:01:23 深場ビギナー
小西様

ありがとうございます。
以前から疑問に思っているのですが、ネット等で調べると
アコウダイには「眼窩下縁の前方と後方にそれぞれ鋭い1小棘がある」
などと書かれているのですが、写真でもそれらしいものを見た事がありません。
実際、この魚にも見当たらないようなのですが?


[24111] Re2:犬吠埼沖>フサカサゴ科>アコウダイ 
2006/2/1 (水) 16:07:21 テル岡本
▼ 深場ビギナーさん
> 小西様
> フィッシングライターのテル岡本です。

 頭部拡大写真、眼の前・後方にそれぞれ小さな1棘が確認できる様に思います。銚子〜鹿島周辺の船長は「犬吠崎から南はアコウ、北がメヌケ」としていますが、私が確認した限り、どちらも「アコウダイ」です。(バラメヌケも混獲されますが、アコウダイほど大きくなりません。)
これはウスメバルやウケグチメバルにも言える事ですが、銚子より北の寒流域の個体と南の暖流域の個体では身に乗る脂の差が歴然で、同じ種類とは思えぬほどに味覚が異なります。
当然市場価格にも差が有り、漁師や船長は「別の魚」と認識しています。
とは言え、この辺りを釣人が必要以上に突っ込むと船長が不機嫌になり、楽しい一日が台無しにならないとも限りません。
釣りの世界では寒流域に生息する脂の乗った「アコウダイ」を「メヌケ」と表現する。「関アジ」「松輪サバ」の様なブランド的地方名と解釈しては如何でしょうか。

[24114] フサカサゴ科>アコウダイ>眼抜けについて 
2006/2/1 (水) 17:57:58 小西英人HomePage
▼ テル岡本さん

 関東の深海釣りマニアと話していて、眼抜け類を、きちんと把握していた人は、ぼくは、テル岡本さんが初めてでした。

 あれは美味しい、あれは美味しくないと、眼抜け類を断言しはる人は多いのですが、それでは種は何ですかと聞くと、赤いのは、みんな同じだという人が多いのです。というより、こだわりの魚の種名さえ知らずに、熱い議論をしているようですね。

 なぜ、そうなるのか?

 釣り雑誌や、マスコミが、きちんとした情報を流さないからです。

 ぼくから見ると、みんな適当なことをいっています。

 眼抜けは、有名な総称です。辞書にも載っています。広辞苑から引いてみましょう。

め‐ぬけ【目抜】
1カサゴ科の硬骨魚で深海生の赤色種の総称。全長四○〜六○センチメートル。眼が大きい。本州中部以北の寒海に分布する種が多い。サンコウメヌケ・バラメヌケ・コウジンメヌケ(オオサガ)など。
2アコウダイの別称。

 なんか、合っているような合っていないような釈然としない書き方ではありすが、まあ、こんなものでしょう。合っています。間違えている辞書もあります。

 釣り人が、きちんとアコウダイを認識していて、そのうちの一部をブランド名として定義するのならば、まだ、いいかもしれませんが、釣り人のほとんどが知らないうえに、ブランド名などと言いはじめると、「ブランド」が一人歩きをすると思います。

 眼抜けは、深海性の赤いフサカサゴ科の総称で、釣り上げると眼が抜けることが
多いからこう呼ぶ。釣りではアコウダイなどがポピュラーである。

 こういう考え方が無難かと思います。

 たとえば、ぼく、イズカサゴはイズカサゴとして好きな魚です。ところが、イズカサゴといって通じる釣り人は、ほとんどいません。「鬼かさご」ですよね。ところがオニカサゴという種もいる。

 ややこしいよなあと、東京の雑誌などを見ていると、そのうちに、「鬼かさご」は、イズカサゴ、フサカサゴ、コクチフサカサゴの総称であるなどと、「整理」されたりします。

 鬼かさごという名称にこだわり、あたかもブランド名のようにありがたがりながら、イズカサゴと、フサカサゴの見分けもできないということなのですか…と、驚いたりもします。

 そのうちに関西の雑誌でも「鬼かさご」という名がかっこいいから、こだわりたいなどと書き始めたりします。

 釣り雑誌やマスコミなどで、標準和名を、きちんと考えようとするところは、ほんとにないですね。

 種など、どうでもいいという状況の中で、種の一部にブランド名を考えたりするのは、ぼくは反対です。

 ブランドを作りたがる流通の世界でも、JAS法でなんとかしようという流れが、出てきていますし…。

                            英人

[24119] Re3:犬吠埼沖>フサカサゴ科>アコウダイ 
2006/2/1 (水) 23:44:39 深場ビギナー
ディープマスターの岡本さんにレスをいただけるとは光栄です。
テル岡本のボトムフィッシングは、私がこの世界へ足を踏み入れるにあたってのバイブルです。

アコウとメヌケのお話、よくわかりました。
実は私が行った船宿も以前はアコウと言ってたのです。
それが数年前急にメヌケに呼び名が変わりました。
今回ここで魚種も特定していただけましたし、これ以上いう事はありません。
ありがとうございました。

[24113] アコウダイ>眼下下縁の小棘 
2006/2/1 (水) 17:38:05 小西英人HomePage
▼ 深場ビギナーさん

 この眼下下縁の小棘は、写真には、ほとんど写りません。

 指で触ると、引っかかります。こんど釣れたら触ってみてくださいね。

                          英人

[24120] Re:アコウダイ>眼下下縁の小棘 
2006/2/1 (水) 23:46:10 深場ビギナー
そうだったんですか。
棘というくらいですから、てっきり見えるものとばかり思っておりました。
次回釣ったら必ず確認してみます。

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