2008年3月26日

高島易断

そういえば、今年は暦を買ってなかったな。どうすっかな、とゆうべ考えてたところが、さきほどの朝日新聞のニュースで「高島易断で悪質な開運商法」のワードが。以下、引用。
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「高島易断(たかしまえきだん)総本部」を通称とする宗教法人が、易の鑑定を受けた相談者に「2年後に死ぬ」「子供が幸せになれない」などと説いて困惑させ高額な祈祷(きとう)や仏具購入を勧誘し、トラブルが起きていることがわかった。有名な高島易断の名前を使った悪質な開運商法ともいえ、経済産業省は、根拠のないことを吹き込んで商品を買わせたり、相手を困惑させた状態で契約したりしていることなどが特定商取引法違反にあたるとみて、26日にも一部業務停止命令を出す。宗教団体への同法適用は初となる。(朝日新聞 2008年3月26日)
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どうも高島易断というのは、百家争鳴、百花繚乱、群雄割拠、百鬼夜行、いろんな流派に分かれながら、それぞれが高島易断を名乗っているらしい。もとは高島呑象という人が、投獄中に易を学んで開いたらしいのだが、すでに一般名称であるとして裁判所が商標登録を認めていないのが、ことの起こりといえば起こり。ややこしいので、きちんと裁判なりして本家本元を決めた方がいいんじゃないかと、あかの他人としては思う。

どのくらいややこしいか。ためしにAmazonに掲載されている暦の著者、編纂者から団体名と思われるものを引いてみる。

高島易学研究所、高島易断易占学院 、高島易断所総本部、高島易断所本部、 高島易断本部、高島易断総本部皇陽閣、全日本高島易断東京総本部、高島易断総本部神聖館、高島易断総本家、高島易断総本部と、ざっと十団体。さらに、それぞれに神宮館とか、神聖館とか、神霊館とか、神栄館とかいった別団体?が発行元になり、それぞれのタイトルになっているので、本屋で表紙を見ただけでは、何がなんだかわからない。

しかも、高島易断所総本部、高島易断所本部、 高島易断本部、高島易断総本家、高島易断総本部の5つは、高島易断までは同じで、「所」と「総」がつくかつかないか、また「本部」と「本家」の組み合わせであり、さらに高島易断総本部までは同じで、それに神聖館がつくか皇陽閣がつくかで2つ加わり、比較的、識別しやすいものは10のうち3つしかない。また、10のうち8つまでが名称に「本部」「本家」がつき、高島易断を統括しているがごとき印象である。

それぞれに主流・本流を主張しなくてはならない事情もあるのだろうが、中でも流派の正統性を強くアピールしているのが、高島易断総本部神聖館。暦の発行が多いと思われるのが、高島易断所総本部、今回、問題になっているのが、高島易断総本部で、この三つを並べてみただけでも、もはや識別は困難である。

このように暦を出版しているところ以外にも、探してみるとまだゴマンとある。高島易断本部聖峰館、高島易断本部天聖館、高島易断志英館、高島易断黎明館、高島易断正朋館、高島易断神明閣、本家高嶋聖易断総本部 、高島易断神州館東京総本部、高島易断所玉峰山総本部、高島易断崇鬼占相談本部、高島易断正神館総本部、高島易断天龍館...。

いったいこれでは、何をもって高島易断であるのか、わけがわからんではないか。観光地のご当地饅頭か、それ以上の混乱である。明治になってから生まれ、開祖の名もはっきりしていることなのだから、四柱推命だの占星術だの手相占いだのといった一般名称とは、やはりこれは分けて考えるのが普通の感覚ではなかろうか。

というわけで、本屋に行って、高島易学研究所、高島易断易占学院 、高島易断所総本部、高島易断所本部、 高島易断本部、高島易断総本部皇陽閣、全日本高島易断東京総本部、高島易断総本部神聖館、高島易断総本家、高島易断総本部のうち、どの暦を買うべきか悩んでいるのだ。

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怪しい団体キモイ

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