ここでは篠島で釣れた個体を取り上げましたが、どこにでもいる魚であり、生息環境の差、個体差が味に反映されます。独特の強い臭いを持っている魚で、血抜きやはらわたを取る処理を怠ると、極端に身が生臭くなってしまいます。離島のものはこの処理をすれば食味は○。自分の経験上ですが、春〜盛夏の間は身がフカフカや水っぽい個体が多いですが、晩夏以降に脂が乗って身が厚くなってくると、包丁の刃の通りでも分かるくらい身にしっかり感が出てきます。臭みがきつくない個体であれば、歯ごたえも上々で食べられます。腹側から開いて、身の表面に薄っすら脂が浮く程度に干して食べてもおいしかった記憶があります。名古屋港などの閉鎖水域のものは非常に油臭く、まったく食べるに値しません。工業港特有の臭いです。ということで、アベレージで★★にしました。 |