石破茂という人
民主党が300議席をとり、自民党は100議席前後だろう、なんて話が新聞に載っているような昨今に、こんなことを言っても仕方ないのだけど、今、この人を総理大臣にしろ、という人が一人だけいる。石破茂。
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8451.html
単なる軍事おたくと思ったら大間違いで、相当、忙しいはずの時間の中で、この真摯に考えようとすればするほどむずかしい問題を（つまり、彼に敵対する者は、常に自己完結しているので）、政治家として余芸のブログで、これだけすっきりと書けるというのは、並の頭脳と覚悟ではない。常日頃から、政治と歴史というものを一貫した整理のもとに考えておかないと、こういうことはすらすらと書けるものではないし、また、この厄介な問題をブログのコメントを投稿可にしておくなど、並の度量ではない。
私の住む町に、件の元空幕長が選挙応援に来ていた。その場にいたら、どこからかマイクを借りてきて何事か申し上げねばおさまらなかったろうと思う。そのような無駄な熱血も、石破氏には無縁のようだ。
追記：
とはいえ、改憲・防衛問題についての石破氏のスタンス（彼の専門分野。とはいえ、彼の場合は簡単には割り切れない。少なくともリベラルとは呼べそうもないが、右派でも民族派でもないようだ。その上で）については、手放しでニホンをやりたいようにやってくれ、とはいえない。いずれにしても、しばらくは雌伏なのか。あるいは何か再編のようなことが起こるのだろうか。
コメントする