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[33683] 図鑑裏話1>写真について>多謝! 
2007/5/5 (土) 09:44:30 小西英人HomePage
▼ みなさん

 『遊遊さかな大図鑑』が終わりました。動きだしたのが8月、実質的な編集を始めたのが9月、それから休みなしで、せっせせっせと編集していました。

 終わって、寂しいやら…、ほっとしたやら…。

 まあ、リハビリがてら、ぼつぼつ裏話でも書いていきます。図鑑創りって、こういうところはどうするの? みたいな疑問があれば書いてくださいね。そういう疑問にもお答えしつつ書いていきます。ぼくも、30歳の時の『さかな大図鑑』を皮切りに、『新さかな大図鑑』『釣魚検索』『釣魚図鑑』『遊遊さかな大図鑑』と、5冊目の図鑑になりますから、たいていのことには、お答えできると思います。

 それでは1回目、写真について書きますね。

 というより、とにかくみなさんにお礼です。

 こんど、オールカラー400ページの本で、770種、1700点ほどの写真を使いましたが、ぼくと、中坊さんを除いて、29人の釣り人たちに写真を借りるようにお願いいたしました。

 そして、301点の写真をお借りして『遊遊さかな大図鑑』を飾っています。ほんとうにありがとうございました。

 この301点の写真の、ほとんどが【WEB魚図鑑】に集まって投稿してくださっているみなさんの写真です。

 ただ、分かっておいていただきたいのは、写真を借りる要請のあった人の写真が素晴らしくて、なかった人の写真が駄目なわけではありません。

 ここに集っていただいているみなさんの、すべての写真を、ぼくはありがたいと思っていますし、素晴らしいと思っています。

 ただ、図鑑を編むときには、いろいろありまして、必ずしも、いい写真を使うことにはならないのです。

 いや、泣く泣く落とした写真の方が多いのです。

 図鑑を編むと言うことは、集めることより泣く泣く「捨てる」ことの方が多いのです。

 【WEB魚図鑑】は、データベースですから多いほどよく、できるだけ「集める」ことに腐心します。

 『遊遊さかな大図鑑』のような紙の図鑑は、携帯性、価格など、さまざまな問題から、「集める」ことより、いかに「刈り込む」ことができるかが、編者、または編集者の腕になるのです。

 そういう価値基準で選んでいますので、ここに集っているのに写真が選ばれなかった人は「まだまだ」写真が基準に達していないのではなく、「たまたま」なのです。また、一枚も選ばれなかった人でも、ぼくが、なんど頼もうと悩んでいたかを分かってくださいね。

 また、どうしても欲しくて、メールを何度もしたのだけど、メアドが変わっていたり、返事がなかったりした人も、かなりの数になります。

 どうか、【WEB魚図鑑】に投稿するときは、非公開にしてもかまいませんから、メアドはいれておいていただければ助かりますし、用事が無くても、ぼくに、「こんちわ」とか「こんばんわ」とか、メールをしていただいておくと嬉しいです。

 せっかく、いい写真が【WEB魚図鑑】という形で社会に記録され、集積されているのに、それを「出版」という形で、一部の写真でも残せなかったことは、ほんとうに残念無念でした。

 また、使わせていただいた人の写真でも、「この写真だけは使って欲しくなかった…」という写真をお借りして、非常に無念だった人も多いと思います。

 ぼくも、プロとして魚の写真を撮影していて、条件が悪く、これだけは使いたくない写真を、いままで、なんど使ってきてしまったか…。

 この無念さは、よく分かります。

 ごめんなさい!

 図鑑の場合、こういうことは多いのです。それしかない場合、それを使わなければ仕方がないということが多いのです。

 とにかく。

 写真を使った人にも、使わなかった人にも、ぼくは負い目を感じていますが、こんどの『遊遊さかな大図鑑』は、【WEB魚図鑑】で、みなさんと目指した、釣り人の魚を、釣り人が美しく記録して社会に集積し、残していこうという理念の、ひとつの「答え」であることは間違いないのです。

 みなさんのおかげで、美しくまとめることができました。

 いまの、釣り人向けの図鑑の、ひとつの最先端の形を、ぼくは、みなさんと一緒に社会に提示することができたのを、凄く誇りに思っています。

 この図鑑は、【WEB魚図鑑】の、あくまでも「ひとつの形」であり、「ひとつの中間報告」に過ぎません。

 ぼくは、まだまだやります!

 「釣り人の魚は、こういう美しいものなのだ」

 「釣り人と魚の関係は、殺し合いではないのだ」

 「釣り人の魚、ぼくらの魚を、むちゃくちゃにするものはゆるさない」

 そういうメッセージを込めて、みなさんと、釣り人の魚を記録し、社会に集積し、社会に訴えていきたいと思っています。

 『遊遊さかな大図鑑』は、その、初めの一歩に過ぎません。

 みなさん。【WEB魚図鑑】を楽しみながら、ぼくと一緒に、魚の記録を続けていきましょう。

 まだまだ、いろいろなことをやります。

 こういう、ぼくの気持ちに賛同していただいて、ぼくの好きなように編集をすることを許していただけた、エンターブレイン社にも非常に感謝しています。もともとゲーム系の出版が多く、「遊び心」がわかっている所なので、釣り人の気持ちが分かってもらえたのでしょう。

 いい仲間に、【WEB魚図鑑】を通してめぐりあえて、ぼくは幸せな男です。

 ありがとうございました!        小西英人